liddellとおびえ・・・
やっと、JSSC(日本シェットランド・シープドッグクラブ)の会報用原稿にめどがついたので、ブログを再開できます。JSSCは、とても古いクラブでその昔はオリジナルの血統書を発行するぐらい会員さんがいたのですが、シェルブームの衰退とともに、アマチュアのクラブになりました。紙媒体が主流のクラブですので、検索してもたぶん出てこないと思いますがクラブの会員さんの中には、このブログを楽しみにしてくださっている会員さんもいるようでうれしい限りです。今年は皆さんと集まれる機会をぜひ作りたいですね。
おびえないこと・・・犬には常にまっしぐら。
Liddellは犬に怯えるということは、ほとんどありません。私も見たことがないと言っても過言ではないくらいです。怯えている相手に、怯えながらTeachingするようでは、自信のない先生ですから、それじゃ相手にも上手く会話は伝わらないですよね。Liddellの逆毛が立つほどの怯える場面にまだ出くわしてないけれど、一度だけ、土佐闘犬に遭遇した時には、その異様さに驚いていましたっけ・・・。Liddellにとったら、土佐闘犬は異常に会話の通じない、いや、同族とは認知できないものなのかもしれません。そんなときでも、怯えるというよりも「うっ、なんなの、こいつら」という感じで、見ているぐらいでした。
土佐闘犬は一度だけ観光闘犬で見たことがあるのですが、普通の犬の会話など成立しないので、一気に相手に敵意むき出しで声もあげずにおそうのですから、本当に殺すつもりでなんですね。うなっただけで、負けだといってましたから、敵意だけを特化させる人間の育種と選択による遺伝子操作は執念といってもいいくらいなのではと思いました。
上の画像のは、M・ダックスのサミー君。とてもアクティブな子ですが、最初はLiddellのことがちょっと怖かったみたいです。お互いが怖いを連発すると一気にストレスとなって、それが攻撃性につながるので、Teaching Dogとしては怯えるということは不向きのようです。相手が怯えていてもその犬が犬の会話をある程度理解していると、画像のLiddellのボディランゲージにすぐに反応してくれて、遊びが始まります。
「どうぞ、私は怪しくないですよ」と、Liddell。
お互いの匂いを確かめあうのも犬の会話ですね。Liddellが口にくわえているのは、今一番オキニのバナナのプープー。
「さあ、さあ、ねえ、これとってみて」と、バナナ争奪戦が始まりました。ベータな部分のある犬の場合、追いかけっこで先頭切って走っていることが多いかなと思います。特に口に何かくわえて走り、相手の速度を見ながら、自分の順位の確認やその場のコントロールするらしいですよ。
先日、近くのドッグランにLiddellと行ってきたのですが、あるミックスの子とビーグルの子が絡んでいたのですが、ミックスの飼い主は遊んでいると主張してましたが、明らかにミックスの子がビーグルの子をいじめていました。犬の遊びの場合、役割が入れ替わらなければ一方的に弱い性質の子がやられっぱなしになります。ビーグルの子は、腰が下がり、尾っぽも後脚の間に挟み込んでいたのに、執拗に絡むのです。で、ちょっと手助けで、Liddellを投入したらミックスの子の背中の毛が一気に逆立ちました。この場合は、Liddellが気に入らない、または怯えでしょうか。少し唸りもありましたから。Liddellは怯えません。ミックスの子はいなくなりましたが、ビーグルの子と1時間ほどぐるぐる走り回って遊んでました。そして、また会えるといいねと飼い主同士でご挨拶してサヨナラしました。
ほら、みんな!バウ!パピもちゃんとバウができるようになりました。お相手は、柴のハナちゃん。まだ1歳なのですがとても遊び上手。LiddellだけがTeaching Dogではなく、きっとどこかに必ずいるはずですよ。飼い主が少し気持に余裕をもって犬同士の遊びにつきあうことができたら、どの子もみんな、上手に会話ができるようになる気がします。
今日、Liddellが発熱しました。一過性のものなら心配ないのだけれど、熱が40℃も・・・。いつもご機嫌なLiddellなんですが、今日は同居犬のワンダーにもアリスにも、いつもは仲の良い犬たちにも熊のような唸り声を出しました。よほど、体調がすぐれないようで・・・。どど、どうしたのかな~~先生に座薬を入れてもらっていくらかよくなったのですが、発熱だけの症状が心配です。明日は、よくなっているといいなぁ。ふう~~。
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コメント
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「土佐闘犬は一度だけ観光闘犬で見たことがあるのですが、普通の犬の会話など成立しないので、一気に相手に敵意むき出しで声もあげずにおそうのですから、本当に殺すつもりでなんですねうなっただけで、負けだといってましたから、敵意だけを特化させる人間の育種と選択による遺伝子操作は執念といってもいいくらいなのでは」
自分勝手な解釈は如何なものかと思いますよ!
ご自分の犬が対応出来ないと、他犬に問題があると考えるのは、素人飼い主と変わらないですね!
「Teaching dog」のことはよく分かりませんが、今のままだと、「liddell」は何れ問題を起こす気がします。自分の犬は特別だと思い過ぎて貴重な資質を持っている「liddell」を潰さないように願います。
あと、誤解なら先に謝りますが、ブログの写真を見ると、ご自分の犬を公共の場でノーリードにしているように見えます。だとしたら、マナー違反では?
マナーを違反するような方に犬の習性等を語って頂きたくないです。
投稿: | 2008年2月 5日 (火) 20時37分
形質的にみて、ピットブルなどは、犬の会話が成立しにくい身体的特徴を有していると思います。
その意味では「育種と選択による遺伝子操作」がもたらした弊害かもしれませんが、個体の性質は、遺伝的な要因より後天的な飼育環境等に依拠すると部分が大きいと思います。
ピット系に限らず、攻撃性が強く出ている犬には当然のことながら、自分の犬を接近させないのが一番の対処法です。
敢えて近づけるなら、その犬(ピット系)に口輪を付ける必要があるでしょう。
むしろ、ピット系の犬と遭遇した時の対処をどうするかは論点ではないと思います・・
ピット系の攻撃性の出かたをどの様に修正するかが重要ですし、ボディランゲージが理解できない、もしくはボディランゲージを出すことができない犬に、それを教えることができる犬が「teaching dog」なのだと思ったものですから・・・
投稿: | 2008年2月 6日 (水) 16時37分
アドバイス、ありがとうございます。人の世も氏より育ちと言いますから、育つ環境は大切ですね。
セミナーでは、コミュニケーションクラスというものがあり、ここではすべてのタイプの犬に犬のコミュニケーションを教える“teaching dog”が活躍する映像を見ることができました。このクラスに参加する犬たちは、攻撃性があったり、社会性に乏しかったり、単純に犬の会話を学ぶ必要があったりする犬たちが参加しているようです。そして、その資質や素質で、α、β、Ωと分類されるようです。で、その犬たちをさまざまに使い分けていくようです。
あっ、それからliddellのことを心配いただいてありがとうございます。
彼女と暮らし始めた当初は、本当にこの先どうなるんだろう、ただのおバカなのかと本当に悩んだんです。ある先生との出会いがliddellへの見方を変えてくれたわけです。liddellは今のところ、子犬や少々気は荒いけど、本当は犬と遊んでみたいけど、どのように自分を表現していいか分からない子に限り、その能力を使うのがよいだろうとのことで・・・
(いわゆるガウガウ犬ですね)今のところ、私もかなり慎重に選択しています。
私もまだまだ未熟なところがありますので、またアドバイスお願いします。
投稿: へちまこ | 2008年2月 6日 (水) 23時00分