liddellと同世代の犬との関係
個人的な質問として「自分の犬をTeaching dogとして育てるには・・・」ということを聞かれるのですが、PUPSのセミナーでも説明していたとおり、Teaching dogは、人間が育てるものではなく、犬の資質そのもののようです。その資質や素質を、人がコントロールすることはできるようですが(磨きをかける)作られたものは、犬にとってストレスになるからやめなさいということだと思います。人ために作られたTeaching dogは、人のためですからねぇ。
多頭飼いであれば、その中で自然と序列ができ一つの犬の群れとして機能していきますので、その中ではたぶん、Teachig dogの役割をする犬が現れる可能性は、あるのではないかと思います。それじゃあ、その犬が群れ以外の犬までを、Teachingするのかというとそうでもない。そうでもないから、育てるにはどうすればいいのかとなるんでしょうね。
liddellは、意識して育てた犬ではなく(今は意識してますヨ)意識できなかった自分がいて、そこに新たな犬への見解が入ってきたにすぎません。以前の私は、バリバリのオビトレ犬が大好きで、またそのように育てて初めて犬になると思っていましたから・・・。だからliddellを、これからバリバリのオビトレ犬にできる自信はあるのです。
でも、自分の犬飼人生の中で、結婚し、子供を産み育てて行くうちに変化していくものがあったんだと思います。
犬の能力を人間のために使う・・・それが楽しみであれ、仕事であれ素晴らしいことだと思います。家畜である犬をどう使おうと、人間の選択ですから・・・。
ただ、liddellのような、純粋に犬のために何かを伝える犬がいてもいいと、今は思っています。そいう犬に出会ってしまったし・・・。
犬のために、何かできる犬・・・。きっと、どこかに、どこにでもいる、そんな気がしてます。
「liddellと同世代の犬との関係」
今までは、liddellと子犬たちとのほのぼのしたTeachingのようすでしたが、これが同世代、またはそれに近い関係になると一変します。かなりの激しさが伴います。
画像は、ビーグルのごろう、♂未去勢2歳です。
ごろうは、liddellとは幼馴染ですが、近頃、オスとして自分を意識していますので、liddellに生殖目的のマウンティングを仕掛けます。liddellは、マウントされるのが大嫌いな犬ですから、かなり厳しくごろうを抑え込むことがあります。liddellがごろうの下になることはまずありません。相手の肩に手がかかっていますね。これはかけたほうに、優位性があるといわれています。年齢ではないようです。
liddellが、ごろうの行為に“むかっ”ときたところです・・・。
「あんたっっっつ!いつまでやっとんでぇええっ!」ゲシッ!
「あっあっっごめん!」
このあと、ごろうはliddellに抑え込まれてしまいました。
しばらくは、ごろうもマウウントするのをあきらめてじゃれあうのですが、またすきを見ては、liddellにのろうとします。そしてまた叱られる・・・。オス犬って、果敢でけな気ですね。liddellは、それがわかっていて、ごろうのようなオス犬には、かなり傍若無人にふるまいます。まぁ、好き勝手ですね。
これもほほえましい様子ですが、いきすぎるとわたしがliddellをクールダウンさせます。
しかし、同世代のメス。または少し年上のメスとの関係はちょっと複雑になります。
liddellは、一応どんな犬にもフレンドリーなようすで接触をしますが、明らかにある行動をとる犬には、真剣さが漂うように思います。
それは境界があいまいな犬だと思います。何の境界かというと、遊びと本気のラインがあいまいな犬と、背中の毛が立ったままの犬です。緊張しながら犬との遊びを続ける犬は、あるラインを超えると、本気で向かってくるので要注意です。しかし、そのことを相手の飼い主が理解していないことが多い気がします。危険か危険ではないか、または、いつ人間が介入するのかが判断できないなら、自分の犬にTeachingさせるべきではないと思っていますので、私は極力そういう犬とは接触させないようにしています。
しかし、liddellにとって、そういう犬に目がいくのでこの部分がベータな部分であり、危険が伴う部分です。
このゴールデンは♀8か月のラブ。レトリバー系は私個人としては、うたれ強い子が多い気がします。ラブもその範疇に入る子です。この犬種によく見られる、フレンドリーだと主張する部分ですが、私としてはそうは見ていません。相手のサインが読めないような気がします。相手が嫌がっていても、そのサインを読み取るスキルがないのでトラブルを起こすように思います。
上の画像は、ラブに教育的指導をしているところなんですが、liddellはかなり本気です。それでも、ラブはわからないようでした。
前回のそらとliddellの画像ですが、このそらとラブの違いは、そらは周りの犬たちやliddellにによって、犬語を教えられていますので、自分の身の安全の確保(相手からの攻撃を受けない)はどうすればいいかが分かっているように思います。(ぼんことサアラはかかわらないように立ち去りますが、これも犬のサインです)
いつまでもオメガなやつでいてほしいんだけどな・・・。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
こちらでははじめまして、サアラの飼い主のような
そうでないような女です。
お教え頂いてから覗かせて頂いていたのですが、
中々コメントできずにすみません。
微妙な引っ込み思案ぶり発揮でした(苦笑)
分かり難いと言われると仰られていましたが、
私は普段のliddell嬢を拝見しているからか、記事の内容に
「一々ウンウンこんな感じ!」と、分かりやすかったです。
(分かったような気になっているだけかもしれませんが;)
サアラは飼い主の適当さが良く現れて人社会イヌとしては
可哀想なことになっていますが、liddellさんに鍛えられて
イヌ社会犬としては良い成長を遂げているように思います。
へちまこさんにも飼い主共々お世話になって、
ありがとうございます。liddellさんにも同じようにお伝え下さい。
ではでは、これからも更新楽しみにしております!
また適当にお相手してやって下さい。
投稿: サアラの僕 | 2008年1月14日 (月) 16時21分
サアラの僕さんへ
コメント、ありがとうございます。
適当さとは適度に当たっているということなので、いいのではと・・・。相手は生き物ですから人と同じように感情があり、いい気分の時もあれば優れん時もあるものですよ。サアラのの僕さん、初めて犬飼人となった喜びを思う存分楽しんでください。そして、犬と人の社会でいつまでも自分を自由に表現できるサアラに育ててくださいね。
では、また闘犬場でお会いしましょう。
投稿: へちまこ | 2008年1月15日 (火) 23時12分