Liddell・・・から伝えて。
今日から(5/17)37日前、川崎区の某公園にて、9頭の放棄犬が見つかりセンターに保護された。このことは一部報道にて知りえた人たちもおれられることと思う。犬たちは、ひどい疥癬症で、すぐには一般の方たちには譲渡できる状態ではないため、ひと月あまり地元獣医師会とセンター職員、そしてボランティアの手を借りて、どうにか譲渡できるまでに回復。
そして、5月17日に一般譲渡の日を迎えることができた。どの犬も、体罰や虐待の形跡がないのが救いで、性質は極めて良好な子たちだった。
犬は、すべてピュアブリードで犬質もクオリティが高く、繁殖用の犬たちであったのかもしれない。♀犬たちは、明らかに産まされた形跡が認められた。
しかし、劣悪な飼育状況下にいたことは否めず、疥癬の治療は今後も続けなければならないだろうし、症状の重い子は完治しないかもしれない・・・そんな条件の子たちに、新たに飼い主になりたいという人たちがおおぜい来てくれたのだ。
「どの子も可愛いわねぇ」
「いったい誰がこんなことするの」
憤りが隠せず、涙ぐむ人もいる。
きれいな顔をしている。ロシア貴族が愛した犬。
耳の中まで、真赤だ。尾は先がちぎれている。狭いところで尾を振り続けていたのだろう・・・。
一番人気で、抽選になった。
明るい性質のようで、人なつっこい。
この子も、里親さんが決まった。
この子も決定。
フレンチブル♂3~4歳ぐらい。
この子は、皮膚の治療が長くかかりそうだ。
おだやかな感じがする子。
今回は保留となった。
どうして・・・なんて今さら言ったところで、どうにもならない。
今後のこの犬たちの未来を考えてあげなくては・・・。
この子も保留。
左前脚骨折中。センター内で暴れすぎてのこと。
どの子も人間大好き、威嚇もないし咬みつきもない。
この子も保留だが、保留組は団体譲渡が決定している。その前に一頭でも多くの犬たちが、一般家庭に譲渡されるように願う。
チワワ♀3~4歳。明らかに過剰に繁殖に使われてたように思われる。
皮膚がアルマジロのようになっている。一番重症の子だが、里親が決定。
「もう産まなくていいよ・・・。」その手が呟く・・・。
トイプー♂1~3才。新しい家族の腕が決意を語る。
「良かったな!かわいがってもらうんだぞ」
職員の手が、この子のはなむけに力を添える。
トイプー♂1~3才。優しそうな少年の手がはにかみながら、抱きかかえる。
犬としての喜びを教えてあげたい。
ひと月あまり世話をしてきたセンター職員の手は、安堵と別れを惜しむ。
人間を、嫌いにならないでいてくれて・・・
「ありがとう・・・」
今は、その言葉しか見つからない。
私は、この市で市公認の動物のボランティアとして活動している。この9頭の子たちが保護されてから、今日に至るまでさまざまな人の手が、この犬たちの社会復帰を目指す努力をしてきた。ドラマチックな感傷などいらない。「かわいそうね」なんて言葉もいらない。
いるのは、現実を観てほしいだけ。年間30万~50万頭もの犬やねこ、その他の動物が殺処分され、遺棄される。
どうかお願いだ。この犬たちが人間に向けて懸命に送るサインを見てほしい。全身で人間を信頼するボディランゲージを・・・。
Liddellの仲間たちに、私たちを赦してほしいと伝えておくれ。
犬たちの言葉で・・・。
« 全国一斉、クリーン作戦、Liddell参戦中。 | トップページ | Liddell The Teaching Dog »
「犬」カテゴリの記事
- ごぶさたですがnoteで記事アップしてますよのお知らせ。(2019.09.26)
- アナタノ犬、イジワルナ犬になってない?(2017.06.13)
- 三再びアンジェラがやってくる!(2017.02.14)
- 犬を飼っては犬に従え?(笑)(2016.05.10)
- 多頭で犬を飼うって、たいへんですか?(2015.11.15)
この記事へのコメントは終了しました。
« 全国一斉、クリーン作戦、Liddell参戦中。 | トップページ | Liddell The Teaching Dog »
コメント