Liddell The Teaching Dog 23
それもけっこうな降りですね。
今回は、Liddellのお話ではないのですが、お立ち寄りください。
大きな子は、セナといいます。小さいのはくろちん。
セナは、このブログによく登場する太助の同胎の兄弟です。
セナは、太助よりもひと回りほど小さい可憐な女の子
です。
くろちんは、ふれあい犬の候補生になったんで、センターに残りました。
さて、セナの飼い主のKさんは、近ごろセナが小さい犬や子犬を、唸って威嚇したり、襲うようなしぐさを相手にするので、少し心配になって相談にみえました。
で、ちょうどクロチンやちゃー君がいたので、どんなふうに小さい子や子犬と接するのか見てみることにしました。
物おじのないクロチンは、セナを見ると「わーいわーい、あそんでー」と、突進してきました。
そして、セナに乗りかかろうとするクロチンに、セナは、少し大きな声で唸りました。
Kさんは、それを見て「こうして、この間も相手に唸るんです。この間は、散歩の時に、小さなチワワとダックスが吠えかかってきて、最初は我慢しているようでしたが、チワワがセナの後ろに回ってきたらグッワと噛んだんです。それ以来、ドッグランにいくのもちょっと心配で・・・。」
ふむ、Kさんにしてみればよその子に怪我でもさせてしまったら・・・という思いなんでしょうが・・・。
へち「そのチワワ、怪我しました?」
K「いえ。まったくなかったようです」
へち「そうでしょうねセナは咬んだりしない子ですよ。人でいえば、それはですね、先ほどのクロチンとセナの様子からわかると思いますけど、教育的指導ですよ。セナは犬側の犬ですからねぇ。」
K「犬側の犬・・・?・・?」
へち「そう、セナは犬語を使って相手に自分はそれは嫌なこと、相手に失礼なことと伝えようとしていると思いますよ」
Kさんは、初めて犬と暮らすので犬が唸ったり、口を曲げて歯をむき出す威嚇を見ると、すぐに咬みつくとか、攻撃するとか、反抗していると思うようです。
セナの眼は、とても優しい目で、クロチンのことは単に、「あなた、そういうことはしてはダメきちんと挨拶しなさい」と、教えているだけなんですね。
セナにも、ちゃんと犬語のTeachingができるんですね。
やさしいセナは、性質の弱いちゃー君にクロチンがしつこくするのを、止めに入ったり、2頭で遊んでいるのを、少し離れた場所から見守ってあげて、クロチンの横暴な行為をTeachingしたりと、本当に良いお姉さんという感じです。
チワワに対しても「もう、いい加減にして・・・」なんです。
だいたい、ノーリードで走り寄ってきて、何の落ち度もないセナを吠えまくるようなことを許している飼い主のほうに問題があると思いますけどo(`ω´*)oプンスカプンスカ!!
クロチンもちゃー君も、人側から見ればまだ「子犬でかわいいわぁ~」でしょうけど、人でいえば小学低学年ごろ。甘やかしてばかりではいられない時期で、人社会のルールやモラルなどをしつけられるころでしょう。
そう、それが社会性になってくんですね。
クロチンの態度が良くなったら、ちゃんと遊んでくれています。
このあと、クロチンがセナのリードを口にくわえて歩きだしたら、セナはトコトコとクロチンに連れて行かれちゃいました( ´艸`)プププ
かわいいシーンでしたが、ブレブレで。
このブログのサブテーマが、「犬側に立つ者たち」なんですが、へちまこは犬側からの視点を大切に考えていますよ。
今回のセナのように、唸ること=犬の攻撃性云々と、なるのは違うような気がしています。
それにセナはもう2歳の大人の犬。子犬のようにだれとでも遊ぶということは、もうあまりない時期にさしかかってきてます。
人だって、大人になったらよほど親しくない限り、その場で意気投合しないでしょう?
セナは、自分で安心で安全だと判断している子とは、以前と変わらなく遊べるようですしね。
へちまこは、Kさんが犬語を犬側からわかってあげて、セナのかすかなカーミング・シグナルをわかってほしいと思っていますよ。
セナは、繊細で優しい、穏やかな子なんですからね。
では
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