liddell the teaching dog 61 はなとリデル、がんばらなくていいんだよ。
以前、民間のシェルターからきたはなとバディのご紹介をしましたね。
はなは、Liddellとはあまりいい感じではなかったこともお話しました。
その後は、どうなったのかというと、はながLiddellを受け入れ始めたのですよ
はなにも犬としての自信が戻りつつあります。
あっ、その前に、はなは以前はアニーでした。アニーは、Liddellたちのfun taskの先生のセッションを受けて、改名を勧められました。アニーという名前にアニー自身が自信がないとのことで・・・。
Liddellたちの先生は、獣医で犬の行動学、それに人の心理学も勉強しています。だから、犬たちの強い味方です。
そして、アニーははなになったんです。はなになってからのはなは、少しづつですが穏やかな自信がつき始めていると思いますよ・・・どうです。はなの自信満ちた笑顔。脚にも自信が表れていると思いますけど。
はなは、何をがんばっていたかというと、自分を守るのは自分しかいないと、がんばってたんですね。
自分を守るためには、強く見せなければならない・・・だから、Liddellが怖かった。
自分のすぐに壊れる自信のためにはLiddellがもつ本当の自信の存在を認めたくなかっただけなんですね。
でないと、自分を守れなかったから、どうしても強気に出なくてはならなかったんです。
は「あたしゃ、いままでひとりでいきてきた、あんたなんか、あんたなんか・・・」
Liddellも「なに、このばぁさん、強がって。ちょっと、むかつく」と、思っているようでした。
そのLiddellの自信をはなが認めてくれて、はじめてLiddellの中にこのパックの一員としてはなを守っていこうとする気持ちになってくれたように思いました。
双方とも怯えてたり、必要以上に権勢もないでしょ。
このときのふたりのしっぽのふりは、おたがいゆったり。
Liddellのしっぽより、はなのしっぽの位置が低いのはLiddellの強さを認めてくれたということです。
り「ばぁさん、わたしが守ってあげる」
かなり激しい言い合いもあったふたりですが、この先は、小さな小競り合いはあっても、はなもLiddellもおたがいを認めていけると思いますよ。その言い合いを犬同士で完結させることにより、はながLiddellの強さに自分を委ねてみようと、思ってくれたようです。
なにをしても叱られない、何をすればいいのか、どうすれば自分にいいことがたくさん起きるのか・・・すべてがバディの自信につながり始めてます。
バディは、人やその環境に怯えてましたが、バディの真実はωな自信のある犬だと思いますよ。
不思議とLiddellはバディの存在を気にかけません。
それだけに安定しているということなんですが、先生が言うにはバディはLiddellと友だちになりたがっているそうです。
ごめんね、バディ。やつは、鈍感部分もあるからねぇ。そのうち、気がつくと思うよ。バディの気持ちにも・・・。バディの自信は、いずれ、大きなものになる気がしてます。
Liddellは、そのβ気質のため、遊びによって自分の力を知らしめようとします。
この画像は、なんと、はなを誘っているんですよ
はなは、先ほどまでダンベルを噛んでいましたが、ちょっと目を離したすきにLiddellに奪われてしまいました。
Liddellは、はなに意地悪をしたくて奪ったのでなく、βとして遊びによる挑戦をはなに仕掛けているところです。
り「きたなっばあさんっ
わたしにに挑戦できる
」
だけど、Liddellの眼を見てくださいね。
威嚇や敵意がある挑戦ではなく、あくまでもこれは遊びだと語っていますね。
Liddellのしっぽに緊張がないでしょ。頭も下がっています。
ポーカーフェイスでようすをうかがうはな。
り「あれ、きょうみないの?んん、」
以前のなはは、遊びがわからなくてすぐにむきになってましたが、顔をそむけるカーミングを使い始めました。
Liddellもはなの鼻っ柱を折って、はなの自尊心を傷つけるようなTeachingではただの暴君です。
いくらTeachingが得意な犬であっても、その相手が認めてくれなくてはすべて無効になってしまいます。犬語とは相手しだいなんですね。
さ「ほっしいぃなぁ~~~。りーねえさん、はやくあきないかなぁ」
犬語の世界のルールですよ。
いきなり相手の口からものを奪はないこと・・・。
Liddellのパーソナルぎりぎりまで近づいてようすをうかがってますね。
その後ろには、はなが控えてますよ。
どんなにえばりんぼーのLiddellでも、相手のくわえているものを力ずくで奪うことはしません。
人間ぐらいですよ、犬の口からむりくりものを奪うのは・・・。
だから、咬まれちゃうんですよ。
はなとLiddellが、おたがいを認めあってくれると、へちまこもうれしいです。
はなとバディの飼い主さんは、この先もお友だちでいたい、とてもステキな感性の持ち主なんですよ。
そんな、飼い主さんと末永く、お付き合いしたいと、思っています。
ワンダーにも優しいはなは、穏やかなゴールデンとして余生を送ってほしいと願っています。
黒柴のこじろうくん。9か月になるところです。
この画像は、さくらとLiddellが遊んでいるところに乱入しようとしてLiddellに叱られたところ・・・。
小次郎は,Liddellと遊んでみたいんですが、なかなか誘ってもらえないのでいつも遠巻きに見てます。この日は思い切って遊んでーと、ふたりの走りっこに入ったところ、「お前を誘った覚えがないっ」と、Liddellに一喝されました。
で、引いたところですね。ウマイよっ、こじ君、犬は引き際が大事
犬語の世界では順位の上のものが遊びに誘うんですよ。こじくん、もうすこし待ってみて。
さぁ、こじろうくん、どうする。
こ「おれっ、おれっすっかぁ」
バウだ、こじ君
そこでバウしろ、それが犬だ。
あっと、今日のliddellのハーネス、ピンクカモフラですよ。
似合ってますぅ
では。
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初めまして。 チャーリーママさんのブログの最新記事にて、へちまこさんのコメントが気になりこちらにお伺いさせて頂きました。
すると、僕がコメントで持ち出した話と同じ様な記事にお目に掛かれて嬉しく思います。(^^)
教育係としてのタービュレンの話はとても興味深いです。
こちらでも色々と勉強させて頂きたく思いますので、これからも宜しくお願い致します。
それと併せて、誠に勝手ながらお気に入りリンクさせて頂きました!
投稿: タローの主 | 2009年4月21日 (火) 01時19分
こんばんは
花の事を取り上げて下さってありがとうございます。
花がアニーだった頃、1年前に初めて会ったのは茨城県のセンターでした。
といったプライドの高そうな態度でした。
ニヤけた顔が可愛いと一瞬思ったのですが、ニヤケて見えたのは歯が無くて舌が見えていたからでした。
目は鋭く、人など信じないわ
センターから直接2匹のゴルを連れ帰って来ました。


もう1匹は♂のカールです、全く性格が違いました。
カールは可愛がられながらも年老いた飼い主さんが涙ながらに、職員さんに託した犬でした。
カールはすぐに里親候補さんにトライヤルに出されましたが、アニーはトライヤルにも出してもらえず、シェルターの代表を始め、取り巻きの方々にも嫌われてしまい
ネット募集でも里親さんに出会う事もできませんでした。
犬の性格は人が決め付けてしまい、運命をも変えられてしまうのかもしれませんね。(u_u。)
私もアニーの気持ちが解らなくて、気に入らない犬を威嚇するのは、偉そうで自分の力を見せ付けているのかと思ってしまい、アニーのαになる為に強い態度で接していました。
へちまこさんやfun taskの先生にお会いでき、空威張りの弱虫アニーで有る事がよくわかりました。
先代の名前に改名し、優しく話しかける機会を沢山作るようにしました(おやつ付)。
きっと、強制されて飼われていたのでしょう。
なので、叱ってもイジける事もなく、私は私の考えで行動するし、叱られるのは大嫌い、適当に流しておくわ、といった態度でした。
もう、叱る事もやめました。
花はゴル本来の優しい表情になってきました。
バディも怖いものがどんどん少なくなってきています。
公園の皆さんに触って頂き、笑顔で話し掛けて頂いた結果です。
o(_ _)oペコッ
そして、先生方のアドバイスのお陰です。o(_ _)oペコッ
アドバイスを頂いた本も最近買いだめした中にあります、いっぱいあるので、ボチボチ読みます。
先生方、公園の皆さま、公園の
さま
ありがとうございます。
花の余生は穏やかに過ごさせてやりたいと思います。
投稿: メタボコンビのはな&ばでぃです | 2009年4月21日 (火) 02時21分
タローの主さん、ご訪問ありがとうございます
お気に入りへのリンクまで、かたじけないですm(_ _)mペコリ。
犬って、犬なりに考えていて本当に平和を望む生き物だってこと、知ってほしいですよね
犬語の世界を成熟したものにするにも、人が犬により添わないとできないことなのかなと、思う勉強の日々ですよ。
私もタローの主さんのブログリンクさせてくださいね。
では。
投稿: へちまこ | 2009年4月21日 (火) 13時37分
メタボコンビさん。
こちらこそ、いつもありがとうございます。
誠に勝手ながら、花(漢字でしたんですね)とばでぃ(ひらがななんですね!)ことを記事にしまして、事後報告な形になってしまいm(_ _)mごめんなさいです。
私は、花に初めて会ったとき、なんて悲しい目をする子なんだろうと、思ってました。
ばでぃも、あぁ~~なんて自分に自信のない子なんだろうと、感じてました。
ただ、ばでぃの自信のなさは一目瞭然でわかりやすく、ばでぃも今は自分はそれの方が気が楽ですよ~~、だから知らん顔してて…と、言っているようでした。そう、ばでぃは自分の弱さをさらけ出せる強さを持っていたんだと思います。
それがばでぃの真実だから…。
でも、花は自分の弱さをさらけ出すなんてことは、できなかったんですね。それは、自分を守ってくれる頼れるガイドがいなかったから。
でも、この先は、安心で安全なガイドさんがいっぱいなので花もばでぃもどんどん自信がついてくると思いますよ。
それに人は犬のαにはなれないそうです。犬には犬の世界があり、私たち人間が入り込めない世界を楽しんでいると、私は思ってます。

リデルも私のことは、αだなんて思ってもいないでしょう
あるのは、私という人間がいなければこの世界、何となくうまくいかないと思ってくれるだけで、それだけで十分ではないかと…それが形を変えて言うなら犬からの信用を得たとなるんじゃないかと、思ってます。
では、また、リデルと遊んであげてくださいね
投稿: へちまこ | 2009年4月21日 (火) 14時02分
リーちゃん、似合ってますよん^^
fun task、今週こそうちのビビリくん?とモモちゃん連れて見学させていただこうと思っていたのに、
曜日が変わったこと、今気が付きました!
う~残念・・
投稿: qoomama | 2009年4月21日 (火) 16時21分
似合ってますかぁ~~
うれしいなぁ~~o(*^▽^*)o
そうだ、qoomamaさんちもピンクカモフラご注文でしたね。
よい色だと、皆さんがほめてくださいましたよ。早く届くといいですね。
そうなんですよ、今日の天候がまったくの読みができなかったんで確実に晴れる、木曜日にしました。
時間の変更はないので、お暇ならきてよねぇ~~
投稿: へちまこ | 2009年4月21日 (火) 17時38分