liddell the teaching dog 63 ブランのこと、追記。
lovely5wanのqoomamaさんのところで、一時飼養のブランの追記をしておきます。
ブランは少しづつですが、社会化の階段を昇り始めています。
ブランを養育するqoomamaさんご家族の一丸となっての取り組みには、私自身の頭が下がる思いです。
ブランの不適切な一面である過剰なまでの吠えは、もしかしたらブランを迎えに来てもらえない、真剣にブランを探す気にならない、一因だったのかもしれませんが、それを作ったのは元飼い主であるはずです。
qoomamaさんのブログでうかがえるブランの暮らしぶりと、それを支えるご家族のようすからは、ブランが毎日、ブランなりに学習していく健気な姿がつづられています。
確かにブランはこの先にも、数々の慣れていかなくてはならないものがあるかもしれません、いや、あるのです。
それでもブランと暮らすことを希望してくださった、たとえトライアルでもブランを気にかけてくださるご家族に巡り会えたのは、ブランのつかんだ幸運だと思います。
人との暮らしは人が教えていけばできるようになりますが、今回、カウセリングとバークコントロールトレーニングでは、人が教えるトレーニングほか、Teaching Dogの使用がありました。
それは、この場に集った犬すべてが対象になります。
吠えすぎるブランのことは、どの犬も無視を決め込んでいました。
しかし、ブランの吠えや仲間に対する態度をこのパックの調和を乱す不協和音とみなす、liddellだけはブランに教育的指導をしていました。
この場を制するβDogの役割を、誰に指図されることなくしてくれます。
傍目から見ればliddellの、ブランへの拘束や威嚇は過激なものに映ったと思います。
それは、ただ無視するだけでは、もうブランには通じなくなっているということなのです。
人は、人の話を聞くときに「よく聞きなさい」と、耳に訴えますが、犬の言葉は「体を見ろ」なんです。
ブランは、犬語を学習してこなかったために相手の体から発せられる、シグナルやサインを読みとれないのです。
目で見て判断する犬語の世界では、いかに早く相手のシグナルを視認し、自分のシグナルを返さなければ攻撃されることも起きてくるはずです。
もし、今のブランの状態で犬に駆け寄るような事態があった場合、最悪、相手の犬に殺されるかもしれません。
犬語は犬自身や人間を守るための保険なのです。
ブランを守るためにも、liddellやほかの犬たちから学ぶ犬語を、人も学んでいかなくてはならないのですから・・・。
今回、集まってくれた犬たちはブランを排除するものではなく、ブランの犬語の習得に力を貸してくれたことになります。
「人と暮らす犬に犬語なんて必要ない」と、思うかもしれませんが、それではブランのこの吠えは何を訴えているのか、わかるのでしょうか?
ブランは、犬が嫌いでも犬を攻撃したいわけではなく、犬と交流したい欲求がこういう間違った形で表れてしまっただけなんです。
それを修正させるためにも、Teaching Dogの存在は大切であり、その場をコントロールできる犬の存在は、はずせないものではないかと思ったセッションでした。
吠えるからと、避けることばかりを選択してきたかもしれない元飼い主っネットでqoomamaさんのブログやこのブログでブランを見つけたらその
で、ブランを見続けてください
そして、よくよく考えてくださいね。
では ブランの末永い幸せを祈るものの一人として。
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コメント
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さんごママさんへ
温かいお言葉いただいてありがとうございます^^
今度お会い出来るの楽しみにしています。
へちまこさんへ
追記ありがとうございます。
前記事も当記事も何度も読み返しています。
ブランのプロジェクト感謝です!
我が家がもっと、近くて皆さんと公園であうことが容易であればとちょっと残念!
なんどきも、継続は力なり!といいますね。
私ももう一度、子育てしたいくらい、
忍耐強くなったような気がします^^
ブランに寄り添う気持ち、なえません!
我が家の環境よりも寄りよいトライアル先ご家族だと思います。
明日、D・トレいらっしゃいますが、
おてやわらかに・ひとつお願いいたします^^
投稿: qoomama | 2009年4月25日 (土) 18時55分
何だか変なトラックバックでしたね。
削除、お願します。
みんなブランを応援してますよ。
そして、ブランを知る者は、すべてブランのサポーターですよ。
明日は、ごくふつうのトレーニングになりますので、気負わないでできてくださいね。
では
投稿: へちまこ | 2009年4月25日 (土) 20時15分