ハーネス、考。
ハーネスにするか、カラーにするかは、個人の選択だと思います。
(画像のハーネスは、カモフラ4号)
ただ、いままでハーネスを使用する飼い主=しつけに消極的と、解釈されることが多かったように思います。
その一人だったのは、へちまこも同じなんですよ。
犬のトレーニングまたは訓練には、チェーンカラーが定番だったころから犬とのかかわりがあったものですから、当然、最初は使用してました。
しかしねぇ、あまり良いものではないと、考えはじめて、そのうち、何で犬をしつけ(そもそもここが間違いなような気がするんですが、慣例に従うとこれが一番わかりやすいのかも)なきゃいけないのかと考え始めると、やはり人中心な世界だから、犬をその社会に取り込むためなら、やはり、人の社会のルールを教えてあげないとならないわけですよね。
それは、すばやく、スワレやフセや、脚側につけることではいと、思ってますけどね。
人は、犬のリードを持った時からなぜか優越感を持つ人もいて、普段、穏やかな人でもリードを持たせた途端、平気で強制的なことを犬に行う人も出てきてしまうような感じがします。
(画像のハーネスはモスグリーン4号、只今自転車伴走中)
どこかのトレーニングセンターでは、それを予防するために、犬の体には物理的な接触をもたせず、辛抱強く(人が)オペラント条件付けと陽性強化でトレーニングを行っているそうですよ。
(米国のPrisonだったかな?)
話を元に戻しますね。ちょっと、それましたので・・・。
ハーネスにこだわる理由にひとつは、その、人は常に犬に優位でないといけないと思う、思い込みをすてたいこと。
犬が先行すると、支配性の表れだとか、この犬はアルファだとか、なんだかもうやめて下さいよという気分です。本当のαは、ずんずん前を歩きませんって・・・だって、参謀ですよ。参謀自らが危険と隣り合わせなんてことしないと思うんですけど。
だって、群れが危険にさらされちゃうんじゃないですか?けんかっ早い子もただ単に乱暴な行動が多い子もαじゃないと思いますよ。
犬は、咬んで教育すると思われがちですけど、歯を使うのは(相手に痛みを加えるのは)最終手段で、その前にいろいろなシグナルやボディランゲージを駆使して犬なりに意思を伝えさせることを教えられると、思いますが。
だいたい前を歩く子は好奇心が旺盛な斥候タイプのやつか、まだ、若くて自分をうまくコントロールできない子じゃないんですかね。あと単に前を歩くのが好きって子もいると思うんですが。
あと一つの理由が、このブログで、何度も、折にふれ、くりかえし記される犬語の自由な表現を奪いたくないから。
トゥリッドやアンジェラがいうとおり、犬語のシグナルは本当にかすかですよ。
(画像はワインカラー4号、モデル太助)
へちまこもいまだに見落としがあって、あとで、「ああぁ、そうか、ごめんね」のほうが、いまだに多いんですから
そういった意味でも、ハーネスは重要だと思うんですね。
(画像のハーネスはピンク5号。モデルさくら、32kg、痩せましょうね若いんですから
)
ほらね。
もし、カラーだったら、そのカラーが固定された状態でいたら、犬は自由に犬語を話せないと、思うんです。
よそ見をすると、張り手が飛んできたり、一瞬でも首に物理的な力を加えて、人の方を向かせる行為は、やはり、なんだかなと思ってます。
(画像は、ロイヤルブルー3号、モデル小次郎)
でも、このフリースリードハーネスのような作りですと、後ろから手をまわして抱きかかえる感じだと思いますけど。
まぁ、最後にフリースリードハーネスの説明書、書き連ねておきますね。
商品タグとして付いてくるものを訳しました。自己流ですけど
フリースリードハーネスは、カラーによる首や咽喉の刺激からくる痛みによる過剰なアドレナリン値を平常値に戻すことができること、犬がボディランゲージをより自然な形でリラックスした状態で表現できること、犬を落ち着かせる効果と社会的なシグナルの成長を阻むことがない。
犬らしく、暮らしてほしいなぁ~~、犬なんだもの。でもって、人との暮らしも楽しんでくれるのが、へちまこの理想ですけどね。
では。
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>前を歩く子は好奇心が旺盛な斥候タイプのやつか、
>まだ、若くて自分をうまくコントロールできない子
Panは両方に当てはまりそうです。
「犬の支配性」という考え方、本当にどうにかしてほ
しいです。それに振り回されて犬との関係がうまくい
かないで悩んでいる飼い主はたくさんいると思います。
フリースリードハーネス、本当によいです。
ありがとうございました。
「犬に痛い思いをさせていない」という安心感は、飼
い主にとっても負担が軽くなります。
ところで、アンジェラ先生というのはへちまこさんの
お気に入りの本で紹介されているアンジェラ・グート
さんですか?
投稿: Pan | 2009年5月23日 (土) 22時05分
panさん、ご訪問ありがとうございます。
ハーネス、調子よさげのようで安心してます。リデルもガンガン前を歩きますよ。服従の訓練士さんが見たらぶったまげそうなくらい
でも、それがリデルなんですね。
だからといって、リデルが支配的な行動をするわけではないんですよ。
panちゃんも若気の至りみたいな期間なんでしょうかね
アンジェラ・グードとアンジェラ・ストックデェルは別人ですよ。
グードのほうは、オーストラリアのライターさんのようです。「犬たちをめぐる小さな物語」は、オーストラリアで実用犬として働く犬たちのようすを、ラジオ投稿をしたものをまとめた本です。
この本の中に収められている犬たちと人のエピソードの数々は、ぐっと胸に迫るものがありますがどうも絶版になっているようですね。
ストックデェルのほうは、英国で「Communication Class」のパイオニア的な存在の先生です。
犬の攻撃性問題行動に関するスペシャリストです。攻撃性の問題行動で殺処分の決定を受けた犬のみを保護し、リハビリを行う施設を設立してます。
リデルのβ的要素を教えてくださり、それを利用したTeachingをレクチャーしてくださいました。
今年の11月ぐらいに、日本に来る予定ではいるそうですよ。
投稿: へちまこ | 2009年5月23日 (土) 22時47分
ご返事ありがとうございました。
アンジェラ・ストックデェル先生というのは↓この方ですね。
http://www.dogpartnership.co.uk/index.htm
なるほど、なるほど~!!
11月には、有資格者の方への研修の講師か何かで来日されるのですか?
とっても興味があって、お目にかかってみたいなぁ、なんて思いました。
アンジェラ・グートさんの本、ユーズドで購入します。
なんだか犬の世界の魅力に取り込まれてしまいました。
投稿: Pan | 2009年5月24日 (日) 15時10分
あら、見つけていただいて先生もうれしいと思いますよ。
アンジェラ先生は、今回はプライベートなのかどうなのか、まだ未定です。
先生がワークショップを望むならば、そのセッティングはいたしますが…。
今のところ、どうなんでしょうか?と、いうところです。
日本の保護施設に興味がおありのようです。
来日が本決まりになりましたら、お教えしますね。
では。
投稿: へちまこ | 2009年5月24日 (日) 16時01分
初めまして。ルーク以下、4匹のボーダーsと暮らしています。
チャーリーママさんのところからお邪魔して以来、いつも読み逃げさせていただいていました(^^;
アンジェラ先生のワークショップ、もし開催されるのであれば、出席したいです。
ぜひぜひ開催して戴ければ嬉しいです
質問です。現在はハーフ・チョーク・タイプのプレミア・カラーを使っています。すっぽ抜け防止のために、引いたときに首にぴったりになるように調節しています。締まることはありません。滅多に引っ張ることはないので、リードも首輪も常に弛んでいる状態でお散歩や自転車しています。
ハーネスを試してみたいと思い、購入したのですが、ルークは何かがいつも胸に擦れている(触っている?)感覚が嫌のようで、急にぴょんぴょん飛んだり、座り込んでカイカイしたり、通りすがりの犬に急にワォン!と脅かすような仕草をしたり、あまりにも様子が変なので、それ以来ハーネスはつけていません。
フリース・ハーネスなら擦れる感覚が少ないと思うのでこういう子にも合うと思われますか?
長文で失礼いたします
投稿: ルークママ | 2009年5月26日 (火) 10時40分
ルークママさん、初コメントありがとうございます。
読み逃げ大歓迎ですから、ドンドコ読み逃げてくださいね。
こちらで紹介しているハーネスは、軽くつけている感覚はあまり感じないようですよ。
リデルは、首輪にできない理由があれこれあって、今は、このフリースリード(ラインドとも言いますよ)ハーネスに落ち着きました。
私の見た事例で、常にチョーカーやハーフチョーカーで暮らす子がいて、別段その子は何かの訓練などしてはいないのですが、この間、チョーカーからハーネスに変えたとたん、ルーク君のような行動が見られました。
これをいつもと違うととるか、こちらを真実の姿ととるかの違いだと、思うのです。
本当は、怖かった、いやだった…でも、それを表現すると、首に圧がかかりスワレをしなくては、逃げてないけないんだ、我慢しなくてはとか、犬が思うそうですよ。まぁ自分の意に反しても、人に従えるということでしょうか。
たくさん自由にお話しさせて、本当は、犬たちが何を言いたいのか、たまに聞いてみるといいかもしれませんね。
ハーネスは、かなりブカブカの状態で装着しますので、体に当たるという感覚はあまりないとは思いますが、試してみないと、何とも言えません。
4号サイズなら、こちらにきてお試しください。
アンジェラ先生には、ぜひともとはお伝えしてみますね。
では。
投稿: へちまこ | 2009年5月26日 (火) 13時29分
ご丁寧にありがとうございました。
枯草がお腹や尻尾についたときと同じような動きだったので、装着感が嫌なのだろう、と決めつけていましたが、
“首輪がないこと”に違和感を感じているのでしょうか。
考えてみれば、ノーリードはときどきありますが、外での首輪なしはないので。。。
フリース・ハーネスの記事ともう一度読み合わせ、
>>一時不能になる子と、その解放感が怖くて途方にくれる子もいます
という行、とても興味深く思いました。
首輪が付いているから我慢している、という印象は正直なかったのですが(結構好きなようにマイペースで歩いているし、大好きな人を見ると引っ張るし、斥候だし・・・爆)
上のような見方はしたことがなかったので、夕方の散歩はハーネスでも一度トライしてみて、良く観察してみようと思います。
ありがとうございました!
投稿: ルークママ | 2009年5月26日 (火) 16時56分
たびたびすみません。
先日のコメント、投稿しようとしたら消えちゃった!と思ったので、書き直したら、2つとも入っちゃいましたね。
ややこしくて、ごめんなさい!
あの後、再度、ハーネスにトライしました。以前の記事で、“ゆるゆるにつけている”と書いていらっしゃったので、ゆるゆるにしてみましたところ
今度は、いつもとまったく同じように(違和感を感じさせずに)歩きました。
ぴったり感が嫌だったかも・・・?
ハーネスの散歩、続けてみようと思います。
ありがとうございました。
投稿: ルークママ | 2009年5月28日 (木) 10時55分
ルークママさん、
こちらこそよく確かめもしないで重複させてしまいましたねo(_ _)oペコリです。
斥候型には(爆)ハーネスがお勧めですよ。リデルもかなりの行き急ぐタイプでしたが、いまではかなり収まりました。
首への刺激じゃないやり方を、ここ三年、試してきましたが、即効性を期待しない方ならご満足いただけると思いますよ。
ルークママさんは、4頭のボーダーと暮らしているんですね。
になりました。
それだけでも、w(゚o゚)wって、思って感心してます。
さぞや、にぎやかで楽しげな毎日を送られているごようす…ブログにお邪魔して見てきましたよ。
今後とも、同じ牧羊犬種と暮らす者として、よろしくお願いします。
投稿: へちまこ | 2009年5月28日 (木) 12時56分