liddell the teaching dog 74 犬の解決できる力を信じる。
ハルは、liddellがTeachingした千葉から来た子犬5頭のうちの一頭です。
ハルもこちらへ来た当初、ガタブル犬でしたが、今は、こんなにも自分に自信のある犬に育ちました。
ハル「ぼくね、ハルSF映画のPCの名前つけてもらったの」
カメラを向けるとごらんのとおり、自信満々の笑顔ですね
ハルは、外の犬舎にいると警戒して吠えますが、これは、犬としてはごく自然なことです。
ここは、ハルのおうちでテリトリーですから、吠えるのは当然なんですね。
で、今日は、ハルのTeaching Dogとしての一面が開花した日でした。
タロです。
先週から比べると、周りのものに気がついて、自分で旋回運動をやめるようになってきました。
脳の前庭部、耳の障害などはなくて、常動運動が見られるのは、成長期におけるじゅうぶんな社会化ができなかったこと、じゅうぶんな人との触れ合いもなっかたことが原因の、タロのストレス発散方法のようでした。
今日は、タロがどんな犬なのか犬たちにお願いして、タロのことを教えてもらいました。
対人では、その子の真実の姿がわからないことがあります。
タロのように、人から虐待じみたしつけをされてしまった子もそうなんですが、犬は、もともと、その遺伝子に人を怖がるよう組み込まれていると、何かで聞いたことがあります。
自分よりも大きなものに恐怖心を抱くように、人が、そう犬を改良したということです。だから、なにも、強制的な訓練やトレーニング(自分ではそうしてないと思っている人も多いですけど、へちまこも、いまだに自重自戒しちゃいますよ、気をつけねば)を、しなくても犬は人を畏れるように作られてしまっているということです。
こういう話知っていると、犬にむやみに威張る人ってどうかなと思いますね。
上の画像は、タロに近づくハル。ハル、自信満々です。この日、初対面のハルです。
太助は、ハルのことが心配でちょっと不安げに見ています。太助も、タロのことを、“無礼で気に入らないやつ”と、思っていますよ。
ハル「フンフンフン~~、きみ、近ごろここへ来たんだよね、ぼくは、ハル。」
タロ「・・・・。・・・・
おっおっぉ、だれかな、だれかな、おおおいらのこと、ガゥってしない?しない・・・?」
先週、タロとLiddellとのやり取りを見ていて、タロには犬とのリアルコンタクトは避けた方がいいのか、どうなのか迷いましたが、タロの犬への自発的に触れ合いたいという、気持ちを尊重することに決めました。
ハルをあてる前に、もう一度、Liddellにあててみましたが、あいかわらずどんどん接近し、Liddellのものすごい威嚇にあってしまいました
なにしろ、liddellのことをガンしますから、Liddellに挑戦していると、思われても仕方ありません。自分を知らなすぎるのです。
本当に無礼なんですよ。タロは。
犬とみると♂♀関係なくマウンティング仕掛けるし、前面から目をそらすことなくドンドコ近づくし、犬同士のお決まりのごあいさつもできないんです。人でいえば、初対面でいきなりのハグ、セクハラ行為ですね
(画像は、遊びに来てくれたバッカスと太助。同じセンター出身です犬語のあいさつできてますね)
えっ、タロがかわいそうだって。確かに、この状況を見ていると、もっと優しくタロにできなないものかと思うのが人間的な考え。
これは、犬語による犬同士のコミュニケーションの学習なんですよ。幾度も、大変な目にあっても、それでもタロは、同族とふれあいたいと思っているから、タロは自ら近づき、同族とのコンタクトを求めているんです。
タロには、自分でなにが間違いで、何がいけない行為かをわかってもらうしかなんですね。人間には、教えきれない世界です。
それを、与えてあげない方が、または、どうすればいいかを教えずにして、一生同族との触れ合いをさせないほうが、タロにはかわいそうなことだと思うのですが。
(バッカスと太助は、初対面ですがすぐにうちとけて、遊んでました。なぜかって、だって、礼儀正しいし、お話ができるから。)
ハルと太助とバッカスは、仲良しさんになりましたね(o^-^o)
犬、本心に犬に近づけないほどの恐怖心があれば、このやり方はまずいですがね。
タロのように、単純に犬の会話を学ぶ必要がある犬であれば、今回のアプローチ方法はいかされますけど、Liddellを、あてるにはタロはあまりにも犬語をしらなすぎます。
Liddellは、アンジェラ先生から、犬の社会性がまったくない個体にあてるのは、Liddellの持つ「こいつ、もういらない、やってやれ」に、結びついて、致命的なケガを負わす危険性があるからご法度なんです。(小さい仲間には、それは、働きませんからご安心ください
)タロは、そこまで、ひどくないんですが・・・。
太助は、早々に「ちっ、何だこのやろ」と、避ける避ける
で、ハルに白羽のが。
ハルは、遊び好きです。タロにも最初から遊びに誘うシグナルを使ってくれました。タロは、幾度となくハルにマウントして、叱られ、どなられ、ハルに反対に乗られをくりかえされてしまいました。
それでも、ハルは、タロを、ちゃんとまた遊びに誘うのです。そして、また無礼を働き、叱られる・・・しばらくすると、タロは、ハルの動きを見るようになり、自分でマウンティングしたい気持ちを抑えるようになってきました。
セルフコントロールですね。
ハルが、Liddellのように支配的なシグナルにこだわらない犬だから、できることなんですね。それでいて、ちゃんと、自分で“いけないって、いってんでしょ”と、いえる子なんですね(マウントされて我慢してちゃダメなんですよ)これが、Teaching Dogのオメガタイプの犬じゃないかと思います。Liddellとタロ、他の犬との緩衝剤にもなっていました。
今日は、人の介入はリードの抑制のみで行われました。Teachingの現場では、人は犬の体にむやみに触れることは許されません。犬語の完結が未然に終わるのを防ぐためです。
実際には、広い場所でより自然な動きで犬語の表現をしてもらいたかったのですが、ここではそれは高望です。
犬は、自分たちで解決力を持っている(アンジェラ先生談)・・・それをごく自然にサポートするのが、人の役割だそうです。
ハル、気長にタロのことを、頼むね。(タロは、早く去勢した方がいいと思うよ)
タロのリードを持つ方がそうなんですが、新卒で今まで実験動物しか扱ったことしかなくて(ネズミとか、モルちゃんとか)犬を扱う姿が、ものすごくぎこちなくて(失礼ですね)思わず笑っちゃいました。
でも、タロ、人を、認識するようになってきました。
人に対する表情も明るくなってきたし。
後輩「え~~っと(A;´・ω・)」
タロ「いいから、ねぇ、はやく、その手にあるものください」
後輩「~(°°;)))オロオロ(((;°°)~」
先輩「噛みつかんよ、おどおどするなよ」
はいはい、先輩。それこそ、対人関係ですから、やさしくお願いしますよ。
タロ、人の優しさは人から教えてもらってくださいね。
がんばる、一人と、一匹に温かい応援をよろしく
それから、JJ(救出したゴールデン)のその後、okiniのリンクlovely5wanlifeで情報あります。新しいご家族を待っていますのでこちらもよろしくお願いします。
管理職はつらいね。
では。(一日遅れのアップです)
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へちまこさん、お疲れ様です(o^-^o)
センターで、タロちゃんのケアを頑張っていらっしゃる職員さん、応援してまーす!o(*^▽^*)o
タロちゃん、へちまこさんがついていてくれるから、
頑張るんだよ!
ハルちゃんともっと、遊べるようになるといいですね
りーちゃんもお疲れですね。
JJのこと、ブログ紹介していただいてありがとうございます。本日、「いつでも里親募集中」掲載依頼しました。
どうぞ、宜しくお願いいたします。(=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッ
投稿: qoomama | 2009年6月 5日 (金) 21時32分
qoomamaさん。
こちらこそ、毎回サポートありがとうございます。
ですね。
タロ、どんどん良くなっていくようで
それと、新人職員さんもタロもほほえましかったですね( ´艸`)プププ
JJのこと、お願いしっぱなしで(*_ _)人ゴメンナサイ です。
JJの体力が回復し、一日でも早く、旅の終わりが来るようにしてあげたいですね。
よろしくです。
では。日曜日に
投稿: へちまこ | 2009年6月 6日 (土) 00時01分