liddell the teaching dog 72 待ち伏せ威嚇。
さて、こちらの画像ですね。
なんだかとてもお行儀よく、遠くに見える柴わん子をお出迎えの感じがしますが、これは、「待ち伏せ威嚇」と、呼ばれるシグナルで上位の犬からの劣位の犬へのメッセージとなりますよ。
でも、この場合は、「ここはわたしの管理区間、あなた、ちゃんとわたしにあいさつしなさいよ」と、いうシグナルになります。
ハンティングの場合は、身をかがめ、地面に這いつくばるような態勢ですけど、Liddellの頭は上がってますし、目も相手の動きを見据えていますね。
同じフセでも、カーミングのフセとはかなり違いがありますよ。
このシグナルがわかる犬は、そのメッセージを読み取り、それに応じた行動をします。
ゆっくり近づくとか、頭を下げるとか、大きく半円を描いて近づくとか。
怖いと感じた犬は、そのままUターンします。
この日の柴わん子は、まだ子犬ちゃんでしたのでLiddellのチェックのち、仲間に入れてもらえましたよ。
柴わん子ちゃん、上手でした。相手をなだめるシグナルをうまく使い分けてましたね。
特に「あたち、まだこいぬちゃんなのぉ~~、ねぇねぇ、やさしくしてねぇ~~」が、お上手でした。
“待ち伏せ威嚇では、犬のリーダーはあたかも待ち伏せをしているかのように身をかがめ、その姿勢が相手からはっきり見えるようにする(ドッグウォチング・D・モリス著より)”
待ち伏せ威嚇をする犬って、へちまこはLiddellで初めて見たのですがどなたかうちの子もするっていう方いますか?(最初は謎でしたが、D・モリスの本、思いだして確認しました)
よくボーダーが、羊相手に伏せて睨んではよく見るのですが、犬を相手にする犬ですよ。
で、たとえば、このシグナルを理解できずに走りこんできたりすると、「とびかかり威嚇」か、ボディブロックをかまされます。
「とびかかり威嚇」は、敵にとびかかる前の意図運動で、実際にとびかかるまではしないそうです(ドッグ・ウォチングより)
で、Liddellに一番、かまされてたのが黒ラブのさくらですね。
ラブラドールって、とても陽気な子が多くて、ハチャメチャでガチャガチャで人懐こくて、楽しい犬種だとは思いますが、ある意味「ちょっと~~、空気読んだらっ」って子も多いような気がします。
犬の社会では、いきなり相手に近づくことは、礼儀知らずの無礼者となります。
さくらは、それをなかなか理解できずに、毎回のようにLiddellに「とびかかり威嚇」をされてました。
ひどいときには、体当たりをかまされ、もんどりかえってしまうなんてこともありました。
打たれ強いさくらでしたが、今では、いいお姉さんになってきましたよ。
さすがにいきなりという行動は控えるようになりましたし、あとは、人にもお行儀よくできると、りっぱなラブラドールです。
ねぇ、さくら。もうブラブラドールとか、なんちゃってラブなんて言わせないよね。
newcomerのトライのW、コーギー♂5か月「ごんた」のよい遊び相手です。
Liddellは、近ごろは子犬の相手はしなくなりつつあります。
そのポジションを、担う、仲間いるからなんですね。
チーズは、小さいころ、画像のごんたのように、Liddellやほかの仲間にたくさん遊んでもらっていました。
時には、かばってもらい、時には叱られ。
どんな子にもあいさつに出かけ、どんなん子も遊びに誘います。
以前のLiddellがそうであったように。
筋がね入りの陽気さです。
ここでの社会化で小次郎は、自分の身を守る保険、犬語をマスターしつつあります。
取っ組み合いはあまり好まない小次郎ですけど、間合いの取り方、引き際、パーソナルの張り方を自分なりに考えて行動するようになってきました。
そらは、いつものとおり
どっしり感がたまりませんね。
Liddellもそのときが近づいてきているようです。
ただし、Teachingをしなくなったということではなくて、βな部分は変わりません。
新しい状況を調査したり、その力をしらしめることは、ぬかりなくやっていますよ。
ああ、そうそう、睨みますね。
特に、気に入らないとか無礼だとか、失礼なやつだとか。
その睨みが怖いんですよ┐(´д`)┌ヤレヤレ
┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~
では。
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毎回の記事、なるほど~~~!と思い拝読致しておりやす(笑)。犬さん達も犬さん同士、ちゃんと人間が、やいのーやいのー言わなくても、学習してくれること、証明してくれているように、感じてます。
子供も、一緒・・・親が、色んな事に、神経質になり、悩んだ事が、あっても、友達同士などから、学習し、問題解決してくる。。他にもっと、コメントしていですが、夜明けになりそうなので、stop!しますね(-_-;)社会化、犬さんも人間さんも、かなり重要ですね。
ごん太クン、チーズちゃん可愛いですね。良いお顔しています。そして、小次郎さま、凛とした、お姿に、惚れました♡
リデ姫さま もし私が犬さんに突然なれることが
できて、お会いできる、ことができたら、どう評価して下さいますか?あまり酒を飲みすぎないように!と
言われてしまいそうですが・・・(^^ゞ
また次回の記事楽しみにしてます。
投稿: しっとるけ~ | 2009年6月 2日 (火) 21時44分
こんにちは。ハーネスの件ではお世話になりました。フリース・ラインド・ハーネス・・・欲しくなってきました(笑)
うちのサラ(ボーダー♀)が“待ち伏せ威嚇”します。私も「伏せて待つのはCS?」とも思いましたが、この場合は絶対違うような気が・・・(笑)
シープのときに伏せて待つのとも違う気がするんですよね~。シープで追い込むときは体を低く地面にへばりつけるようにしますが、“威嚇”というより“動かそうと(止めようと)している”という印象をより強く受けます。
サラがこの待ち伏せ威嚇をするのは、自分の家の周りである犬に遭遇したときだけです。
近所の柴ちゃんなのですが、とても遊び好きで一直線に駆け寄ってきて(後ろからリードを持った飼い主2人が一緒にすごい勢いで走ってくる)、いきなり飛びつき遊びをします。サラはこの子が子犬のときは、待ち伏せはしませんでした。サラにしては(笑)辛抱強く遊んでやり、相手がいつまでも甘咬みしてくると、ウ゛ッと怒って、その後は無視していました。
それがこの子が2才近くになったころから、このいきなりダッシュ・飛びつき・パンチ(セットです・笑)に対して、待ち伏せ威嚇をするようになりました。
相手はそれでも突進してくるので、迎え撃たれます。
咬んだりはしないのですが、かなり強く威嚇します。突進してこなければ、威嚇しません。
他にも、これをやる子がいるんだ~と思い、ついつい長々と書いてしました。すみません!
投稿: ルークママ | 2009年6月 3日 (水) 10時27分
こんにちは、しっとるけ~さん
犬の社会化は、人への社会化、その環境への社会化も含まれます。
社会化さえうまくできれば、犬の人の社会での不適切な行動は、ある程度防げます。
以前は、不適切な行動を服従訓練などで抑えようとしていたけれど、犬の社会を知って、犬語を活用して犬とコミュニケーションとりながら、おたがい暮らしていくって大切だと思うようになった、へちまこですよ。
しっとるけ~さんのお酒好きに関しては、リデルはノーコメントと言っています。
ですわ
我が家のダンナも毎晩
では
投稿: へちまこ | 2009年6月 3日 (水) 13時19分
ルークママさん、こんんちは。
「待ち伏せ威嚇」おられるんですね
サラちゃんの「待ち伏せ威嚇」見てみたいです。
そうなんですね、子犬の時にはやらない…ここが重要なんですね。
大人犬になってもそういう無礼なことを、してるからやられるんですね。
その柴ちゃんもいずれ学習するでしょう。
いいお姉さんを見つけた、柴ちゃんですね。
犬の世界って、本当によくできてると思いませんか?
また、「待ち伏せ威嚇」のサラちゃんの情報、教えてくださいね
では
投稿: へちまこ | 2009年6月 3日 (水) 13時28分
「待ち伏せ威嚇」
ボーダーが羊にするのとは違うということですが、
我が家のボーダー(1才半)は、犬に会っても地面にへばりついて待ちます。
ルークママさんが仰るような体勢です。
1才を過ぎるころから、スルーする犬もいるのですが、仔犬の頃は誰かれ構わずでした。
そのあとの行動が、相手によって違います。
そのまま伏せて待っていて、相手が間近に来たらゆっくり立って挨拶。
相手が1メートルほどになったら、勢いよく立って、そのあとはゆっくりと近づいて挨拶。
あと、たま~にですが、相手が1メートルほどになったら、勢いよく立って、
威嚇するような態度。(決して吠えません)
それが、相手のどういう違いで起こるのか、まだ観察中です。
この待ち方は、相手の飼い主さんには、おおむね好意的にとっていただいてるようですが・・・。
どうなんでしょう?
追伸:ハーネスを買いました。引っ張らなくなり、びっくりです。
進んで頭を入れてくれるのにもびっくりです。
リードが軽くなりました。
投稿: かのん | 2009年6月10日 (水) 09時22分
かのんさん。
ご訪問、ありがとうございます。
ハーネス、お気に入りなごようすで、うれしいですよ。
待ち伏せ威嚇は、「わたしは、ここにいるぞっ!」と、相手に知らしめる行動ですので、αもしくはβが意識的に行う行動としています。
>どうなんでしょう?
というのは、相手に対してけない行為かどうかなんでしょうか?
リデルを基準として、「それは、いくらβ的な要素が強いあなたでもいけないこと」と、教えてはおきますが…。
いけない行動とする基準なら、相手が犬的に挨拶が出来ているのに威嚇する。
相手が服従のシグナルを出しているのに、それ以上の服従を要求する。
子犬や、いかにも自分より弱い相手にする。
また、力が拮抗している場合は、一触即発になる場合がありますから、支配的なボディランゲージを多発する子なら注意が必要だと、私は、教えていただきました(リデルがそうですね
)
支配的なボディランゲージを、多発する子が悪いというわけではなく、それをコントロールするのは、飼い主さんというわけです。
リデルは、好き勝手にTeachingを行っているように見えますが、その実、かなり、私のコントロールがあります。
その場によって、タイムリーな犬語を犬に使わせるためには、リデルのボディからは目を離すことはできませんね。
一時、私もボーダーに憧れてましたし、今でも、そうですよ。
かのんさんの、ボーダーさんの「待ち伏せ威嚇」のお話またお聞かせ下さいね。
では。
投稿: | 2009年6月10日 (水) 14時07分
お返事ありがとうございます。
どうなんでしょう・・・は、好意的ではないのかどうか・・・という意味で書かせていただきました。
やはり、ただの伏せではなく、へばりつくような体勢でも、「待ち伏せ威嚇」という風に判断するべきなのでしょうか。
ボーダー特有の待ち方なのかなぁと、私自身も好意的に見ていたのですが・・・。
「威嚇」ということならば、やはり止めさせるべきですね。
投稿: かのん | 2009年6月10日 (水) 17時04分
頭を低く構えるということは、ハンティングの真似なのかもしれませんねぇ~~。
今度、先生に聞いておきますね。
遊びの威嚇ごっこかもしれないのかな?
柴の子で、頭を、低くしてとびかかる子は見たことありますし。
気になってきました~~
威嚇のシグナルがすべて悪いものではないので、相手がカーミングを使ったら、かのんさのボーダーさんにも使うようにコントロールできれてればいいのではないのかと、思いますけど…。
いかかがなもんでしょうか?
投稿: へちまこ | 2009年6月10日 (水) 22時06分
あっ、ルークママさん発見!(^^)
ヘチマコさん♪訪問後ご無沙汰しております。 飛び掛り威嚇と待ち伏せ威嚇・・・ そのような威嚇は経験上では見た記憶がないです。(目にしてもそれが待ち伏せ威嚇と気付いていないかも!?)
そして思わず本棚からドッグ・ウォッチングを手に取り、話の内容を確認してしまいました。(笑)
ここで判断として個人的に迷うことが一つあります。
立っていた犬が伏せて「待ち伏せ威嚇」を行うのであれば行動の切り替えとして判断しやすいのですが、初めから伏せていた犬が首を高くして遠方の犬に威嚇をした場合は、相手を伺う単なる「警戒態勢」なのか、威厳やテリトリーを示す「待ち伏せ威嚇」なのかが分かりにくいです。
また姿勢は異なりますが、昔、仕事で世話していたキャトルドッグは「待ち伏せ」をよく行っていました。
フェンスに繋留中に犬や人が近付くと、ハンティングの姿勢で身を屈め、通過直後に背後から足に噛み付きます。
そのキャトルドッグにとっては、犬の足も人の足も「牛の足」と同じ扱いのようです。(爆)
ちなみに犬に対するそれは、明らかに排他的な行動で、いつも目を見開いていましたが、僕たちスタッフに対して行うその行動は、ご愛嬌といったところでしたが、変なところで牧畜犬の仕事をする面白い4姉妹でした。(^^)
投稿: タローの主 | 2009年6月11日 (木) 01時41分
こんにちは、タローの主さん。
毎日、読み逃げしてますよ
モリスの本をお持ちなんて、奇遇ですね。
初版が1987年ですから、当時は、こういう本ってあまりなかった記憶があるので、この本も大切に読みました。
リデルの待ち伏せ威嚇は、必ず、相手からよく見える位置に、頭を上げて伏せます。
スフィインクスのようです。
羊や獲物を狙う、ハンティグとは違う、待ち伏せのようですよ。
警戒態勢の場合は(リデル)伏せません。
尾の動きが独特で、尾が蛇のように蛇行します。そして、相手をうかがうような胡散臭い目をむけますね。
ただし、次のアクションに入る前には、必ず、私のほうを確認して、許可を得なくてはならないので、一度相手から視線が外れます。(もしくはリコール)
この一度、視線が外れるということで、緊張感がなくなるようにしてますよ
Teaching Dog自体が、犬をコントロールさせるためのものですから、観察していると、「そうやって、あんたたちはコミュケーションしてるの」と、なるほどぉ~~と思うこともたくさんあります。
では。
投稿: へちまこ | 2009年6月11日 (木) 14時19分