Liddell The Teaching dog 90 ロゼッタの試練。
自家繁殖をしてみたものの、誰も引き取り手がないというオーストラリアンケルピー4頭のうち、一頭をお預かりしています。
へちまこもケルピーを、これほど間近で観察をしたことがないのですが、原産国のオーストラリアではとても人気があるらしい。(日本の柴犬のようなものらしい)
へちまこ家には3頭の牧羊犬がいますが、う~~ん、ケルピーは「犬たちをめぐる小さなな物語」にちょくちょく出てくる、人間3人分の働きをするという、犬だというけど。
(半目を開けてチョビベロで暴睡中)
その賢さを、楽しめる人じゃないとロゼッタのことを理解できないかもしれないねえ、ロゼッタ(ちっ、娘めまたも呼びにくい名をつけて…フン、ロージーって呼んじゃうから)
(頭を落として暴睡中ゆすっても起きません
)
ただねぇ、2か月で立派な警戒心はこの犬種特有らしい。
まぁ、グループ1のハーディング種は、家族以外の人にはそれほど愛相がいいとは言えない個体が多いけど。つまり、誰かれかまわずにすぐ懐くようじゃ、大切な財産である羊が盗まれるちゃいますからね。
だからと言って、臆病とも違うし、敏感な部分と敏感じゃない部分。たとえば、物音、見慣れない人やモノなどには警戒心から(不信感じゃないですよ)くる吠えがあるし、爪切りや足先に触るや、ある程度の痛みに対しては耐性があるんですね。
また、常に人の動きに注目し、タービュレンのリデルよりは人を頼りますし、人のそばを好みます。人に対しては敬意を払うようになつきます。
ペット犬とは違いますよね。
人の言葉にすぐに反応しますし、聞きわけもよく、2か月でも制止されたことをよくわかるようです。(この画像はロゼッタに初めて会った日のものです)
警戒心は今後の社会化の取り組みで軽減される程度のものですし、ロゼッタのベースは、明朗活発です。咬みの抑制もよく効いていて、犬との関係もそう問題はありません。犬よりも人との関係を築きたがる子ですので、どうか、アクティブ犬が大好きだという、ロゼッタの一生涯の家族を募集します(アジリティーに向いていますし、なによりも教えてもないモッテコイが、もう、できるということがすばらしい)
詳細は、メールにてお願いします。
ロゼッタストーン:8/26生まれ、♀。最終的な大きさ、12kgぐらいで15kgは超えません。ロゼッタのチョコ色が一番濃くてきれいでした。
Lddell The Teaching Dog
同胎の子犬の中では一番体も大きく、好奇心も旺盛だ。
だから、けっこう強気に出ることもある。
liddellとの遊び方を観ていても、押しの強いこともあって、たびたびliddellの教育的指導にあっている。
今朝は、liddellの口元からコングを奪おうとして、えらく叱られ、ものすごい悲鳴が上がった。
昨晩も、liddellがまだ食べている食器に口を入れようとして、叱られているのに、忘れて(犬は般化が苦手)しまっているのだ。
今朝のは、強烈な一発で、誰もが手を止めてこのふたりの結末を観ることになった。
でも、そこは押しの強いロゼッタ。何を思ったのか、liddellの顔をめがけてもらえないイライラをぶつけてしまったのだ。
クマのような唸り声ともにロゼッタのまたしても悲鳴…サークルが倒れるぐらいのぶっ飛び方をして、ロゼッタが自分のクレートに逃げ込んだ。
ロゼッタは首を、盛んにふってはいたがどこを見てもケガなどしてはなかった。
これがTeaching Dogとしての能力なのだ。
頭の毛が逆立つほどに、怒り、冷静さを失ったように見えるのだが、その実、liddellは相手にけがをさせることはない。
ロゼッタには、この試練が必要なのだ。
あれだけ、強烈な一撃をされても、ロゼッタは、liddellと遊びたがり、liddellも先ほどのことなど引きずるようすもなく、ロゼッタの相手をしてあげことができる。
先日、我が家の獣医先生が「ロゼッタとリデルはどうしてんの?」
「やられてますよ。リデルに。」
「いいことだよ、今は、悪いこともいいこともわからないうちから、親から離すから、咬みつき犬ばかりになるんだよ。人は犬として、犬を扱えなくなってきているからねぇ。必要だよねぇ、そういうこと。」
「ロゼッタの試練は、まだまだ続きますから…」
母犬の庇護のもとから、本当の擁護のもとに。
自分の身を守るための保険、犬語を習うって、大変だね、ロゼッタちゃん。
では。
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コメント
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まだ2ヶ月とは思えない顔付きね。
しっかりしてる。
見るからに賢そう
リーちゃんにしっかり鍛えてもらえるからこの子は幸せね。

牧羊犬だから親しみはあるけれどうちは女の子はダメだしなぁ
この犬種に対する知識がある人、と言うか、何より『この子を愛してくれる人』がみつかるといいね
(残念ながら母の周りではこの犬種を知っている人はほとんどいないと思う
)
投稿: 母 | 2009年11月 7日 (土) 01時21分
まさかまさかのケルピーじゃないですか!
そうそう、僕も「犬たちをめぐる小さなな物語」は大好きな著書なので持っていますが、この本によればオーストラリアでは伝説的な働きをしている犬種として扱われていましたよね。
この本の影響もあって、10数年以上前の僕が洋犬で唯一興味を持ったのがケルピーです。 でも日本で繁殖導入し始めたのは、僕が知る限りでは愛犬ハウスセ●ノ(繁殖場)くらいでした。
そうなると国内で入手できるケルピーは血筋が偏っていそうなので、興味の対象から外れました。
今は国内の血統がどのようになっているのかは知りませんが、このロゼッタ、なかなかタフで良さそうな犬ですね。(^^)
そして獣医さんの言葉・・・
「人は犬として、犬を扱えなくなってきているからねぇ。必要だよねぇ、そういうこと。」
これは周りを見渡すと痛感しますね。 しつけ・訓練にばかり目が向いて、犬としての教育は何処へやら??という飼い主が多いこと、多いこと。
余談ですが、以前ブログで見掛けたのです。 A・キャトルドッグと共に日本一周したという人を!
ケルピーにしてもキャトルにしても、中軽量級の犬をお供に連れて旅する姿を、カッコよく思って憧れてしまうのは僕だけでしょうか?(笑)
投稿: タローの主 | 2009年11月 7日 (土) 03時00分
母よ。
ロゼッタの母犬の飼い主さんは、ケルピーがどんな犬種か知らないで飼ったそうですよ。
神棚に命名レーヌ(ロゼッタの母親)命名さくら(同居の秋田犬)が、祀ってあってなんだか掛け値なしの愛情を犬に注げる人たちなんだって思いました。
だから、人の口車に乗ってしまっのか、単にレーヌの子どもを見てみたいと思ったかは定かではないのですが、犬の命名を神棚に飾るうちはそうはありますまい
もっといやな人間だったら(たとえば子犬で稼ぐ)へちまこは、無視もできたんですが、いい人たちなんだと思うと捨てておけなかったんですね。それに、子犬にも会いたかったしc(>ω<)ゞ
犬種を知らない人間に飼われていても、ロゼッタの母親は幸せそうだったし、子犬たちもコロコロに肥えてたし、すぐに人に駆け寄ってきたしで、知らないからこそうまくいっている部分もあるんだと思いました。
だから、ケルピーだからと力まずにただの家族の一員として、ロゼッタを迎え入れてくれる人ならいいと思ってますよ。
投稿: へちまこ | 2009年11月 7日 (土) 14時25分
そう、頭でっかちはダメね
大事なのは終生変わらず注ぎ続ける『愛情』よね
決して途中で放棄しない事

これが一番大事だよね
投稿: 母 | 2009年11月 7日 (土) 15時44分
母、そうだよ。
母の言葉、いかにもだよね
投稿: へちまこ | 2009年11月 7日 (土) 23時52分
タローの主さん、いらしゃいませ
そうです、まさかのケルピーです。
ロゼッタの血統のことは何も聞いておりませんが、ロゼッタは、かなりタフですよ、主さん、いかがですか?
主さんのようなかたなら、このへちまこ、諸手を挙げて歓迎ですよ
ヽ(´▽`)/(タロ―くんがいいというなら)
主さんも好きなんですね「犬たちをめぐる小さな物語」。あれには、ケルピーの話が多く出てきますからね。
でも、倍返しされてしまいましたけど
)
その本の中で、暴れ牛から飼い主を助けるケルピーの話が出てきますが、今日、私とリデルが引っぱりっこ遊びをしていて、リデルが私を威嚇したら、ロゼッタが本気でリデルに立ち向かっていきました(リデルはこれが遊びだと理解してますから、いくら威嚇しても安全なんですが
ロゼッタは、ボスの一大事と思い、恐れ多くもリデルに歯むかったようです。
生まれて70日ほどの子犬が、ここまでタフなのは、やはりケルピーだからでしょうか?何しろ、情報が少なくて…主さんが何か知っていらっしゃるなら、お教えくださるとありがたいです。
獣医さんの言葉、痛感しますね。
人と同じ家の中に住むより、外で飼われた方が幸せなのかなと思う犬に出会うこともしばしばで、一概に家の中=犬の幸せにつながらないと思うようになりました(まぁ、住宅事情は考慮しないとなりませんがね)
では、
投稿: へちまこ | 2009年11月 8日 (日) 00時27分
>主さんのようなかたなら、このへちまこ、諸手を挙げて歓迎ですよヽ(´▽`)/
んんん~~ なんて有難い話なんだろう! しかし、当面は新たな犬を迎えられる状況ではないのです。。。
せっかくの縁談だけど、残念です。(><)
このロゼッタを譲り受ける人が羨ましいな♪ タフな犬はめげないから育てるのも楽だし、同時に育て甲斐もありそうですね。
ケルピーの情報ですか? 僕は実物を見たことないので、手持ちの図鑑レベルの情報しか解かりませんよ。(^^)
その中で目を引くものと言えば、眼力があるということですね。 つまり、牧羊の仕事は吠え立てながら動くタイプではなく、眼力を使って羊を動かすボーダーコリーと一緒のようです。
やはり眼力を持った犬種というのは、只者ではありませんね。
ちなみに海外のどこかで調べたIQランキングの1位はボーダーコリーでした。 ケルピーは世界に普及していないのでランキングには名前がありませんでしたが、牧畜以外の頭脳という面ではどのくらいのものなのか興味深いものがあります。(^^)
投稿: タローの主 | 2009年11月 9日 (月) 05時40分
香織先生の所で知りました。
アレルギーで毛の抜けない動物しか飼えないのでお力になれませんが
もしご迷惑でなければこちらの記事のリンクを貼らせていただければと思います。
かわいいこの子たちに素敵なパパママに出会えます様に☆
投稿: むっくまま | 2009年11月11日 (水) 17時09分
むっくままさん、リンクありがとうございます。
セレブなトイプーさんたちに比べるとガテン系ですが、そこそこかわいいと思いますよ
いい飼い主さんがみつかるといいのですが…。
どうぞよろしくお願いします。
なかなか時間が取れなくて、アジ練に行けなくて、少しさびしい思いをしてますよ(´・ω・`)ショボーン
14日も天気悪そうですし
投稿: へちまこ | 2009年11月11日 (水) 23時20分
はじめまして!
むっくままさんの記事からお邪魔しました。
ZUZUままといいます。
ケルピーのパピーを預かってらっしゃると知り、
コメントさせて頂きました。
我が家にも2頭のケル姉妹(1歳2ヶ月)と、他全部で5ワンコおりまして、引き取ってあげられる状況ではないのですが、とても気になったので、お役に立てるか分かりませんが紹介させていただきたいと思いまして。。
他の記事も拝見させていただきましたが、神奈川にお住まいですか?
我が家も川崎です。市内ではなく端っこの方なんですが~。
ターブちゃんもいるのですね!ウチにはマリノアがいますよ!!
なんとなくご縁を感じてしまいました!
では、よろしくお願いします!
投稿: ZUZUまま | 2009年11月18日 (水) 12時25分
ZUZUままさま。
ご訪問ありがとうございます。
ケルピーの子犬たちのことをご紹介ただけるそうで、ありがとうございます。
ロゼッタは、あるご家族からのお返事待ちです。
その方のお返事しだいになります。
後の子も(親元に残っている子はこの子だけになりました)今日ひとりご紹介したので、今日、子犬ちゃんたちを見に行ってみますとのことでした。
私も、ZUZUママさんのPHにちょこっと(すみません
訪問させていただきました。
5頭の子たち、どの子もよいお顔で幸せそうですね。
ケルピーって初めてなんですが、賢くて、人が好きでオーストラリアの人たちが絶大な信頼をおく理由が少しわかるようになってきました。
このまま飼い続けることはできないこともないのですが、やはり、もっと時間をかけてあげられるほうがいいのかな~と思っています。
私は、ZUZUママさんから見た反対の端っこにいます。
ムックママさんとは、草アジ仲間です。
でも、まったくの初心者です。
なんだかこうしてご縁があるのって素敵ですね。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: へちまこ | 2009年11月18日 (水) 16時07分
はじめまして。
むっくままさんのところからお邪魔させていただきました。
ピータンと申します。
先住犬3WAN、飼育放棄等から里親として迎えた3WANとともに暮らしております。
ワーキングシープドッグ種としては下記の記事にありましたストロングアイと言われることの多い、ニュージーランド・ヘディングドッグの海舞と色々なドッグスポーツを楽しんでおり、海舞を迎える前の候補犬としてもう7年以上も前の話ですがオゥシーまたはケルピーを考えておりました。
未来に無限の可能性を秘めているケルパピちゃん。
難しい面もハイパーな面も楽しんで理解してくださる方のところに行ってくれるといいなぁと思い、またもし宜しければリンクという形になってしまいますがお手伝いさせていただければと思っておりました。
遅くなってしまいましたが、リンクの承諾を・・と思っていたら、お問い合わせが入っているのですね^^
両者にとって幸せな赤い糸で結ばれていますように・・・
投稿: ピータン | 2009年11月20日 (金) 11時23分
ピータンさん、初めまして。
当、ブログをご訪問くださりありがとうございます。
またケルピーの子犬の件ではご協力いただけるということで、たいへん感謝いたしております。
今当家にいる(ロゼッタストーン)子犬は、今週末にお返事が来るのですが、もし、ご縁がなかったらこちらで迎え入れようかとも考えています。
でも、人へのテンションの良さやすでについて歩くこと(heel position)ができる子なので、ピータンさんのようにいろいろなことに時間をかけて楽しんで育ててくれる人がいれば託してみたいとも考えています。
そのときには、どうぞ、よろしくお願いします。
先ほど、少し、ピータンさんのブログにお邪魔して、海舞ちゃんとのすてきな
ダンスを見させていただきました。
海舞ちゃんがストロングアイなんですね。やっぱり、シープドッグ種っていろいろな可能性がたくさん詰まってるんですよね
クールでしたぁ~~
私も、ハーデイング種の大ファンです。
今後とも、よろしくお願いします。
投稿: へちまこ | 2009年11月20日 (金) 13時18分
ロゼッタちゃん、へちまこさんの元に残る可能性もあるのですね^^
ほんとワーキング種は様々な楽しみをもたらしてくれます♪
動画見てくださってありがとうございました^^
海舞は世間ではストロングアイと言われる事もありますが、正式名称はニュージーランドヘディングドッグと言います。
ちょっと長いですが、Wikiのアドレスを貼っておきますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%B0
まだまだ知らない方も多い犬種なので、尋ねられたり誰かに伝える際には正しい犬種名を言っていただけたら、ヘディング飼いとしてとても嬉しく思います。
ロゼッタちゃんの未来に幸あれ♪
こちらこそこれからも宜しくお願いします。
投稿: ピータン | 2009年11月20日 (金) 22時13分
ピータンさん、こんにちは。
正式犬種名、失礼しました。
なんでも簡略化する悪い社会に染まっているようで、ピータンさんのお気持ち通り、正しい犬種名をみなさんにきちんとお伝えしなくてはならないのにごめんなさい
ニュージーランドヘディングドッグですね
人の名前は覚えるのが苦手ですが、犬種名は
ですよ。
今度は、ちゃんと海舞ちゃんの犬種名をよどみなく言えると思いま~~す
私も、少しですがドッグダンスをやることもありますので、いつかお会いできることを楽しみにしてますね。
では。
投稿: へちまこ | 2009年11月21日 (土) 13時06分