今年もお世話になりました。
とうとう丑年も明日一日で終わりになりますね。
各方面の方には、いろいろとお世話になり、また、ご援助、ご鞭撻いただきありがとうございました。
まぁ、私も人間ですからこの一年、いろんなことがありましたし、いろんな人にも会いました。
そして、いろんな犬たちにも会えたし、いろんな犬がらみ、ねこがらみ、その他の動物がらみで、喜び、悩み、笑い、怒りました。
それらが、来年への原動力になるとは、信じていますが。
しかしねぇ、この暮れに来て、ある地方の犬のテーマパーク兼、ブリーダーが犬100頭を抱えて崩壊寸前で、関東にもその犬たちが保護されはじめているので、一時預かり、または新しい家族を探しているというんで、その一時預かりの場所へ、先日、行ってきました。
放棄犬の新しい家族になりたがっている方からの依頼もあったので、できることなら一頭でも引き受けてこようとは思ってはいたんですが…。
ああ、あまりにも保護犬が年をとりすぎておるし、♂犬しかおらず、事前情報では♀もいるとは聞いてきたのですが、一頭もおらず…。
一時預かりの人からお話を聞くと、まだ使えそうな♀は、早々、ブリ仲間に引き取られたというではないか
さらに詳しく聞くと、どうも100頭のうち、40頭は同じようなブリ仲間である関西方面に流れ、残り20頭のうち♀は再び繁殖用へ流れ、元のブリーダーのところに40頭の残っていて、その子たちは、まだ繁殖に使えるから手元に残すと言っているらしい。
犬たちのいるところは雪深いところで、でも、大型犬だから雪の中でもフードさえあれば平気だとぬかしているという。
譲渡する犬に関しても、すぐに新しい家族と過ごせるような状態ではない。
かなりの年の小型犬二頭を見せてもらったが、あたりかまわず足をあげて排泄をしてしまう。この犬たちを一般の家庭にすぐに引き渡せると思っているのか?
ごく普通の家庭の犬として迎え入れてほしいなら、♂犬の排泄のしつけは必須だと思う。誰が好き好んで、部屋中に排泄する犬を欲しがるんだろうか?
しつけ直せばいい?去勢すれば回数が減る?そんなことをいってるのではなく、子犬ではない大人の犬のしつけ直しは想像以上に苦労するのだ。
万が一のことを考えて、少しでも早く、新しい家族に引き渡せることができるように育てることをしておいてほしいし、それが、本当のブリーダーだと思う。(中には、極近親で生まれて後足が曲がってついている奇形の子もいるという)
犬には、確かに罪はない。
罪がないから、こういった自分を食べさせてくれる犬たちを大切にできない似非ブリを、早くどうにかしてほしいと、こういう事象に出会うたびに強く思うんですよ。
こういった崩壊寸前の一頭でも救ってほしいと願う、その向こう側にあるもう一つの気持ち。
かわいそうという、心につけこもうとするな。
私にしか救えないという、善良な善意につけこむもうとするな。
こうした善意につけこむ自称ブリーダーに救いの手を差し伸べるのが、はたして、いいのかどうか?いつもとても悩むのです。
犬に罪はない。わかっています。そんなこと。
でも、それでも、その罪は誰が背負うというのだろうか?
本当に難しい・・・。
では、みなさん、よいお年をお迎えくださいね。
来年もよろしくお願いします。
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