犬は、ちゃんと考えるを楽しんでいるか?続き。
パズルをする犬。
今回のリデルのパズルのtask。
このtaskは、“人から離れてもコマンドを聞き分ける”ということにも重点を置いています。
全体のtaskの習得にかなりの時間を費やしたのは前記事でのとおりですが、さて、リデルは三角や四角といった形を学習したのかどうか?ですが、リデルは図形を覚えたわけではないのです(でも、ずぅーとやっていくと、この形のときにはこれを持ってくるは学習しますよ)
パズルですから、こちらから「三角を探して持ってきて入れて」と、指示は出せません。
パズルですからね。呈示された形を探して持ってこなくてはならないのですから。
では、リデルが雌型の形をどうやって識別して持ってくるのかということですが…。
これは、犬という動物が持っている、物を指し示す犬語を巧みに組み合わせて、こちらがその図形を指示しているのです(種明かしですね)
そして、リデルには言葉のイントネーション、NOやYESに代わる言葉も学習してもらいました。リデルは、犬語は得意ですからかすかな身動き、人の表情の読み取りや、視線の動き、発せられる言葉に集中するのはすぐにできるようになりました。これらは「利口な馬のハンス」の話しが有名ですね。
もちろん、型枠に入れる、ちゃんと入れるはリデルそのものが答えを見つけ、自分で探しだしたものです。これらは、人の誘導なしでの完成を目指しました。
オーパスくんの取り組むモッテコイは、ものの名前を覚えてもらうタイプ。三角なら三角を持ってくる指示が出ます(オーパスくんも二個から三個に増えてました~すごいねぇ)
前回のリデルのtaskも、クマさんやら雪だるまさんやら、人がものには名前があることを教えながら、固有名詞を聞き分けるtaskでした。
でも今回のtaskのパズルは、犬にとってはかなり高度で難解なことを要求したと少し反省もしましたね~。
完璧さ追及する競技会用の服従訓練やアジリティーと違うのは、いくらかリデルには答えを外してもらわないといけなかったし、その外し方もちゃんと演技してもらうことも範疇に入れなくてはならなかったことです(だって、パズルってそうでしょ。合わないから探すという過程が楽しいゲームでしょうから)
だから、完璧に図形を探させるコマンドより(でも、リデルはこのtaskの答えを知ってしまっているので、やる気のない時には外すように指示されると無視して完璧にこなそうとします)不完全さやわざと失敗をさせるコマンドも学習してもらいました。
taskの醍醐味。
それは犬とのコミュニケーションツールを、人と犬が一つ一つ積み重ねていくところかな。今回は人が自分たちの言葉に頼りすぎず、犬語を使いながらなんて楽しすぎるしっ
大きなくくりでドッグダンスのトリックもtaskのひとつとしてここでは考えに入るけど、ダンスのトリックの習得は人の誘導が主になる。
誘導で犬の動きを引き出し一つ一つを作り上げていくのがダンスの醍醐味であれば、taskの場合は犬に考えさせる過程を人も考えながら犬に答えを探せるのが醍醐味だと思う。
なんだか今回のtaskで、犬に考えさせる ということの意味がようやく理解できてきた感じがしましたねo(*^▽^*)o
次は?(ちょっと考えてます)
FUNTASKは広大だわ。
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