犬は ちゃんと考えるを楽しんでるか?
ああん ひとつ ふえたのぉ~
taskの醍醐味なんだけど、それは犬がただもんじゃないとわかった瞬間。
リデルの今回のtaskを習得する過程を見ていて、それはものすごく感動したものがあった。
犬にわざとイライラさせて何が楽しんですかっなんて、お叱りともご忠告ともつかないお言葉をいただいても、やはり、taskはおもしろいとしか言いようがない。
ええっ人ばかりが楽しんでるってっそっかなぁ~
でも、犬がイライラすることをやらせる=そのすべてがストレス?っていう考えが、へちまこには理解できない。
犬にはちゃんと目の前にある問題を解決する能力を持ち合わせているんだから。
ほらねぇ~ きのうまで よんこ だったのぉ そしたら taskのFせんせがいっこたすって いうから ごこになったのぉ~ でも もう かんたんかんたん
図形を探す くわえる 運ぶ 同じ型に入れる
探すくわえる運ぶは、リデルにとってはよく知ってるtask。そこへ同じ型に入れるという新たなtaskが加わることになる。
この新たなtaskを完成させるために人間側がどうしたら犬にわかってもらえるか、考えなくてはならないのだ。
そう、導くのは人なのだ。
そして、形を誘導で整えることのできないtaskだから、リデル自身が答えを見つけなくてはならないのだ。
これは、ブリッジ型。
実はこれが一番難しかった。
他のは上から入れることができるが、これは答えをひねってある。
きちんとちゃんと入れる…。
何度も何度もリデルはトライするのだが、へちまこからはトリーツはでてこない。
これだけが横から入れる形なのだ。
ここでシェーピングを使うのだが、リデルはどうしても拾って上から入れようとする。
(ちなみにへちまこはクリッカーはあまり使わない派。)
犬は、今までうまくいっていたことを覆すのがとても苦手なんだと感じた。
そして、悩んだのか、疲れたのか、以前のフセたら答えにつながったのを思い出したのか、で、画像のようにふせて鼻でブリッジに触れてくれたのだ。
そう、へちまこはこの瞬間を待っていた。
リデルが自分でつなげてくれるのを。
犬は模倣もできるから、へちまこが手で押し入れる様子を見せてヒントを与えることはできる。でも、それではつまらないtaskになってしまう。
それは、人が導き出した答えを犬が模倣するだけで、犬が本当に自分で答えを見つけたことにはならないからだ。
この画像は、少しぶれているのだが、その理由はリデルが鼻でブリッジ型を押し入れようとしているところだから。
触れただけでトリーツ。
触れてもトリーツはでてこなくなる。
リデルはまたそこで考えなくてはならない。
型に入れる…ということに気がつくまでがまたひと苦労。でもこの苦労はへちまこの苦労。リデルが答えを見つけられるように考えてあげないとならないからだ。
犬に答えを見つけやすくする努力は、実は、人がするのだ。相手のことを考えて、どうしたら答えを見つけやすいだろうと考えることは、犬側に立って考えることにつながると思う。
ここの難関を突破するために暇さえあれば、考えてたと思う。
型を少し押してやって人工的な偶然を作ってしまおうか…「鼻タッチ」というtaskを知っているから、フセの状態からそのコマンドを出してしまおうか。
でも、コマンドを与えてしまうと、コマンド待ちの犬になって、taskを演技する滑らかさは失われてしまう。プロンプトも与えすぎると課題を消してしまうし…。
いや、やはり待とう。リデルには答えを引き出せると、期待したいから。
途中であきらめることも多かった。リデルがイラついてきてしまうこともあった。
でも、次の日には必ずトライしてくれた。
ものすごくイラついた時には、リデルはブリッジをブン投げた。
へちまこの手に押し付けたり、傍で見ているアリスに『代わりにやって』というかのようにアリスに供えていた。
それでも、次の日にはリデルはトライしてくれた。
ぐっと、ちゃんと いれるの できた
そして、ある日、ブリッジ型をちゃんと入れるは完成した・・・。
ありがとうリデル。初めてできた日、リデルはとても得意気だった。
でも次の日忘れてた。でもすぐに思いだした。
そして、今は、忘れない。
よく、答えを自分で見つけられたね。
taskって、やっぱり、おもしろいし、犬だって楽しんでると思うよ。
昨日、一番書きたかったこと忘れた
taskは、犬との意思の疎通を図るコミュニケーションツールのひとつだってことね
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コメント
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りーちゃんすごいな!おめでとう!
どうしたら犬に判り易く、犬が考える事のできるヒントを与えられるか、
犬もとっても頭を使うけど、それ以上に人間が頭を使わないといけないのがタスクのおもしろさなのですね!
人間は焦っちゃいけないし、ただ、完成型だけにとらわれていては意味がない事なのだということが最近とてもよくわかるようになってきました。
>taskは、犬との意思の疎通を図るコミュニケーションツールのひとつだってことね
→ものすごく実感しています
いつもいつもありがとうございます!!
投稿: ルナママ | 2010年7月19日 (月) 12時04分
ルナママさん。
ありがとうございますo(*^▽^*)o
リデルにブリッジ型投げつけられた時には、アワ((゚゚дд゚゚ ))ワワ!!DV?なんて思ったけど、まあ人間も時たま、やるよね~~、ジグゾーパズルや知恵の輪なんかでできないと、犬もやるんだぁ~~って、妙に感心しました。
でもね、新しい朝が来るとリデルはまたトライしてくれてたから、まんざらでもないんだろうと思えたし、萎えずにやってみようとするリデルの意志は数々のtaskをこなしてきた結果だと思います。
最初から答えを教えるのは簡単だけど、考える過程を人も犬も楽しんでもらいたいと思いますね~。
投稿: へちまこ | 2010年7月19日 (月) 12時59分
こちらにも失礼致します
へちまこさんって本当に良い「先生」だと思います。マジで
今の日本の教育って「教える」ばかりで「考える」ことをさせないのがイケナイそうです。
答えを教えることは良い先生でなくても出来るんですよね。答えを知っていれば良いのだから。
「考えさせる」為には先生はどうしたら良いのか…を考えられるのが「良い先生」ですよね!
人間だって、犬だって、高過ぎるハードルは辛いけれど、超えられる程度のハードルを飛ぶ努力をしている時が一番充実していて楽しい。
「超えられる程度のハードル」のチョイスも「良い先生」の技量ですよね。
「超えられる程度のハードル」がないと、人も犬も退屈すると思います。
レオにも
http://living-wan.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-cfbe.html
これに挑戦してもらいました。
かなり真剣に静かに集中していて、見た事の無いレオでした。
また工夫しながらやってみます。
投稿: 虫一郎 | 2010年7月19日 (月) 14時04分
虫一郎さん、こちらでもありがとうございます。
あまりほめていただくとヾ(´ε`*)ゝ エヘヘな、私です。
答えを教えるのは簡単なんですよね。前記事の「アイコンタクトを求め…」と、この記事、少しリンクしてるのね。
昔はね、犬には考える時間を与えるなという、トレーナーが多かったんですよ。人のいうことだけを聞いていればいいというような。今思うと、ものすごく乱暴な考えを私もしていましたね~
人が答えばかり与えていると、犬は一番手っとり早い考えにすぐに行きつくのね。
「あんたが答えを知ってるなら、早く教えて」と、アイコンタクトで人に訴えることがあるんですね。
で、そうい子は考えないですぐに諦めちゃう、すぐに飽きる、キレる(軽くね)という行動が多いかなと、近ごろ感じました。
考える過程…これを楽しまずに脳みその発達はないと思ってますよ。
レオ君も、持ってこいができるなら、おままごとセットのお野菜シリーズで指示された野菜をかごに入れるなんてことはすぐにできそうですけどね
レオ君の真剣さ、見てみたいなぁ~。
投稿: へちまこ | 2010年7月19日 (月) 17時54分
早速、レオが名前を知っている「ボール」と「コロコロ」でやってみました。ちゃんと持って来れますね。交互に2回と、ランダムに2回ほど。集中力はそこらへんまででしょうか。
レオはこういうのは好きみたいです。
さて、問題は私^^;あまり上手じゃないです。
お野菜シリーズいいなあ…私がレオに名前を教えてあげられないとイカンですね。
>で、そうい子は考えないですぐに諦めちゃう、すぐに飽きる、キレる(軽くね)という行動が多いかなと、近ごろ感じました。
考える過程…これを楽しまずに脳みその発達はないと思ってますよ。
↑これ、人間の子供にもそのまま当てはまりますね!
哺乳類は脳を発達させて社会性を身につけたから、生き残れたのだ…と昨日のNHKで言ってました。。。
あと、ちょっと脱線しますが、
昨日、災害救助犬世界大会というのもチラっと見ました。
課題は、瓦礫の中から三人を探すことなのですが、実は建物の中に二人隠れていたのです。でも、タービュレンのハンドラーさんは、一人目を建物の中で見つけると、あとは「外だ」と思い込んでしまって、建物に再度入ろうとするタービュレンを数回に渡って呼び戻してしまい、発見が遅れました。(暑いから、建物に入りたがるのだろう、と)
キチンと指示に従う訓練された犬だからこそ、人間の失敗がモロに出てしまうのだなあ、なんて思いました。
投稿: 虫一郎 | 2010年7月20日 (火) 09時31分
考えること…楽しんでいるんでしょうね
無理強いをしていなくても『やる』ってことは…
マヒナは『ハウス』が嫌いです。
お留守番の時は渋々入ります。
でも『探せゲーム』の時、隠す場所を見られないようにハウスさ布までかけて見えないようにします。
普段は渋々入るハウスですが『探せだ』と分かると『ハウス』と言うと軽やかな足取りでハウスします。
まぁ…楽しいゲームだからマヒナのやってることは『考えること』と言うよりマヒナにとって『楽しい遊び』だからなんでしょうけどね
投稿: マリリン | 2010年7月20日 (火) 20時33分
虫一郎さんへ。
ひとつのtaskの答えの導き方は幾通りかあります。もちろん誘導で答えの道筋をある程度、教えてしまうこともあります。
そんなことはお構いなく、自分で自分なりの答えを出してしまう犬もいます。
私としては、犬が人の手助けを最小限で自分なりの答えに行きつく過程がtaskの醍醐味だと思っています。
レオ君、2個も!すばらしい。ひとつ持ってきてくれたら、当分は必ずほうびをあげてください。でもって、拾ってきてほしいものはその名前を呼んで投げるべし。ボールならボールといって投げます。そうするとだんだん覚えていくと思います。やってみてください。
昨日のNHK、けっこういいもの流してましたね。進化の過程の方は見損じましたが、災害救助犬のは少し見れました。
あの子はタービュレンとご親戚のマリノワという種類の子ですね。短毛でしたから。
マリノワのほうが状況を読んでたんでしょうね~ハンドラ、しっかりせねば。
そうそう、9.11の貿易ビル爆破の時の災害救助犬が活躍した話ですが、犬たちも人の死体ばかりを見つけていると、とても凹むそうです。犬たちは発見した人からもほめてもらいたいのですが、まぁ死体ですからねそういうことはないわけですね。そこで犬たちを元気づけるために隊員がわざとがれきの下に潜み、犬に見つけ出させて犬の士気を高めたということです。
この話し、とても考えさせられませんか?犬と人の関係にとか、人とともに過酷な現場に赴く犬たちにも人と同じような心情があるのだろうと、思いました。
投稿: へちまこ | 2010年7月20日 (火) 23時04分
マリリンさんへ。
そうそう、考えること、犬も楽しんでると思いますよ。
遊びをする動物は高度な脳を持ってないとできないそうですよ。
遊びだと理解できるから、それを楽しめるのでしょうね。
『探せ』の時には楽しそう~って、マリリンさんもマヒナが楽しんでるってわかるから、きっと、声にも態度にも余裕があるんだと思います。
それが伝わるから『お留守番で入る』はがよくわかるんでしょうね。
なかなか、賢そうなマヒナじゃないの先々が楽しみだわね。
投稿: へちまこ | 2010年7月20日 (火) 23時10分
>犬たちは発見した人からもほめてもらいたいのですが、
ああ、そうなんですか。
そうか〜自分が発見して「助けた」のだ、ということをちゃんと分かっているし、死体になっているということは、自分が間に合わなかった(けして犬のせいではないのに)…ということも分かってしまうのですね。。。
そして、そんな犬の心情を思いやるハンドラー。
犬と人…考えさせられます。
投稿: 虫一郎 | 2010年7月21日 (水) 23時37分