Liddell The Teaching Dog 108 犬を見てればわかること。
メグたん、まいったまいった、やられた~。ふふ、リデルのうれしそうな口の開け方。
へちまこは犬たちの遊びをとおして見ていること。
犬は噛みつきあってみないと、痛みや加減を学べないということ。
犬ですから手は使えませんし、相手を殴るなんてこともできないし、抑えつけるにも口を使っていますからね~。
口を使う(歯を使わなければならない)動物だから、同族や仲間を極力傷つけてはならないと同族同士で学ばないといけないそうで。
子犬の歯がどうしてあんなに尖がっていて鋭いのか?諸説ありますが…以前、ダンバー先生のセミナーでしたが、
「子犬の歯が鋭いのは少しでも力が入れば相手が痛がるようにわざと鋭く生えている」と、話していました。
なるほど!
それほど強く咬まなくても、あの鋭さなならわずかな力で相手に痛みをくわえることができる…。
強く噛めば相手は遊びをやめちゃうし、母親であれば叱責する。
目上のものであれば遊びをとおして犬の礼儀を教えてくれる。
歯が生え換わる6か月以内にはこのことを学習させるべきなんだけど、今の生体流通を考えると無理もいいとこ。
その辺のペットショップで、子犬同士の社会化してますとか言っちゃって、子犬を数頭広いサークルに入れて遊ばせているのを見かけるけど、社会化ができてないもの同士の遊びは危険極まりないと思うんです。
年端もいかない子どもの遊びに大人が付き添うのか考えればわかるはずなんですけどね。ちゃんと監視してくれて、ルールを教えてくれる大人がいるから、子どもたちは安心で安全に遊べるし、やがて、大人の監視などいらなくなる時が来るはずです。その頃にはちゃんとセルフコントロールできるようになってるはずですから。
それは、犬の子にも当てはまることだと思いますけど。
メグたんもカミカミさせてぇ~。いいわよはじっこね。
こうして遊んでいても子犬は相手の肉感的な部分は避けてくれる。でも、これも数々の遊びをとおして学ばないと学習できないこと。
これもそうでしょ。ロゼッタも口元ぎりぎりですけど、相手に歯を当てないようにしてますよね。
リデルが子犬をTeachingする期間。
リデルの首周りには、無数の針で傷つけたような傷ができる。血が滲み、腫れもあるのだがリデルは一向に痛みを気にしてないようにみえる。
人間がこれを我慢するなんてことは無理だけど、子犬だからと人間側が我慢しすぎだということもあるかな?
でも、それは犬なら首周り限定で痛ければ痛いと彼らなりの伝え方をする。
抑え込まれてますね。
これは、ロゼッタですね(現、かりん)
痛みをくわえたのか、噛んではいけない場所を噛んだのか。リデルの表情も硬いですね。
犬のフィードバックは、早いですよ。いいも悪いも。ホールドも間髪いれず決めます。
人がこれをすべて模倣することは難しいのかもしれませんが、子犬が手元に来た時からその人は犬の仲間となり、親となって将来の問題となる行動の先読みをしていかなくてはならないと思うんです。
甘がみを許すというよりも、噛んでもらはないとその子が本当に甘がみを学習してきてくれているのか、それが犬同士の間だけで通用する甘がみなら、人はその日から人の皮膚はあなたの知っている動物とはちがうと教えないとならないとし、教えてあげないといけないと思うのです。
リデルは人に対してあまり甘がみをしない犬だったので、怖いところがありました。
噛んでこなくていい?
いいえ、噛んでくれないから怖いのです。
リデルが人を咬んだときにどのくらいの強さで噛んでくるのかがわからないから怖いんです。だからこちらから噛んでいいという遊びに誘うわけです。
犬と違う人の皮膚のことを学んでもらわないと、このクラスの大きさならすぐに人に致命傷を与えてしまいますからね。
だから、上の画像のような遊びをとおして、コマンドで離す、コマンドで咬むを学ばせながら、人の皮膚があたるとこの遊びは中断してしまうを繰り返すのです。
自分の体重もあげてしまうほどの顎の力です
これで噛まれたらひとたまりもありませんねぇ
力いっぱい噛むことをほめます。離せというコマンドがあるまで離すことはありません。
でも、Offのコマンドか、または指がリデルの歯や歯茎に当たると、とたんに離してくれます。
ここが重要で人の皮膚が触れたら、コマンドなしでも離すができるかどうかですね。
噛んでいいというcueを待つ、リデル。
この一見、野蛮な遊びが本当はとても重要なんです。
特に甘がみをしてくれない犬にはね。
で、この遊びをとおして少しでも歯が当たったら人は「痛いんだよっ」と、意思表示をはっきりしてあげないと、犬は学べないんですよ。
このぐらいなら、少し皮むけだから、少し血がにじむ程度だからなんて思ってると、犬は、いつまでも学べないのです。
甘がみをさせるのは、本噛みに移行させないためのものだと、犬を見てればわかること。
こんな写真見つけた。
リデルはアリスが大好き。このリデル、一歳前かな?
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このカミカミ遊び…以前に教えて頂きましたが、なかなか上手く出来ません

』と言って手を離すと、カミカミ玩具を持って一人で遊びだしてしまいます



歯や歯茎が当たった時に遊びを中断する…と言うところが難しいです
歯や歯茎が当たり『痛い
今でも歯を当てて来ることがあるので、何とか理解してほしいのですが私の伝え方がイマイチなんでしょうね
今月末で1歳になるマヒナ…又色々相談したいことも出てきました
後期レッスンが始まるのが待ち遠しいです~
投稿: マリリン | 2010年8月 6日 (金) 11時58分
マリリンさんへ。
まずは、ガッツリ噛むことを教えてから、コマンドで離すことを教えますが、初めはガッツリ噛み続けさせます。で、おへその前で肘が伸びないように噛ませているものを保持して、犬が疲れて自然に口から離すのを待ちます。離したらほめてごほうびです。で、またこの遊びに誘います。
遊びに乗ってきてたら、よく噛んでいることを励まします。離させる時には人は動きを止めておへその前で前述したようにします。
これができるようになったら、またメールください。これが第一段階です。
腕力いりそうでしょ~
でもね、腕力よりコツだからね~。
では。
投稿: へちまこ | 2010年8月 6日 (金) 23時42分
ありがとうございますm(_ _)m
第一段階頑張ります(^o^)/
二の腕の体操になるかと思ったのですが………コツなんですね(^_^;)
最近は外へ行くと(散歩や遊び)私から凄く気持ちが離れてしまうように感じます

でしょうか
周りに気になる物、人、犬、臭いがあり、子犬ちゃんの頃よりも そう言った物への興味が強くなったと感じます。
呼び戻しを無視することも…
遊びに誘っても、外では乗ってこない時もあるし、軍手ボールもあまりレトリーブしてくれなくなってきてしまいました
私の魅力が足りないのですよね
こう言う時に魅力的なおやつ等を使うのは有りですか?
おやつよりも自分を磨け?
投稿: マリリン | 2010年8月 7日 (土) 13時49分
マリリンさんへ。
>最近は外へ行くと(散歩や遊び)私から凄く気持ちが離れてしまうように感じます
周りに気になる物、人、犬、臭いがあり、子犬ちゃんの頃よりも そう言った物への興味が強くなったと感じます。
マヒナは未去勢でしたよね。たぶんそちらの方への興味や関心が強くなったのだと思われます。これは自然なことです。
去勢をするのもひつとの方法ですが、マリリンさんの意向もあると思いますので、その辺りのことはご家族でよく話し合うといいかもしれません。
未去勢ですと、これから2歳ぐらいまで、遅いと4歳ぐらいまで雄性ホルモンの安定しない期間となるようです。また、この期間が♂同士の争いが増える期間です。食べ物よりも異性を追い求めるのは本能ですので、これをどう凌ぐかですね。ケンカに巻き込まれてしまってそれ以来犬に敵意を持ってしまう場合もありますから、今後は他のオス犬に近付ける時は十分気をつけてあげてくださいね。マヒナにその気がなくてもオス犬の匂いがしているだけで、攻撃してくる犬もいますからね。
未去勢の場合は、充分な運動が必要になります。体育系部活動ですね~。
それからしっかりとマテとリコールを教えてくださいね。これは、9月になったらこちらでレッスンを受けてください。
呼び戻しはマヒナは無視しているのではなくて、単に気がつかないだけで、犬は目の前のことに囚われやすい動物だからです。
呼び戻しでまずいのは、なんども名前を呼んでしまうこと。呼び戻しができない距離を作らない、その距離から出さない、出そうになったらすぐに自分のほうへ興味をもたせるには…膝を叩く、手を叩く、大きく手を広げる、反対方向へ走る、匂いの強い食べ物を犬の足元なげる、とにかくありとあらゆる手段を使って自分の方へいっきに引きつけます。引きつけることさえできればリコールできると思います。引きつけること…自分が犬の眼の前の存在になれるということですよね。
投稿: へちまこ | 2010年8月 7日 (土) 21時46分
アドバイスありがとうございます
リコールは何度も名前を読んで失敗を積み重ね無いようにし、色々な方法を試して成功を積めるように頑張りたいと思います。
カミカミトレーニングは…
そうなったら又遊びに誘い、手を止めたら放して座る…と言う状態を数回繰り返し『おしまい
』と言ってカミカミ玩具を片付けました。

お腹の位置で動きを止めると、暫くカミカミしてますが動かない私に『あれ?』と思うのか、突然噛むのを止めてお座りします。きっと『遊びを続けてもらうには…座る?』って自分で考えたんでしょうね
こんな感じで続けてみたいと思います
投稿: マリリン | 2010年8月 8日 (日) 00時13分
あどあとゆいがよく遊ぶようになりました。
ゆいが誘ってあどあが追いかけるパターンです。
ゆいはカミカミ遊び(プロレス遊び)も好きなのですが、あどあが出来ません。
噛まれると思うのか怒って対応しています。
そうなるとゆいは背をむけてます。
今までとは違った様子で見ていて面白いです。
こんど動画が取れたら見てください。
投稿: あどっち | 2010年8月 8日 (日) 13時39分
あどっちさんへ。
ほうほう、いい関係のようですね~。
ゆいちゃん、いいお姉さんでティーチャーですよ。
あどあはたぶん幼いころ犬と遊んだことがないのでしょうね。
でも、ゆいちゃんならあどあを犬に戻せるかもしれません。
見守ってもいいと思いますよ。
>こんど動画が取れたら見てください。
ぜひ、見せてください。楽しみにしています。
投稿: へちまこ | 2010年8月 8日 (日) 23時45分