Liddell The Teaching Dog 122 子犬♪狂想曲…続きの続き。
さて、ブログをご購読のみなさん、とてもうれしいお知らせです。
前回の記事でリホーム先の募集をかけたところ、くま太郎、シーズーmixのちびたち、レオンが、めでたくそれぞれ家族、または一時預かり先に旅立ちました。
センターでの暮らしは短ければ、短いほどいいに決まっています。
どんなにセンターの職員や、へちまこのようなボランティアが頑張ったって、ごく普通の人との暮らしができる環境の方がいいに決まっています。
あのモンスターちびも、その個性を楽しめ、覚悟して迎えてくださるご家族に出会え、春からは当教室にお通いになってくださるそうです
たくさんの応援メール、ネットのつながりのみなさん、ボラの方々…m(_ _)mで、ございます。
ネットのつながりに関しては、近ごろ、考えさせられることも多かったのですが、まぁ、世の中そんな捨てたもんじゃっないって、へちまこ、気持ちが上昇しました。
心から、感謝、申し上げますm(_ _)m
さて、本日もセンターへリデルと赴きました。
川っぱらの子犬たち、たったの一週間で、またまた大きく育ってました。
この子たちも早くって、思う方もいるかもしれませんが、まだまだ兄弟との関係が大切な時期ですので、あと、2~3週間はここでの暮らしになります。
自分が何者か?どういう生き物なのか?
それは、人間が教えるには難しい世界なのです。
自分はどちらに種属するものなのかを教えてくれるのが、Teaching dogであり、そして、犬は犬であろうとすれば人との軋轢を少なくできるのではないか、と、へちまこは思えるのです。
さてね、この左のしば子。
川っぱらの子犬たちよりも、ひと月ほど大きくて3ヶ月ぐらいです。
ペットショップで買ったはいいが、元飼い主年を取りすぎてて、犬を飼うなんてと叱られたおじーさんの持ち込み…ところが今度は、せっかくお金出して飼った犬だから返せ、とご子息が返還要求…それが先週の話で、その後引き出しに来ると言ってはいますが、まだ来ません。センターも飼い主が明確にわかってる場合の預かりは、きちんと預かり料金いただきます。こんな飼い主からは、高額な請求をしてほしいもんだわっ
この子、まぁ、柴犬らしいと言えば、そうなんですが、やはり、こいつを抑えられる指導者と管理者が必要になります。
前回、リデルはモンスターちびと、くま太郎をメインにティーチーしていましたが、今日は、このしば子がメインでした。
さぁ~て、なぜなんでしょうか?
真ん中の子犬ちゃんがあわてて傍を離れようとしてるでしょ。他の子も散じようとしてますね。
まだ幼いので、仕方がないと言えばそうなんですが、遊びがラフすぎるんですね。へちまこがこのしば子をホールドしても、渾身の力で抵抗し、わめきます。この子の性質、持って生まれたものがはっきりとわかります。
センターでの子犬たちとリデルの関わり方を観察できるということは、人の介入以前の性質そのものが観察できますし、へちまことしてそれぞれの個性や子犬たちが犬語をどのように学習していくのかを知ることのできる、とても貴重な時間です。
白い子は、このモンスターがいやなんです。ほら、こんな小さくてもきちんと犬語でお話してますね。むやみに動かず相手をやり過ごそうとしてるんですが、しば子、遊びのガウガウの手を緩めません。追い詰め出しました。
『ちょっと、あんた、何してんのよ
』
『あっやばッ
』
『遊んで、遊んで、ねっ、わたち、子犬ちゃん、えへっ
』…ちょっとごまかし入ってますが。
『いいわよ、でもね、子犬にはひどいことしないのよ』
子犬たちは、リデルの後方で遊んでいます。
子犬のそばに行こうとすると、リデルの介入にあってしまいます。
『ダメだって、いってんでしょ
』
しば子、身体を低くしましたね。そうそう、自分の身を守るシグナルは、他の仲間も守るシグナルなんだよ。
それに引き換えリデルのボディシグナルは、大きくてはっきりとした優位性を見せつけてますね。歩幅も力強いですね。
生後ひと月ぐらいの子犬の動きにはあまり注意を払いませんが、3ヶ月過ぎの子犬の動きには注意を払います。
そのようすから、リデルのTeachingは、母性からのTeachingではないことがわかります。
おお、むやみ咬みつかんようになってきたかね?
でも、狙ってるようだわね。
『あんた、わかってる?仲間にひどいことしないのよ。あんたの強さはよくわかるから、相手を選びなさいよ』
しば子の身体、全体が後ろへの重心ですね。
睨み返しのようですが、しば子のボディ全体がリデルのボディシグナルへの返信です。
一部分を見ないで、全体を見て行くと犬が何を伝えたいかが、良くわかります。
偶然のシーンです。
まろへの接近に対する、リデルの介入のようですね。
しば子見てますね~。
『ああいう、犬語を使う大人には一目置こう』…ぐらいは考えてますかね~。
エリカラのプードルの子、去勢をしたばかりです。まだリデルに乗ろうとするし、人にもマウンティングをしてきます。
とても賢い一面があり、性格は優しくて人大好き。マウンティングが落ち着けば、他の犬ともうまくやっていける子です。
この子は一時預かり先が決まっています。
何度か、リデルに抑え込まれましたから、リデルがこのシグナルで介入すると、まろへのしつこい行動を自分からやめ、引きさがりました。
プードルのしっぽ下がってますね。
ああ、怯えていて、かわいそう~
いえいえ、これは自分を守るシグナルです。
『Ok、あなたの指示に従います』です。
怯え=ストレスと考えすぎる方が近ごろ多くて、全体の流れを見てから判断してほしいと思っています。
犬の背線、歩幅、視線…リデルのボディシグナルは強いものはありますが、けっして相手に挑戦しているのではなく、犬なりの平和的解決のシグナルを提示しているのですから。
それは、リデルの頭は下がってますし、耳も倒れていることでわかります。
プードルくんがこのシグナルを読まずに引かなければ、より強いシグナルを使いますが、その必要はないようですね。
かわいいですね~
無垢だわね~あんたたち。
個性の違いが、少しずつ子犬たちの目に表れ始めてますね。
お勧め度、ぴか一の子です。
人にも犬にも自信がありますが、その自信が強さからくるものではなく、優しさからくる自信なんですよ~、初心者の方ムキですね。
しば子のアップ。
ねっ、気が強そうでしょ。
職員さんも、喉笛、噛みつかれました~
でもね、明朗活発、その良さと、この子の将来問題として表面化しそうな部分をコントロールできる人であれば、柴犬と暮らす楽しさを教えてくれる子です。
へちまこ、割と好きなタイプなんですよ。
そこんところ、飼い主になる方、わかってんでしょうかね~、心配だわ。
今日は、リデルがほぼずーっと、相手をしてくれたので、後半は非力な子犬たちにも絡まないで遊んでました。
それにしても、3ヶ月の活発な子犬の相手を何時間もできるのは、やはり同族しかできないことだと、へちまこ、改めて再認識です。
これだけ活発だと、人はすぐにサークルに入れてしまうケースになるんでしょうね。子犬はますますフラストレーションをため込み、ラフな遊びしかできなくなります。
長時間のサークル、ケージ閉じ込めは、子犬の心身の健やかな成長を妨げてしまうんですね。
人の赤ちゃんと同じで、目が行き届かない場合だけ、サークルで安全確保。
そして、遊びながら、人との暮らしのルール、同族とのルールを教えていただけるのが、子犬たちの理想かもしれませんね。
私たちボランティアが子犬の相手をするだけでも、社会化のお手伝いですし、職員さんも子犬にかかりきりになれないので、その部分を補完することもできます。
子犬たちにはより多くの同族との経験と、やさしい人間とのかかわりがとても大切なのです。
子犬たちとリデルのかかわりを見ていると、食べ物に頼ることなく、自発的な好奇心でさまざまな体験をするということが、豊かな犬語の可能性を広げていくように思えてならないのです。
リデルが何を思い、何を礎に子犬たちやほかの犬たちとの関わりを求めるのかは、へちまこにも計り知れない世界です。
そんな世界を末席で観客として、リデルのいちファンとして、見守ることができますよう、子犬たちの幸せとともに、心から祈るばかりです。
自主的保育放棄の太助君( ´艸`)プププ
小さな子どもが苦手なのは、人の世界でもありますよね。
若い男の人とか、育児の経験のない人とか。
でも、なにも、椅子の上にあがって、なおかつ、サークルで囲われて、安心するなんて…でもね、けっして子犬たちを傷つけるようなことはしない、やさしい太助君でした。
子犬たちにもいろんな同族がいるって、学んだと思いますよ。
ありがと、太助、まろ~
それから、とても懐かしい犬に会いました。
このセンター、出身のバッカスくん。
とてもたくましく、また、頼もしくご成長してました。
正真正銘な、ωタイプなバッカスくんです。
この子のボディランゲージ、とても勉強になるんですよ。
平和的解決のボディランゲージ連発で、こういう子は同族に対する攻撃性を抱える犬たちの、よきティーチャーになれる素質があります。
では。また、来週、子犬たちよ待ってておくれね(○゜ε゜○)ノ~~
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コメント
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こんばんは♪
お久しぶりぶり~のももママでございまーす!
柴っ子には目の無いわたし・・・
他の子犬ちゃん達もすんごく可愛いけれど、やっぱりしば子ちゃん可愛いー!
しっかりした骨格に濃い赤毛、瞳の輝きに柴らしい気の強そうな性格も・・・
柴マニアの心をくすぐられます!もうたまらなーーい♪
こんな子がももの妹になったら、ももはどうなるかしら・・・
なーんて妄想したりして楽しんじゃいましたヨ(笑)
あと、気になっていたくま太郎くんやおチビちゃんたち。
くま太郎くんの見上げる表情がももの不安げな時の顔に似ていました。。
飼ってすぐにセンターに預けに来るなんて・・・
どんな家庭の事情があるにせよ、なんて勝手な人間達なのでしょうね!
一番の可愛い盛りなのにー!
でも素敵なご家族が決まって本当に良かった!
みんな誰よりも幸せになってほしいなぁ。
わわ!思わず久しぶりだったので長文になってすみません(汗)
ではでは失礼いたします♪
投稿: ももママ | 2011年2月18日 (金) 21時51分
ももママさんへ。
あらあ~、これはこれは、ホントにお久しぶりですね。
ようこそですよ。
しば子、元気で悪戯者でかわいいですよ~。
自分のおかれた運命など気にせず、身体全体で遊ぶしば子を見ていると、人間って本当に罪深い生き物だと、泣けてきます(ノд・。)
来週いって、まだセンターにいたら連れてくるつもりではいます。
そのようなときには、よろしくお願いしますね~。
他の子の幸せも願っていただいて、ありがとうございます。
どの子もまともな名前で呼ばれる幸せが、一日でも早く訪れますように。
投稿: へちまこ | 2011年2月18日 (金) 23時14分