Liddell The Teaching Dog 126 Dog Meets Dog
犬、犬と出会う。
リデルとチェシアの出会い。
チェシアとアリスとの出会い。
そして、公園や川っぱらや、街角で出会う、同族との出会い。
それは、それでもう、子犬の心の栄養になっているなぁ、と、感ずる、近ごろのへちまこです。
確かに、犬は人とともに生きていくことを太古の昔に選択したかもしれません。
弱い個体が人との暮らしを安全で安心なものとして、選択したかもしれません。
犬は、野生で生きるよりも、その安全で安心なものを手に入れるために、自分たちで捨てなければならないもの、人によって無用なものを捨てざるを得なかったかもしれません。
そいういったものを捨ててまで、人の側にいようとする犬たちのために、わずかながら残った犬らしさを自由に表現できる時間を、毎日の中でプレゼントしたいとへちまこは思っています。
(ダックスの子は5ヶ月、少々緊張してますね。でもストレスはないようです。チェシアも生まれ持ったω素質が開花してきています。相手に覆いかぶさらないように4ヶ月の子でもできるんですね。チェシア、いい口の開きっぷりです。さすがにリデルが育てている子犬です)
へちまこは、犬が犬と出会うときに見せてくれる、数々の犬語を、人の無遠慮な介入でもって壊さないで観ていたい、と、いつも思っています。
画像下のリデルの耳は、チェシアとダックスの子のあいさつ行動がうまくいいっているか、監視しに来ています。
欲を言えば、ダックスの飼い主さんがもう少し長いリードをご利用してくださると、ダックスの子の緊張も軽減できた場面でしょうね。
チェシアは、相手のチェックも微動だせず受け入れますし、過剰な服従行動もしない犬です。その過度な服従行動が相手の怒りをまねくこともある、と、学ばせたのはリデルです。
大人犬への無礼な態度もなくなり、礼儀正しくご挨拶ができるようになったのは、リデルのおかげでしょうか。
右のダックス(6ヶ月)の子は、犬に吠えかかる子です。この日初めて会いました。
画像は、出会ってから20分後です。
リラックスしてますね。
たくさん走りっこと、追いかけっこをして、打ち解け出したふたりです。
幾度か、ダックスの飼い主さんが、ダックスの吠えかかりを止めようとしましたが、へちまこは止めないでいてくれるよう、お願いしました。
飼い主さんは吠えかかることに少し神経質になっていて、吠えるかかる=攻撃、と捉えていたようです。
でも、この子は、ただ単に上手く遊びへの介入ができないままで、相手に対してどのように振る舞えばいいのか、どのように相手を追いかければいいのか、わからないだけのようでした。
チェシアにも、出会った時には吠えかかられましたが、うまく遊び誘い出すことさえできればこの子も、同族との遊びを楽しめる子だと、チェシアは見抜いているようでした。
吠えたてながら、チェシアを追い払おうとしますが、チェシアは何度も何度も追いかけっこに誘います。
そして、幾度かの一方的な追い払い行動から、追いつ追われつの行動が自然とで始めました。
そうですっ!
遊びが成立した瞬間です。
へちまこは、この犬たちが起こす同族への信頼や愛着を取り戻すその場面に、幾度となく出会っている幸運にいつも感謝しているのです。
遊びとは、一方通行であってはならないものですよね。
遊びの役柄が入れ替わるとき…その瞬間にへちまこはとても感動するのです。
この文字や言葉という文明を持たない動物たちが、ボディや息遣い、目配せや筋肉の緩みを巧みに使いって、相手に自分の意思を伝えようとする…なんとすばらしいことか。
飼い主さんも幸福そうにこの子たちの遊びを観てくれていました。
そして、安心したのか、笑顔が見始め、へちまこもうれしかったです。
吠えかかることを、良くないことと決めつけるのは、人側の一方的な考えでしょう。
たとえ吠えかかっていても、実際は同族を求めている子はかなりいるはずです。
そして、吠える犬は案外、安心な犬が多いと思いますよ。
だって吠えている間は、噛めませんからねぇ。
リデルもこの子たちの遊びには介入しませんでした。
へちまこの傍らで監視すると言った感じでしたが、ゴールデン7か月の子の時には、そのゴールデンのチェシアへの危険な追いかけを、すぐさまゴールデンに体当たりを食らわして止めていました。
興奮しすぎる追いかけは、相手への配慮を失い、捕食への衝動を起こす危険があります。遊びの相手を狩りの獲物にしてしまってはいけませんものね。
リデルのTeachingdogとしての働きを垣間見る時、犬と犬との出会いは、人が学ぶべきものがたくさんある、と、思うへちまこなのです。
では。
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