くまちゃんと柱…追記。
へちまこは、犬やネコの保護や愛護活動の単なるボラだ。
市公認といっても、何も見返りなどはないし持ち出しばかり…
でも、ボランティアだから金銭的なことについては不平不満はない。
お金、時間、思想を持つもののあるものがボランティアをすればいいのだから。
くまちゃんの飼い主にへちまこたちが求めたものは、動物の愛護及び管理に関する法律の基本原則である「終生飼養」を、くまちゃんの飼い主に全うさせること。
そして、放棄をさせないこと、持ち込みさせないこと…底辺での攻防線だ。
だから、まずはその飼い主たちに受け入れてもらえるようなことを考えなくてはならない。年齢や家族構成や、収入、時間…。
しつけしなかったからとか、独り暮らしで犬飼ったからだとか…手放そうとしている人間に追い打ちをかけるようなことを言ったって、頑なになるだけだ、と、ここ数年で感じてきた。
吠えてしょうがない犬には、吠えないような環境の整備を手伝い、咬んでしまう犬には咬ませない状況や環境を整備する方が飼い主たちにも納得しもらえることが多い。
しつけ本や行動学の本を本を手にとって、犬のことを考えてくれる人は非常に少ない。
それが現実なのだ。
そして、日本人の多くが犬に避ける時間を十分に持ってはいない。
そんな中で、犬を飼育しているのだ。
犬の問題行動も、犬が成長するとともにその大部分がなりを潜め、充分その家族に馴染んでしまうことも多い。
犬を飼って、犬の行動に思い悩む月日はほんの2~3年だ。
そして、そのいくらかの問題らしきものを抱えながらも、目をつぶることができるようになり、その犬を愛してくれるのだ。
くまちゃんには、まだいろいろと問題はあるだろう。
社会化の社の字も知らない飼い主の方が、まだまだ多い日本の現状に、へちまこは環境をまず整えてあげて、その犬と飼い主家族のストレスレベルを下げてあげることを考え、そしてそのことを飼い主に受け入れてもらえるように一番簡単なものから伝えていく。
これなら、できそうだ…と、飼い主さん自身が思うものを、だ。
くまちゃんの飼い主に、しつけなおしましょう、は、現実的ではないのだ。
口かごをつけられ(これは散歩時だけでもっとストレスを減らすことができるマズルガードをへちまこが購入してあげることにしました)家の中で係留されて、気の毒に思う人もいるだろう。
誰かに引き取ってもらえればいいのにとも、感じる人もいるだろう。
でも、へちまこはこう考える。
死に別れる場合以外、最初にその犬を迎え入れた人間に終生飼養の原則を継続させるべきで、保護や一時預かりは二の次で放棄させないことだと思うのだ。
その犬が虐待染みた飼い方やネグレクト状態でない限り、その家の経済的にここまでならできるということを聞き出し、その範疇で飼育を継続させていくしかないのだから。
そこそこの幸せを人も犬も感じているなら、それでいいと思っている。
それが、殺処分や行き場のない犬やネコを増やさせないことだと思っている。
くまちゃんも飼い主のご老人も、それなりの幸せをつかんでいると思うのだから…。
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