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2011年7月13日 (水)

獣医師先生たち。

月曜日にちょっとした行政との会議があって、その帰りに獣医師のY先生が、

「ねえ、へちまこさん、オレ、福島行ってきた」

「福島に行かれたんですか?」

「うん、そう。話し聞きたい?時間ある?」

「あるある、聞きたい」

で、役所のロビーで話しを聞こうかと思っていたら、やはり獣医師のT先生が

「ナニ、こんな節電のとこで…ふたりして。となり、エクシオールじゃないの」

で、3人で冷たいものを飲みながらだったけど、Y先生の福島のことを聞いた。

福島県には、いわゆる、動物愛護センターというものは存在していない。

動物行政が機能してはいないのが現状。

被災動物の保護は、VAFFA(Veterinary Association For Fukushima Animals)が請け負っている。

そのシェルターには収容許容量150頭のところに200頭余りの犬がいて、別棟には約60のネコが収容されているそうだ。

「悲惨だよ。すでに4ヶ月たつけど、ますます動物たちは悲惨な状況だし、全国から集まるケージやらフードやら野ざらし状態だし…物資はもういらないし、寄付金だってかなり集まったけど、何が足りなかったって、恒常的な人手不足だよ。」

「やっぱり…」

「我々は獣医だから、動物たちの病気や怪我や予防に対応するけど、日常的な動物の世話…排泄やら、衛生やら、個々の犬たちの運動やらはボランティアさんが頼りなんだよ」

「毎日のことじゃないの、そういうのって。。。でね、この200頭の犬をね、オレがさ観に行った時には3人のボラさんが頑張ってたんだ」

「さん…!三人で200頭ですかぁ

「無理があるよね。ボラさんもすぐに疲弊しちゃうしさ…でもね、あの大手ペットショップのCEOが来ててさ…」

「ええっ( Д) ゚ ゚ あの、ペット業界大手のCEOが…何のために」

「それがね、オイラ、見直したよ。長長靴はいて、汗と泥と排泄物まみれになって犬の世話してた。幾人かの社員を連れてきていて手伝わせてたし、声をかけても自分ところの社員だって10人は難しいんだそうだ」

200頭の犬に10人だって、難しい。

それも田舎の犬で、そのほとんどが外飼いの犬たちだ。

中型犬以上が多く、犬に慣れていない人間ならそのケージから出すだけでも一苦労になる。

まして、知らない犬で、咬みつかれる心配だってあるから、単に犬好きですでのボラさんにはおいそれとお願いはできない。

この会話のCEOは、誰だってその名を聞いたことのある人で、けっして評判はいい方でないことが多い。

でも、Y先生は、汗だくになって、犬の排せつ物を掻きだすCEOを見て、人って見かけによらないと思ったそうだ。

へちまこは、獣医先生たちとこうしてたまにホットな話題で話し合うことがある。

うちの犬の主治医(犬のね)先生とも、突っ込んだ話をするが、ボラつながりの先生たちとは、明日の犬や猫たちのことを考えることが多い。

T先生ともY先生とも、ボラ立ち上げからの付き合いだ。

Y先生には、主治医がいなくてうちの犬たちの具合が悪くなった時など、お世話になることもある。

福島に行ったY先生の話しでは、被災動物に関わる保護団体や個人保護の人が入り乱れ、情報が錯綜し、せっかく集まった物資も雨ざらしの状態だそうだ。

どこで誰がどのくらいの犬やネコを保護しているか、見当もつかないという。

その情報が届かないから、物資を分け与えたくてもできないという、状況なんだそうだ。

どうしてこうなってしまったかというと、福島の動物行政が災害時のマニュアルがあるにもかかわらず、獣医師との連携には消極的で、責任の所在ばかりを気にしているように感じたという。

Y先生とT先生が懸念するのは、こちらでの災害時のことだ。

人が被災すれば、犬やネコも被災する。

その被災した犬やねこたちが、未登録のものを含めていったいぜんたい、この市にどのくらいなのか?

その数を収容できるのか?

そして、充分な人手を確保できるのか?

飼い主の生活が落ち着きを取り戻すまで、犬やねこたちを一時収容できなければ、安全な復興事業は進まない。

その間、犬やねこたちを安全に収容できるようにしておくには、ボラの力は必要不可欠になるだろう…と、Y先生。

その時がいつ来るかわからない。

「おれたち仲良しじゃん。市公認のボラと。だからさ、事前に犬やネコの世話できるボラの人を登録するってどうかなと、考えてんだ」

Y先生はお茶目な人で、この『おれたち仲良し』という表現に、思わず(´,_ゝ`)プッ、となった。

「でも、公認ボラは50名ぐらいですけど…」

「だからさ、トップは行政だけど、獣医師会がその下で、で、ボラだろ。そしてそのボラさんたちのつながりで、集めれればって考えてんだよね。だってさ、福島見てたら、不安になるよ。ちゃんとしとかないと、って」

本当にそうだ。

Y先生もT先生も、明日のことを考えてくれている。

こういう獣医師先生たちと(患畜のオーナーと獣医という関係でない)話しあえることができることは、ボラをやっていて本当に良かったと思える時だ。

そしてこの先生たちはボラに対しても、礼儀正しく、振る舞ってくださるし、ボラだからとバカにしない。

すてきな先生たちだ。

先生、へちまこたちボラも、ちゃんと考えますから。

私たち仲良しじゃん…ねぇ、先生方 ( ̄ー ̄)ニヤリ

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コメント

阪神大震災の時も思ったことですが、災害時に対処できるプロのコーディネーターが
もっと必要なのではないかと感じています。

yokoさんへ。

わぉお~、ごもっともなコメントありがとうございます。

ブログで拝見するモモちゃんも、yokoさんもお元気そうでなによりですね。

そうなのよ。
阪神の時に学んだと思うんだけど、動物行政の毎度の及び腰には┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~なのです。

プロの方…のフレーム作り、必要ですね。

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