それぞれの表現が楽しいね!
日曜日、F教官のセッションのお手伝いがありました。
セッションを受けているのは、前を歩く柴犬男子2才半。
そして、大人犬に対してとても失礼な行動をしているチェシア。
柴犬男子の“ちぇ、うるせいなぁ~” という表情がとって観れるでしょうか。
左耳は前向きながら、右耳は後ろのチェシアの動きを知ろうとして後ろ向きになっていますね。
チェシアは、この少々気の弱そうな柴犬兄さんを小馬鹿にして追っています。しっぽがそうと言ってるでしょ
年上を敬うという微塵も感じられないのは、リデルという強い強い後ろ盾がいるとも考えられますし、リデルの相手をコントロールするスキルを観て真似をしてるのではないか、とも推測できますが、何しろ器(素質が違う)が違うので、相手が強気に出ればすぐに引っ込みます。
強気に出るタイプの犬に当てるよりは、チェシアの優しさと遊び上手を生かすTeachingの方がいいのかもしれません。
とにかく今は、リデルの動きをまねてみたくて『わたしが、わたしが』と、少々厚かましいチェシアです。
でも、それって周りの犬が認めることだから、チェシアがどんなに優位性を誇っても、見破られて柴犬兄さんはチェシアの言うことには耳を傾けません。
リデルやジェイドのようなひと睨みのすごみはない、チェシアです。
柴犬兄さんが一言強く言って出てもかまわないシチエーションなのですが、柴犬兄さんは今まで同族と遊んだり、交流したりという経験が少なすぎて『どうしていいかわからない』といったところもあるようです。
次回、柴犬兄さん、この小生意気な黒い子に一言言ってやってくださいませね。
柴犬兄さんのことは、F教官のセッションなのでこのぐらいで…へちまことしてはこのベルジアン同士の関係が、いまひとつ、良くわからないというときがあります。
前を走る柴犬兄さんを追うチェシアですが、リデルの視線はチェシアを追っているので、たぶん止めようとしている?やれ、と、指令を出している?と思いますが、ジェイド姉さんの視線はリデルを追っています。
ジェイドは、リデルより、1歳上です。
ジェイドは、とても安定した犬で、犬語のシグナルも上手ですし、犬との関係作りも人の社会もよく知っている犬です。
へちまことしては、ジェイドの方がリデルよりは優位性があると思っているのですが、ジェイドはリデルを見つけると、必ず、ご挨拶に自分から来てくれますし、リデルが知らん顔すると、追ってまで来てくれます。
この時のジェイドは、盛んに舌を出し、しっぽはあげることもなくゆらゆらし、耳の根元を少々倒しながらきてくれるのです。
で、あまりしつこいと、リデルに(-ε-)されてしまい、ちょっと残念そうにします。
次の画像がこれ。
確実にリデルを止めに入ってます。
リデルは、このことでジェイドにイラつくわけでもなく、(# ゚Д゚) ムッカーもなく、追いかけをやめました。
『あなたがそんな指示を出すから、あの黒い子が図に乗るのよ』か?
自分の仕事として、この場を収めに入ったのか?
定かではないのですが…柴犬兄さんのことは思う存分無視していたジェイドでしかたら、リデルの出る幕ではないとの判断かもしれませんね。
ジェイドの怖さは、いったい何?、とうい話で、F教官が『ジェイドは表現が怖いんだと思う』と…。
ふむ、確かかにジェイドのムキッ顔、怖いんです。
前歯の出しっぷりや口唇の上げっぷり…はっきりと人にも分かり、どの犬も(人も)引きたくなります。ものすごくわかりやすい、警告のシグナルです。
リデルもムキッ顔しますが、その前に凄みの睨み、たまに静かで低い唸り…で、相手に威圧をかけます。
で、F教官は『リデルはクールに怖いんだと思う』…なるほど。
犬って個々で表現のし方が違うって、わかりますね。
だから、社会化期にはいろんな犬に会わせる(ただし管理されていない場所に子犬、社会化期の犬を連れていくことは)ことが大切なんです。
ところで↓
"ドッグ・トレーナーに必要な「深読み・先読み」テクニック: 犬の行動シミュレーション・ガイド"
へちまこ、読破しました。
まだ一回読んだので、読破なんて、おこがましいですが、ヴィベケさんの感じていることと、アンジェラがよく語ること、所々似ているなぁ~と、うなずきながら楽しく犬語の世界につかり、その間のセッションでしたので、更に犬をよく観るように自分に言って聞かせましたよ。
で、喜ばしいのは、ハーネスを使ってる子(飼い主さん)が多かったことホントッ、必読ですね。
では。
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>>ジェイドの方がリデルよりは優位性があると思っているのですが、ジェイドはリデルを見つけると、必ず、ご挨拶に自分から来てくれますし、リデルが知らん顔すると、追ってまで来てくれます。
ジェイドは優位である以前にオスであり、やっぱりリデルはメスなのでは?( ^ω^ )
優位なメスはオスたちモテモテだけど、その中でも受け入れるのは基本的に優位なオスである。
また優位なオスは優位なメスに魅力を感じるものであり、メスに対する振る舞いは極めて紳士的(これぞ強い犬!)。
と、これが僕の犬観察データです。(@Д@)
そして・・・
>>『リデルは、礼儀正しい男の子が現れたら、身だしなみを整え、爪には新しいマニキュアをして、さあ、わたしをランチに誘いなさい、という犬よ』…なんという表現の仕方をする人なんだろう。擬人化と言えばそうだけど、リデルという犬の本質をよく見ていてくれていたのだ。
と、アンジェラ先生も仰っていましたよね。(´▽`)
実は、ジェイドとリデルの絡みにとても興味あります。 いつかジェイドも観てみたいなぁ。
>"ドッグ・トレーナーに必要な「深読み・先読み」テクニック: 犬の行動シミュレーション・ガイド"
8月末頃に購入したものの、仕事の試験勉強の為、通勤電車の読書時間はテキストを読むので手一杯でした。 でも試験も先日終えたので、通勤時間はいつもの読書時間となりました。
それで15日の朝からヴィベケさんの本を読み始めたところですが、僕はまだ30ページほどしか読めていません。
でも購入時に書店で立ち読みしたとき、これは犬の短編物語集だなぁと思いました。 犬のボディランゲージや会話って、必ず前後の流れがあり、それらの状況を踏まえて言葉を読み取るものでしょ。 それは時間にすれば1分にも満たないワンテイクのシーンなのですが、連続写真だと短編物語として見れるんですよね。 そして、そこに字幕解説が付いている感じかなぁ。
ちなみに、僕もこれは本当に良い本だと思います。 が、タイトルが残念(勿体無い)と思いました。(><)
何もドッグトレーナー向きのタイトルにしなくても・・・ と、思いつつ、やはり犬語を知らないドッグトレーナーも多いであろう日本の実情を踏まえたタイトルなのかも? なんて思ったりしました。
投稿: タローの主 | 2011年9月16日 (金) 03時10分
主さんへ。
コメントありがとうございます。
主さんのブログには立ち寄っておりますが、不義理なへちまこをどうぞお許しくださいませm(_ _)m
愛護フェアが過ぎましたら、シリーズ記事のコメントに伺わせていただきたいと思っております。
ジェイドは、名前からして♂的な感じなのですが、実はれっきとしたジェイドちゃん
なんです
か”と、ジェイド的には感じているのかもしれません。
だから、へちまこもジェイドが正真正銘な♂であるなら、納得できる行動なんですが…
ジェイドは、何度かリデルの大立ち回りをリアルに観ているので(ジェイドとその仲間の初対面の時、向こう側の取締役みたいな子とその子分的な子を相手にリデルひとりすごんだのを観てしまったからかなぁ~(;´▽`A``)“こいつはかなり
>>>『リデルは、礼儀正しい男の子が現れたら、身だしなみを整え、爪には新しいマニキュアをして、さあ、わたしをランチに誘いなさい、という犬よ』…なんという表現の仕方をする人なんだろう。擬人化と言えばそうだけど、リデルという犬の本質をよく見ていてくれていたのだ。
と、アンジェラ先生も仰っていましたよね。(´▽`)
あら、感激だわぁ~
でも、おたがいがそこん所を理解しながらの犬同士の社会化であってほしいですね。
主さん、覚えていてくれたんですね。
ジェイド(翡翠という意味)も礼儀正しい犬です。プリミティブタイプの子たちは、犬の礼儀をわきまえている子が多いのですが、時にペットタイプの子たちに厳しくでき過ぎて、誤解を招くこともことも
で、>>"ドッグ・トレーナーに必要な「深読み・先読み」テクニック: 犬の行動シミュレーション・ガイド"
が、とても参考になると思います
犬がいる場合のおやつの使い方や、犬への介入の仕方もアンジェラ先生を彷彿させます。
『あなたの犬は、あなたのことをレストランと思ってるのよ』…なんて言ってたこと思い出しました。
一秒で犬の情動が動くことや、ストレスサインばかりを気にして前に進むこと(ストレス耐性を培う)を躊躇う人はぜひとも読んでいただきたい本だと思います。
主さんなら、この本、大いに活用して、お散歩会をさらに向上してくださることでしょうね~と、期待ヽ(´▽`)/
>ちなみに、僕もこれは本当に良い本だと思います。 が、タイトルが残念(勿体無い)と思いました。(><)
何もドッグトレーナー向きのタイトルにしなくても・・・ と、思いつつ、やはり犬語を知らないドッグトレーナーも多いであろう日本の実情を踏まえたタイトルなのかも? なんて思ったりしました。
そう、タイトル…なんでこんなんだか~凹みました。
これじゃあ、プロじゃなけりゃ読んぢゃいけないみたいで…
教室の生徒さんも読んでいますが、難しい部分もあるようですが、楽しく読んでいるみたいです。そして、普段お散歩の時の何気ない犬語の会話をより一層、気にするようになった、と言ってました。
難しいかもしれないけど、わかる部分もある、わかる部分が出てきた、が初めの一歩かもしれませんね。
投稿: へちまこ | 2011年9月18日 (日) 09時53分
(lll゚Д゚) ジェイドはメスだったのですか! 名前のイメージと併せて、リデルより一回り大きそうな体格からオスだとばかり思っていました。(失礼) いやはや、一番やってはいけない先入観で今年初めからジェイドを見続けてしまった。(汗) でも、今回判って良かったです。( ^ω^ )
なるほど! そうなると♂♀の関係はない訳で、確かに面白いですね。(^^)
リデルとマニキュアの話はですね、記事を見たときに強い衝撃を受けましたよ。 表現のセンスが凄すぎます!
本のタイトル、へちまこさんもやっぱりガッカリしてましたか。 おまけにタイトルが長いので、人に紹介しにくいし・・・(汗)
でも、中身の素晴らしさは本物ですね。
(へちまこさんのコメントに対する相槌なので、返事は不要です♪)
投稿: タローの主 | 2011年9月18日 (日) 19時10分
こんにちは。
”・・・「深読み・先読み」テクニック: 犬の行動シミュレーション・ガイド"
購入し、少しずつ読んでます!
へちまこさんが紹介されてなければ、購入しなかったですよ、きっと。
だって、私、ドックトレーナーじゃないし・・・(笑)
現状の犬の飼育では、「ノーリード」はあり得ない事なので、そこのところを
考慮しつつ、犬のシグナルをどう見るか、難しいと感じます。
うちのごろーが何を考えて、他の犬を見てるのか、
少しでも理解する手助けになればいいかなと、思ってます。
投稿: ごろごろ太 | 2011年9月19日 (月) 21時33分
ごろごろ太さんへ。
こんばんは~
のような雨降ってますが、そちらはどうでしょうか~。
ごろごろ太さんも例の本、購入したんですね。
ドッグトレーナーでなくても(タイトルよくないね~、なんでこのタイトルなのかしら?)読むと楽しい犬飼いにはためになる本だと思います。
へちまこの紹介が、ごろごろ太さんの購入心に拍車をかけることができて、良かった~。
そう、日本でのノーリード、ごろごろ太さんのご指摘の通り、あり得ないことでありますね。
だからこそ、犬語の表現の妨げにならない、ハーネスはいい道具だと思いますし、ヴィベケさんの本も必ず、良い参考書になるはずだと思っております。
投稿: へちまこ | 2011年9月19日 (月) 23時09分