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2011年9月 7日 (水)

Liddell The Teaching Dog 130 犬語を未完で終わらせないために。

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今朝のお話、これが犬同士の引き際の教え方というものを、リデルに久しぶりに見せてもらいました。

折しも"ドッグ・トレーナーに必要な「深読み・先読み」テクニック: 犬の行動シミュレーション・ガイド"というものが出版さましたね。(注文したけどまだ届いてません

犬のストレスサインやカーミングシグナルが取りざたされる中、やはり、現場の犬をちゃんと見ることが大切ではないか、とリデルと柴犬ももちゃんのやり取りで学ばせていただきました。

今日の朝、お散歩でいつもも公園に立ち寄ると、もう、顔馴染みの数頭のリデルの犬友だちが朝の集会を楽しんでいました。

柴犬のモモちゃんは、いわば、リデルの幼馴染ですが、ごく普通の柴犬女子で鼻っ柱が強いタイプの子ですが、親しい仲間たちはは守ってあげるという、優しさもある子です。

おたがい大人犬になり、激しく接近戦で遊ぶということはなくなったふたりですが、モモちゃんはリデルを観ると、あいかわらず、一言二言、強気な発言をしないとおられない、という感じでリデルに挨拶しに来てくれます。

モモちゃんにしてみれば、リデルはライバル的な存在という感じです。

リデルは、『はいはいふ~~ん、ああ強いね、強いね、はいはい、わかった、わかった』と、いう感じで軽く流すことが多くなりました。

リデルは、モモちゃんが思うほど気にはかけていないという間柄です。

今朝、モモちゃんの舎弟分?の子が、リデルに向かって走ってきました。

その走りにのってリデルが伴走しかけたところで、モモちゃんが猛然とリデルにガウガウとしかけたのです。それも後ろから…リデルの相手は舎弟分ですから、突然のももちゃんのケンカ腰のガウガウに少しカチンときたようで、走りをやめ、モモちゃんに向き直りました。

モモちゃんにしてみれば、ちょっと、わたしの弟分と遊ぶんじゃないわよか、わたしのシマで出しゃばらないでと、一言、言いたいような感じでガウガウガウガウとリデルに吠えかかりました。

ふだんは反応を返さないリデルが、この日は、モモちゃんの口げんかに応戦しました。

おや、珍しいこともあるもんだ と、へちまこは観察することにしました。

ガウガウ×10のモモちゃんに対して、リデルは2~3回のガウリです。

そのガウリはすぐに止まり、モモちゃんに見せるボディシグナルは、優位性を見せつけるものでした。

頭部はあげられ、背線は力強くまっすぐ、しっぽは垂れていますが、四足は力強く、その幅も大きく開かれています。吠えかかっては引くというモモちゃんを見据えています。

それはわたしに通用しない。今すぐにやめなさい…

ずいぶんと冷静なリデル。モモちゃんはどう出るんだろう?と、へちまこはこのふたりの犬語の完結がどうなるんだか、楽しみになりました。

モモちゃんがガウガウ言っている間、リデルは微動だせずこれを見せつけますが、自分の口げんかに興奮してしまっているモモちゃんは、引くに引かれないという感じで、またガウガウと吠えかかります。

その都度タイミングよくリデルが自分のガウリを間髪で入れていきます。

入れると、モモちゃんは引きます。

引くと、リデルは、また、微動だせず優位性のあるボディシグナルで相手に引き際のチャンスを与えていきます。

そう、この微動だせず無反応で優位性を見せつける犬語は、相手に引き際のチャンスを与えているのです(人間も優位性のシグナルの犬に出会ったときは引き際が大事

モモちゃんはリデルの実力を十分に知っている犬ですが、モモちゃんなりのプライドがあって、引くに引かれないと言った感じです。

三回目のももちゃんのガウガウが始まりかけたころ、パパさんがモモちゃんを止めようと介入しようとしたので、へちまこはすぐに止めました。

パパさんは少し不安げでしたが、人間の無神経な介入がどれだけ犬同士の会話を未完に終わらせているか、気づかなくてはなりません。

これは、大きな声で吠えてはいるけど(大げさなボディランゲージ)相手を傷つけるとか殺すとか、ストレスを与えるとかいう、危険な(攻撃性のある、または敵意のある)争いではないのです。

今止めてしまったら(人間が介入したら)モモちゃんは引き際が自分で学べないばかりか、自分で始めた口げんかの興奮を自分で鎮静できないのです。

三度目のモモちゃんのガウガウが始まりましたが、2~3回のガウガウでモモちゃんは自分で自分を止めたのです。

すばらしぃ~モモちゃんo(*^▽^*)o

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今まではパパさんが止めてくれることを見かけることが多かったモモちゃんの、自分で自分の情動のコントロールして、犬語を完結させた瞬間でした。

モモちゃんは、ため息をつくと身震いをして、落ち着きを取り戻しました。

リデルも何事もなかったようにごくごく普通の気分でその場を去りました。

えっ、後腐れですか?

それはないのです。

だって、犬は今を生きるモノ。このあと、おたがいののソーシャルに入ってきても争い事は起きませんでしたから(* ̄ー ̄*)

なぜって、それは人間が無粋な介入などせず、犬たちなりに落とし所を見つけたわけで、おたがいがそれぞれの立場に納得した結末だからでしょうねぇ。

犬たちの平和的な解決が、カーミングシグナルばかりではない、と思えるのは、へちまこばかりではないと思いたいですねぇ。

今この場の犬語の完結が、どれほどの意味を持っていたかに、ちょっと感動する人間を後目に、犬たちはまたそれぞれに交流し始めました。

で、また弟分とリデルが走り出したら、一瞬、モモちゃんはリデルの後を追いかけそうになりましたが、モモちゃんは自分で動きを止めていました。

そう、セルフコントロールを自分でやってのけたのです。

この場では、自分の出しゃばりはやめておこう…なんて賢い。

これが犬語のひとつの流れであって、アンジェラが言うところのひとつの文脈として捉える、犬語ではないか、と、へちまこは思うのです。

子犬期の繰り返されるケンカの経験がどれほど大切なことか、また、それを大目にみるということが人間にどれほど大切なことか(早期離乳はやはり問題アリですね)そして、犬として生きていける犬語を教えてくれる存在がどれほど大切か…

リデルにいくつもの犬語の扉を開けてもらえる幸運に、へちまこは感謝するのです。

そして、朝から、とてもドラマチックなふたりにさんくす♪(o ̄∇ ̄)/ですね。

では。

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コメント

こんばんは!

今朝、主人からこの話を聞いた時には恥ずかしくて情けなくて・・
仕事中にも考えてしまうほどだったんですよ(涙)

おっしゃるように、ももはこの公園で自分が一番だと勘違いしているジャイアンのようです。
誰にも相手にしてもらえなくて、最近では弱い者イジメに走っていたももでした。
チェシアにも乱暴してしまっていてすみません。。
ももは乱暴者だから犬語なんて使えるはずない、なんて勝手に思い込んで
今までは制止していましたが、自分で自分をコントロール出来る子に成長していたんですね。

ももの事で私が悩んでいると、へちまこさんはいつも『ももは良い子よ、大丈夫!』と言って
励ましてくれていたのを想い出しちゃいました。
今でも、ももを理解してして見守っていてくれていて嬉しいです。
前記事のチッタでの集合写真、懐かしいですね。
あの日が私達の卒業の日でした。
これからも初心を忘れずにももと向き合って行きますね!
ありがとうございました!

このお話は今の私には考えさせられました。

最近のムートは道路の反対側を歩いてるだけのワンちゃんに吠えたり、近所の人が声をかけてくれただけで吠えたりするようになりました
そういう風にした途端、私は速攻リードを引っ張りムートにいけない!と言ってしまいます。
吠えるだけで私が焦ってしまうんですよね

今までのムートは色んなワンちゃんときちんと挨拶が出来ていたので安心していたので。
こういう行動もムートの成長なのかも知れないのですが対処の仕方がわからず叱るしか出来ません。

へちまこさんのように分かってあげれれば…と思いました。

モモちゃんのパパさんの行動は普通の飼い主さん(私も含めて)が陥りやすい行動ですね、完結しないうちに止めたくなりますもの(笑)。

カーミングシグナルオンリーだった頃ある人にカーミングシグナルが全てではないと言われて...
それから観察を続けると、微妙なニュアンスのシグナル(ストレスシグナルとも違うような)が出る子が居て...

最近皆さんのブログにも書かれていますが、それがどんな意味を持つか良く解らなかった(今も判らないことは多いです...)

有る一定の長さを持つ一つの言葉として、犬のシグナルの意味を捉えるようになってきました。
まだまだ勉強することが一杯だ~~

ももママさんへ。

おひさしぶり~ね。
ごめんねぇ、記事内のももちゃんの変換、モモちゃんになってたりでぇ(≧m≦)
許してちょ(*´v゚*)ゞ

チェシアへの乱暴なんて、どうってことないですよ。やつはまだ犬社会をよくわかってないから、噛まれてしまうこともつどつど…そうやって、自分で経験を重ねて処世術を学んでいくんですから。いつもだれでも自分を受け入れてもらえるんだ~、なんていう考えが甘いんですから。

ももちゃんはがなりたてる声は大きいけど、相手を傷つけようとは(噛んでやろう)思ってないわけね。もしね、もっと危険な犬だったら、とうにリデルが噛まれていると思うもの。
その子の表現の仕方で、誤解を招きやすいけど、ももちゃんも強いものに魅かれてしまうタイプのようだから、なよなよしたタイプだと優位性を見せつけようとするのね。(でも本当は争いたくないからポーズだけです(笑))もし今後、弱いものに強気に出そうになったら、でる前に止めてみて。弱い子に吠えかかってからパパさんやママさんが止めるより、モモちゃんが吠えかかる前に、相手の子のシグナル、目が泳ぐ、フセル、背中を向ける、耳を倒す、首が下がってスワル、目を細める等のサインを先に読んで、すぐに介入してみてね。それで、やらないでいたらごほうびはいらないから、ニコニコ顔で「弱い者いじめしないあなたが好きよ」と、伝えてあげてくださいね。

大丈夫だって
今回のことも、良く知る犬同士のコミュニケーションだってば。
人が思うほど、犬たちは身も心も傷ついていないから、ももママさんもはいらないよん
誰も悪くないし、誰も悪者じゃないって。
だから、気にしないでね~ドンマイ(死語死語

こんにちわ
これはなかなか難しいですね

飼い主同士の信頼関係
人が犬に対しての見極め
犬同士の見極め

どれ一つ欠けても完結せずに中断されてしまいますね
リデルは今回 どうして応戦したのかも興味深いです
私はここのボスよって言ってるももちゃんに対する礼儀だったのかなぁ?
ももちゃんの言い分もよくわかるもん(笑)

犬同士の挨拶をしてるところを注意深く見ていると
ジェシーはほんとにレパートリーが多いなぁと感心します
でも相手に通じなかったり 通じきらないうちに中断させてしまったり
なかなか難しいですね

お坊ちゃま君はいつでも誰でもほぼ同じなので
相手によっちゃ嫌われてます(笑)
それでも反省してみたり 相手に対して不快感を顕にしたり
あの手この手を考えないところが
彼なりのマイペースで良いところなのかなとも思います。

へちまこさん まだまだ気の抜けない暑さ
どうか 御身体ご自愛ください

ムートママさんへ。

犬は意味なく吠えることはないので、ムートにも吠える意味があると思います。人から見れば無駄吠えとなる吠えも、犬としたら、大切なことのメッセージかもしれませんね。

ムートは犬仲間とはコミュートできるタイプだと思いますよ。相手を観てワンワンワン、ワンワンワンと吠えているなら、何かの要求かもしれません。近づきたいとか、誰かに声をかけてもらえてうれしいとか、知らない人だけどこっちに来てよ かもしれませんね~

一番の対処は犬の要求を聞いてあげることですが、ヒトの社会は犬の思い通りにならないことだらけ…あきらめが肝心になるのですが、ヒトや犬を求めて吠えることはいけないと叱るよりは、吠えている対象物から視線を外してあげることです。
日頃から、名前よ呼んでごほうびや舌うちや手をたたく、足踏みする、お尻や背中をくすぐる、手で軽く噛みつく真似をする、などで、一端犬の意識を自分に戻します。犬の意識が自分に向いたらほめてごほうびです。
犬をよく観察して、どの場面で吠えが出るのかリサーチし、吠えだす前に(視線を人に向ける)対処していきます。吠えてからよりも吠えないでいるときにほめることをお勧めします。

どうぞ、リードを強く引くなどの対処はあまりしないように心がけてください。

ムートはリデルと暮らした犬ですから、自然と同族を求めるかもしれません。私たちが人を求めるように犬たちも仲間を求めて当然だと思うのですが。その思いを理解しながら、「今は、ママの方を観てね。今は、あの子の側に(人)のそばには行けないけど、それに代わるものをあげるから」で、いいと思いますよ。そしてその場をすぐに離れることですが、その時にもリードを引かずに食べ物などをちらつかせながら誘導しながら、離れてください。

吠えてしまうと、なんだか冷たい目で見られちゃうから、ママさんが焦っちゃうけど、思い切って「吠えちゃってスミマセンうちの子、ワンちゃんが好きで側に行きたいみたいです。お友だちになってくださいますか?」と、お声をかけてみるのもいいかも。

では、教室で。

ぶんたさんへ。

またまたのコメント、ありがとうございます。

>モモちゃんのパパさんの行動は普通の飼い主さん(私も含めて)が陥りやすい行動ですね、完結しないうちに止めたくなりますもの(笑)。

へちまこも怖くなって良く止めてましたし、犬のケンカはご法度と習っていましたから…。

アンジェラやリデルにあって、ずいぶんと犬の観方が変わりました。

>カーミングシグナルオンリーだった頃ある人にカーミングシグナルが全てではないと言われて...
それから観察を続けると、微妙なニュアンスのシグナル(ストレスシグナルとも違うような)が出る子が居て...

確かにカーミングシグナルを知って、それを人が活用することは大切なことですが(人はもとから犬より優位な存在だから)犬同士の平和的解決がカーミングシグナルばかりでは済まないし、一瞬のシグナルの連続があって、犬語が完結するんだな~と、思っています。

>まだまだ勉強することが一杯だ~~

ほんと、へちまこも、まだまだ勉強したいことたくさんありますよ~o(*^▽^*)o

Aさんへ。

こんんちは~。

>飼い主同士の信頼関係
>人が犬に対しての見極め
>犬同士の見極め

安心して見ていられる、犬の口ケンカってなかなかお目にかかれることが少なくなりました。

>どれ一つ欠けても完結せずに中断されてしまいますね
>リデルは今回 どうして応戦したのかも興味深いです
>私はここのボスよって言ってるももちゃんに対する礼儀だったのかなぁ?
>ももちゃんの言い分もよくわかるもん(笑)

応戦したってほどのことでもないのですが、リデルとしちゃあ、ももちゃんの態度に一言言っておきたいといった感じでしたね。ももちゃんが舎弟分との走りに出しゃばりすぎたからと後ろからのちょっかいだったからで、リデルは鼻からももちゃんをここのボスとは思ってはいないのですだから普段のももちゃんのガウガウは気にもしてないと言った感じです。なぜ、ももちゃんは後ろからは、やはり正面切ってもの言うにはリデルは手ごわいと、知ってるからですよ。
真に優位に立つ犬は、小さなことで大きく騒ぎたてることはないといいます。一見、後ろで控えていておとなしそうに見える犬の方がへちまこは怖いなぁ~と…。

>犬同士の挨拶をしてるところを注意深く見ていると
>ジェシーはほんとにレパートリーが多いなぁと感心します
>でも相手に通じなかったり 通じきらないうちに中断させてしまったり
>なかなか難しいですね

ジェシー先生、なかなか見込みのある犬のようですね~
Teachingのできる子って、すごく犬語のレパートリーが多いと思います。
ある程度の自由な会話を許してほしいですよね。
ガウガウいったからって、すぐに噛みついてくるわけじゃないのですが、それを人が勉強しないと
ホントっ、なかなか、難しい~ですね。

>お坊ちゃま君はいつでも誰でもほぼ同じなので
>相手によっちゃ嫌われてます(笑)
>それでも反省してみたり 相手に対して不快感を顕にしたり
>あの手この手を考えないところが
>彼なりのマイペースで良いところなのかなとも思います。

お坊ちゃまくんの犬種なら、うなずけます(笑)
でもそれが、彼らの良いところではないでしょうかね~
ややこしいところも裏もない…家庭犬として人側の犬として抜群です。

>へちまこさん まだまだ気の抜けない暑さ
>どうか 御身体ご自愛ください

ありがとうございます。
ばかりの日々を控えたいと肝に銘じます。

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