フリースラインドハーネスのトレーニングセッション…より、続き②
犬のカーミングシグナルは、犬同士における会話の中の、争いを避けるため、または自分や相手の気持ちを落ち着かせるためのものだそうです。
ヒトも初っ端なから、ケンカ腰にものいうヒトはあまりいませんよね(たまにいるけど)
きちんと挨拶をし、自己紹介し、相手がどんな人かを知ろうとするはずです。
その時に、積極的、控えめ、恥ずかしがり…などという子ども時代の名残が大人になってもなんとなく醸し出されるものだと思います。
ちなみにへちまこは初対面では、かなりドキドキもんです(゚ー゚;(ホントッ)
さて、犬たちも初対面では子犬以外は、まったくの無視か軽い会釈程度(鼻で匂い嗅ぎ)ですんなりお別れすることが多くなります。
でも、今子犬期&若犬期にさしかかっているチェシアは、それこそ自分の知っている犬語を試すかのように、どんな相手にでも接近を試みます。
好奇心の塊のようなチェシアは、日々話相手を探し、そして失敗や成功を積み重ねているんですね。
それが豊かな犬語の礎になるんじゃないかと、微笑ましく感じているへちまこです。
上の画像は、相手を怖がらせたかも~という感じ、または怖くないよ~、または自分を落ち着けかせるために顔をそむけるチェシアです。
チェシアは小さな仲間が好きなのです。
トイプーちゃんはチェシアを見ていますが、よく観ると、チェシアの目はトイプーちゃんがそばにいるにもかかわらず、視線はあいてに気付いてないような感じで遠くを見ています。
そして、チェシアは遊びたいだけです。
トイプーちゃんが、行き倒れ状態になってしまったので、チェシア、ますます見ない振りしています~(*^m^)
ちょっとチェシア、考えあぐねているような感じです。
遊びたいのに相手が行き倒れ?チェシアにとっては初めての犬語かもしれません。
でも、耳は相手の動きを探っている感じがあります。
黄緑色のハーネスをつけた、もうひとりのトイプーちゃんの画像の方が、この子の出会いよりは後になります。
比較して観ると、チェシアの小さな子に対するボディシグナルの変化が見て取れると思います。
さて、前記事でタローの主さんから補足的なコメントをいただき、講読者のみなさん、犬の社会化において食べ物はバロメーターであって、苦手な犬の側で食べられることができたから、それが社会化ではないと、ご理解いただけましたでしょうか?
へちまこは、黒犬恐怖症のトイプーちゃんに黒犬に慣れなさい、黒犬は怖くない、と、食べ物を使って教えたいわけではありません。
危険か危険じゃないかの判断を自分でできるように、その相手のシグナルを読めるようにしてあげたいのです。
黒犬系に襲われたトイプーちゃんは、食べ物がらみだったようです。
食べ物をくれる人しか目に入らなかったんでしょう。
危険や争いを事前に自分で回避できるようにしてあげれば、咬む犬も咬まれる犬も少なくなると思うのですが…(だからと言って小さい仲間を乱暴に扱うのはいけないことです。そういう犬にはきちんと小型犬への接し方を教えるべき)
周りが見えなくなるほどの、鯉の餌まき状態での犬への餌やりは、相手のシグナルを読まない犬に変えてしまいます。
たくさんの仲間と美味しいモノを仲良く食べる…?それが社会化の一歩?犬の社会化には食べ物が必要だと思うのは、ニンゲンが望むニンゲン的な平和な構図だと、へちまこは思っとります。
食べ物を介在しなくても、犬同士の社会化は行えるのですから。
この一枚を見ていると、Wシェパが不安げでストレスを感じている、と捉えられるかもしれません。
でもよく観ていてくださいね。
チェシアは、Wシェパの子と遊ぼうとしています。
Wシェパの子はへちまこがハンドリングしています。
飼い主さんばかり観るので、少し飼い主さんから離れさせることにしました。
とたんにこの子の相手に対するボディランゲージが変わりました。
穏やかで緩やかなで控えめなボディシグナルです。
その子の目を見るとその子のだいたいのステータスがわかります。
ほんとうの飼い主さんといる場合にだけ現れる、対犬やヒトへのガウガウ突進かもしれません。
飼い主さんといるときには、相手をガン見します。
そして、ガン見されると突進するようです。
この子にも相手を見るときの犬のマナーを学ぶ必要があるのかもしれません。
この子は、いつもいつも人に解答をゆだねてるようで、相手が攻撃的か、遊びなのか、を判断しあぐねてしまうのかもしれません。
でも、同族を求めているのは確かなことのようです。
チェシアは、この子に脅威のある犬語を話してはいません。
いたって、平和的に遊びたいと相手にいっています。
Wシェパの子はへちまこにどうしていいのか、聞いていますね。
礼儀正しいい子ですね(*^m^)
遊びたかったら遊べばいいし、嫌なら嫌だと、いえばいいのです
同族を求めているなら、自分の言葉で話して見ればいいのです。
そこには人の介入は必要ありませんが、人は見守ることが仕事です。
チェシアがしびれを切らし、ちょっかいを出し始めました。
へちまこの持つWシェパのリードは十分緩んでいます。
これだけ緩んでいても逃げ出そうとはせず、チェシアと誘いに応えようとしています。
同族と遊び慣れていないのか、どこかぎこちのなさがありますが、この年下のやんちゃ娘の遊びに付き合っています。
チェシアのリード、背線に平行で。
へちまこは、もう少し緩めるべきでしたね~、反省、反省(^-^;
前進は柔らかく、しっぽの付け根も柔らかくて、少々の戸惑いもありますが、この場から逃げ出そうとは思ってはいない感じですね。
しっぽも、ごく普通に保持されています。
リード付きで遊ばせることは危険だということは十分承知です。
でもここは日本。
リードを上手く人が扱えば、短時間なら犬同士を遊ばせる危険性は少なくなります。
チェシアは覆いかぶさるようなアクションの少ない子です。
その点では、このような場面では安心して観ていられる子です。
Wシェパちゃん、 ちょっと、お姉さんぽくなってきたかな~。
時間にすると、この子たちの遊びはホンの1~2分ほどです。
延々と遊ばせる必要はないのです。
ふぅ~~、はいはい、もうおしまいね。
やれやれ、子どもの相手は疲れるわ~、といった感じのWシェパちゃんですが、ストレスだったよぉ~とは言ってはいないと思いますよ。
この後、 苦手とされる男の人にハンドリングをしてもらいました。
きれいな後姿ですね。
全身の筋肉も柔らかくなっています。
飼い主のそばを離れた不安げな感じはなくなっています。
自分で対処できることが増えれば、この子にも相手に対する自信がついてくるかもしれませんね。
このような記事を書くと必ずと言っていいほど、反対な意見を書く方がいますが、それはその人の感じたことでしょうから、へちまこは構いません。
だけど、その記事を書く方はこの場にはいないのです。
へちまこもすべてを記事にするわけではございません。
この記事は、この日に集まってくれた方への補足的にお伝えしたいことを書いています。
だから、この日に集ってくださった方がご自分の記憶をたどり、もう一度反芻するように活用してほしいのです。
この場以外の所で、新しい出会いがあるかもしれません。
その時にこの日の記憶をまきもどしながら、今の状況に当てはめていってほしいと思っていますよ。
犬語の表現は、その人によってとらえ方が異なることはあります。
でも、この日のドラマチックな犬たちの会話を目のあたりにした人たちのみが、共有する事実は確かにあるのですから…
続きます。
今回のべストショット
始終、ご機嫌だった、柴犬男子くんです。
彼はずっーと楽しげでしたね~、でもマイペース(≧m≦)
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