犬の砂場…より。 あなたの犬の立ち位置。
何かが伝わっていく…さて、今回の記事からその伝わり方がわかるでしょうか?
そのヒントは、犬の立ち位置(順位付けてはないです)
講読者のみなさん、自分の犬の立ち位置につて気づくことはありますか。
その犬の立ち位置について考察して、それが人と犬との関係にどう影響を与えているか?を、見ていきたいと思います。
上の画像にB・コリーちゃん、5才です。
カメラ目線をくれていますね
少々、対犬に関しての悩みが飼い主さんにはあるようです。
強いかどうかという判断なら、気が強い方の個体だと思われますが、犬社会への社会化が不足してしまった、という感じです。
犬に対する攻撃的な行動を服従訓練で抑えることはできます。
やるなっと、犬にはっきりと伝えてあげればいいわけですから。
でもそれはその場しのぎにしかならないし、犬への攻撃的行動を、犬自身がしなくてもいい、別の対処方法があったんだ…こうすればいいんだ…と、犬語では学ぶことはできません。
そして、それこそ食べ物の頼らない、同族に伝わる言葉を、同族同士で身につけさせないとならないんだと、へちまこは思うのです。
リデルとの初対面から、いきなりの飛びかかりと派手な威嚇行動がありました。
リデルにも応戦させましたが、ほんのわずか時間(数秒のこと)です。
リデルはへちまこの声に反応してやめたのですが…B・コリーちゃんは止まりません。
相手がとどまったにも関わらず二度目の威嚇行動にでて、それに面食らったリデルの自分自身の緊張を解く身ぶるいです。
へちまこは、B・コリーちゃんの飼い主さんには、この日はコマンドを使わずにいてくださいと、お願いしてあります。
いつもの対処は、名まえを呼んでヒトに注目させているとのことだったと思います。
飼い主さんが犬の体に触れていますが、たとえそれが絡まったリードを外すことであっても、この状態の犬に触れることはタブーです。
なぜなら、この状態を強化することもあるんですよ。
こんな場合は、相手との距離を確かめながらその場に犬を止めながら、リードを伸ばしつつヒトが下がります。
そして、充分安全な距離(相手にそれ以上近づけない距離)を保ちつつ、リードを緩ませるとだいたいの犬は身体の緊張が解け、攻撃的な行動を解除します。
でも、このB・コリーちゃんは今のこの状態ではリードが緩んだとたんに攻撃行動に移りそうですので、しっかりとリードを固定した方がよいと思います。
リデルのチョビベロのカーミングがわかりますか?
顔も、背けていますね。
リデルは相手を傷つけるつもりも、敵意もあるわけではないのです。
『なに、この子、言葉わからないの?』
相手はリデルを睨みつけ、いまにも跳びかかんばかりのシグナルです。
たぶん、B・コリーちゃんが一歩踏みだしてたら、やってしまったと思いますが、今この場では、へちまこに免じて踏みとどまるということを選択しています。
リデルのリードには抑制がかかっていません。
自制ですが、B・コリーちゃんの方には自制がかかっていません。
リードの抑制がなければ、リデルに飛びかかっていたかもしれませんね~(;´▽`A``
『やめなさいよ。あんた、別にケンカしようってわけじゃないのよ。も少し平和的になれないの…?』
B・コリーちゃん『きたら、やるわよ。容赦しないからっこなくてもやってやるわ
わたし
』
派手な威嚇の顔も作っています
『うわっいやだわこの子。相手したくないの…』
と、リデルはへちまこの後ろに下がりました。
周りの方から、リデルは負けたの?という感想をいただきましたが、リデルのボディランゲージをよく観てくださいね。
負け犬のシグナルではないでしょう。
それに「犬の砂場」は犬のケンカの勝ち負けを決めることろではありません。
今そこにいる犬たちの会話を学ぶ場所なんですからね(o^-^o)
B・コリーちゃん、後ろに回ったリデルの後を追ってきてまで覗いてみていますね。
『うわっ、なに、ホントこの子…』と、リデル。
身体からは、リデルに対する情動に変化がないようです。
相手が退いていても、そのシグナルを読みとることをしてこなかったようです。
リデルのシグナル的には、もしここで、もう一度挑みかかられたら『やるぞっ』という意思は見えてます。
『はぁ、どうでもいいわよ、もうあんたなんか相手にしたくないから、勝手にやってれば~』と、言いたげなリデル…。
それでも、まだ、睨みを利かせるB・コリーちゃん。
相手の情動やシグナルを学ぶ機会がなかったようです。
良く観れば、リデルは、もう、相手に脅威を与えるシグナルでは話してはいません。
それを読むことができないのです。
似たようなシグナルを出すフタリですが、B・コリーの立ち位置は後ろに下がってはいないことが分かります。
コマンドでは下がるそうですが、今日はそのコマンドを使用しないことで、その子の真実の言葉を探ります。
実はリデルにもB・コリーちゃんのような時期があり、自分で何かと対処しようとしていました。
へちまこの存在を無視し、後ろに下がって、危険を回避することをしなかったのです。
自分に自信があることはいいことですが、別方向への自信は彼女自身を危険に曝すかもしれません。
『なんなんだかぁ~、たまにいるのよね~ああいう子ヤッテラレンワ…ヽ(○´3`)ノ フッ』と、言いたげなリデル。
耳を倒し、首も下がっていますね。
でもB・コリーちゃんは、犬と対峙する時には耳は前向きが多いことに気付きましたか?
傍観者のコタくん…リデルのお尻を見ないようにしています( ´艸`)プププ
たぶん、上の画像の時にはリデルのお尻を見ていたと思います。
でも、リデルの全体のシグナルに上とは違う変化を感じて思わず顔をそむけたという感じですね。
B・コリーちゃんの視線がやっとリデルから外れました。
この子が同族とのつきあいを求めていないのは一目瞭然です。
だから、リデルの対応は有効ではないんです。
W・シェパのBちゃんは同族を求めていました。
それはその犬が同族を見る目でだいたいわかります。
けれどこのb・コリーちゃんは同族は限られた犬とニンゲンがいればそれでいいのです。
へちまこは、その犬が必要としない付き合いなら飼い主さんがそのことを慮って、そのままの暮らしを続けていけばいいと思っています。
ただこの子の言葉…『あなたのことは、お断り!』という犬語が極端すぎるほど激しいのです。
そして、この子の飼い主さんもこの子のこの状況を見るにつけ、Happyじゃなくなるのでした。
前回の記事のリデルとBちゃんの再会…リデルに挨拶をと思って近づくと、リデルの拒絶にあいます。
Bちゃんは、リデルに近づくのは諦め、直接的なご挨拶は控えましたよね。
そして、ごく自然にフェードアウトする姿の美しいこと。
Bちゃんが取り戻したものは大きかったかもしれません。
そして飼い主さんのコマンドなしで、飼い主さんの後ろに引きさがるということ。
リデルもへちまこの後ろに引きさがりましたね。
接近の仕方や相手との距離の測り方、その子のスティタス、感度、情動…そういったモノを犬たちは数秒の中で読みとらなければならないのです。
それはこのB・コリーちゃんにも必要なことなのかもしれません。
そして、リデルは当分B・コリーちゃんとの接触は控えなくてはなりません。
なぜなら、また挑まれたらリデルは引かずにやるかもしれないという予測がされるからです。
戦うより、戦わない選択を、反応するより、無反応の選択と、その場を自分で安心なモノにするために自分の飼い主の指示を自ら仰ぐ…それがこのB・コリーちゃんには必要なことなのです。
で、この黒い子…このωタイプが持つスキルが彼女を変えてようすを、次回、アップします。
不戦勝に持ち込むことのできるこのωタイプの働きは、誰が見ても楽しく、そして、平和的な解決への扉を開けることができるのです。
…続きます。
今回、犬の頭数が多くて、一部、ご指導がいきわたらなく、ご迷惑をお掛けしました。
次回は、そのようなことがないように気をつけますね~(*_ _)人ゴメンナサイ
また、このトレーニングセッションは、只今、満席の状況です。
新たな犬同伴は受け付けておりません。
見学者は、随時、受け付けておりますが、参加者による紹介のみの受付になります。
まずは、ご自分の犬は連れずにこの場に参加してくださることを、主催者は希望します。
そして、「しろえもん基金」…みなさんのご協力のおかげで、渡英のめどが立ちました。
しろえもんは、アンジェラ先生のもとに行けることになったのです。
ありがとうございますo(*^▽^*)o
彼の今後の犬生が幸せであってほしいですね!
そして、これからのセッションでいただく料金は、『全国のセンターにフリースラインドハーネスを送りたい活動』に変わります。
みなさん、ご賛同くださいね。
そして、フリースラインドハーネスばかりじゃない、『犬にはとりあえずハーネスから運動』にもご賛同を…これは良いハーネスユーザーならどなたでもどうぞで~す!
ご賛同のみなさんは当ブログのメールフォームから、メールくださいませ。
この提案、真似しないでね~真似すると凸(`、´X)だぞっ!
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