FLHのTraining Sessionより THIS WAY わたしについてきて。
29日の午前中は、Fleece Lined HarnessesのTraining Sessionを開催しました。
もうもう心底冷えるような日でしたが、そんなことなどお構いなくという(不参加者さん1名、ご家族がインフルエンザで泣く泣く~でした)兵どもが集合。
その心意気にへちまこ、心から感謝いたしておりますよ~o(*^▽^*)o
ありがとうございました。
さて、犬に優しいという評判ばかりが先行しているFLHですが、これを使っているから犬がお利口さん?になるわけではありません。
そして犬に優しいから、犬が人に優しくしてくれるわけではありません。
人は人です。
犬ではないから、犬のボスにもリーダーにもなれません。
なれるのは何かぁ~?
この人中心な社会で、犬が路頭に迷わないようにする唯一の道標が、そう、飼い主さんという保護者さんたちだと、へちまこは思っとります。
だから、私たち保護者は、犬に指し示す強さを持ってくださいませね。
そのひとつが、「私についてきなさい」という、強いメッセージを犬たちに伝えることだと思うのです。
それもぉ!犬が付いて生きたくなるような、ついて行かなくてはならない、と、犬が思わなければね~。
それをリードを使って教えていくことになります。
が、けっしてガン引きや過剰なおやつ使いをいつまでも続けるのではなくて、控えるタイミング、切るタイミング、抜くタイミング、ここでは連発技を使う、とかを、この日はお伝えしました。
そして、カラーでもハーネスでも同じように犬をトレーニングできる、ということを分かってもらわなければね~。
では、大型犬未去勢:マヒナの場合。
マヒナは2才のワイマ(未去勢)です。
ボラの仲間と開く教室の生徒さんでもあります。
当初、犬を止めすぎるきらいがありました。
現在のマヒナには2mのリードでは少々短すぎ。
でも、飼い主のHさんは、マヒナのパワーをいまいち信じられず、犬の行動を止めようとしているように見えました。
もちろん、危険回避のためには犬の行動を飼い主さんが止められなくてはならないし、へちまこは、犬にはダメな行動はダメなんだ、と、伝えます。
これって人の子どもにも同じことではないかしらね~。
犬にはある程度の自由を与えつつ、人の社会で安心で安全な犬にすること、それが人の社会への社会化だと思っております。
人について行くことを教える(Followingを教える)
脚側を教えることではありません。
犬に大切なヒトの後を追うことを教えます。
最初は名前を呼んできたらごほうび、舌うちでごほうびを繰りかえしますが、3回ほど成功したらすぐに行動の上書きを始めます。
リードはロングラインで10mありますが、長くしたとたんにマヒナは自制の力を解放されて 、リードを引くことはありません(これにはギャラリーも( Д) ゚ ゚でしたね~、だからぁ、短すぎるリードはなの)
マヒナには私がいい物(美味しいもの)を持っていることを伝えてありますが…
マヒナとマヒナママ&へちまこの共同作業の最終目標は誘惑に勝てるマヒナです。
リードの張りに気付いて戻るマヒナですが、もう正面でごほうびをあげることはしません。
犬が近づいてきたら、すぐに誘導します。
こっち(THIS WAY)といいながら、歩きだします。
ここでごほうび。
犬にそれが望んでいた行動だと伝える意味でごほうびは少々奮発。
ただし、歩みは止めません。
回り込んでへちまこを見上げるマヒナ。
これが犬からの自然なアイコンタクトですね。
かわいいですね~
足を止めてごほうびをあげたてもよいですが、犬がもぐもぐしていてもすぐに歩きだします。
あなたの後を追うことを教えるのですから。
止まって食べることではありません。
リードテンションかけなくても、マヒナはつて来てくれてますね。
これをマヒナママさんは自分でできるようにしていきます。
強力なフェロモンの持ち主現る。
チェシアは先月、初めてのヒートを迎えましたから、マヒナにとっては最大の誘惑ですね~。
リードで少し圧をかけると、マヒナ気付いて戻りました。
偶然ではありませんよ。
まぁ、この場にいない方にはわからないかもしれませんが、こんな長いリードが付いているにもかかわらず、マヒナは戻ってくれました。
『 だめ
』
「だめ」
すばらしいマヒナの自制です。
Hさんの力みのない、堂々とした体のラインが保護者であることを伝えてますね。
そして、ダメなものはダメなんです。
これは食べ物で教えません。
行動を止めます。
何が何でも止めます。
そちらへ行こうとしたら、FLHの×になっている部分をひっつかんで、やや後ろに引き気味で止めます。
犬が行こうとする気持ちをやめるまでやり続けます。
そして、自制がかかったところで「こっちだよ!こっちに行くよ」なんですよ~。
オフリードに近いというか、すでにオフのようなものですが、どんどん後を追い出すマヒナです。
Hさんを追いこしてあちらのお山に行こうと試みるマヒナですが…
その瞬間リードを伸ばし方向転換をします。
この時に犬の動きを止めようとしてリードを短くしないように…。
ああああーーマッテマッテ、おいてかないで。
ママ、ママ~ママぁ~。
( これも誘惑。
あ、あのおしい物をくれたヒトだ。ぼくを呼んでるよ。行きたいなぁ~。
行きたいという気持ちと、ママにおいて行かれては困るという、狭間で葛藤し、ストレスを感じて身震いするマヒナ。
こういう場面が多くなってきたら、犬が新しいことを吸収できる、ということが近づいてきた証。
そして、この場面ではヒトの望む行動を選択するたび、ごほうびたくさんたくさんあげます。犬にとっても、新しいことにチャレンジすることはストレスを伴います。
そのストレス緩和にたくさんの食べ物を使います。
もちろんそれは、正解をマークすることも含みます。
マヒナ!こっち!
マヒナママの、エマージェンシーコールです。
マヒナ、自分で自分の動きを止めました。
マヒナママさん、自分でできたのを唖然としてるような、感じですね。
THIS WAY・・・・こっちだよ。
私についてきて FOLLOW ME~
うんうん、いいねぇ~~マヒナママさんのうしろすがたぁ~ホレボレ~
お願い:みなさん、これはとても多くの繰り返しを必要とするTrainingです。さらっとブログ上では書いてありますが、最初の段階をすっとばすことはできません。
たくさんの繰り返しと適切なアドバイスの元、行うのが理想です。
そして、ロングリードを使う場合は広いところ、ヒトが過密でないところ、犬人双方の安全が図れるところ、で、行ってくださいね。
それから未去勢の子でも個々の違いはあります。
もっとオスを全面に出す子もいますから、FLHが未去勢の子に有効でということではありません。
マヒナは素直な少々おボッチャまな、ワイマくんでなんですよ。
では、続く…
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