“犬の砂場”のあたしたちとニンゲンたち。Splitting Up!ωという犬。
ボーちゃん、チェシアとコタくんのチェイスを観て自分も参戦したくなったようです。
が、ボーちゃんは真面目なお仕事犬。
だからコタくんとチェシアのチェイス遊びの中に入ってそれを楽しむ、と、いうよりはボーダーらしく相手の走りをコントロールしたい、と言ったところです。
そのボーちゃんをωタイプの犬がどのように働き掛けながら、これは遊びなんだよ~~、だから熱くならないよ~、と、伝えていくかがよくわかるシーンがこの後数多く出てきます。
そして、犬が使う、争いを避ける スプリッティングアップという犬語が多用されます。
その使い方は、ヒトが見ていても参考になる犬語のひとつです。
上の画像は、ボーちゃんが他の犬に接近しようとしているところへの、チェシアの介入です。
遊びであると、理解していないボーちゃんをこのまま群れ(他の犬の所)に近づけさせるのは、少々、危険との判断がリデルから下されていました(リデルが吠えていたのはそういう理由ですよ)
リデルは司令塔として残してあります(今のボーちゃんにリデルを充てるのは時期早尚だとへちまこは判断しています)
それに応えてのチェシアの動きです。
ボーちゃんの進行方向を遮ります。
ボーちゃん、チェシアに視線が移りました。
犬は目の前にあるものに囚われるという動物だということがわかりますね。
こっち…こっちであそぼ!
あたちが遊ぶ…追いかけていいよ~。
ボーちゃん、方向転換です。
うまく誘導できました。
まだチェシアに対するあたりは強いようです。
またあんたなのねっ うるさい奴め(`ε´)
あの柴犬が気になるんだけど!
付かず、離れずの距離を保ちながらですが、ボーちゃん、前回ほどチェシアへ嫌悪はないようですね。
なによ、この黒っ
あのね、カリカリしないのね。みんな争いたくないのね。
ボーちゃん、だんだん気分が上昇…興奮ではなくよい方向への情動の解放です。
へちまこに飛びついて来て、ヒャアーーーーー、楽しくなるかもっ、という気分です。
飼い主さんにも、楽しいかも~と、報告しに。
チェシアはボーちゃんの動きを追います。
あっちいってよぉ!
ボーちゃんの威嚇を交わすチェシアですね。
でもボーちゃんは本気ではないようです。
だけど、ボーダーですから俊敏…スナッチィングと呼ばれる当て咬みの早いこと。
これを交わせることのできるTaeching Dogを選択します。
ωならどの犬でもいいということではなくて、相手の身体能力なども考えます。
犬種的にはラブラドールやゴールデンなどはωなタイプは多いのですが、今回のように速い当て咬みを繰り出すタイプの子にはラブやゴールデンでは対応できずに歯が当たってしまうことがあります。
ボーちゃんは、相手を傷つけるつもりなどないのです。
だからこの早さを交わせる俊敏さが必要なんですね。
じゃぁ、ボーちゃんのこの威嚇を止めるべきなのか?
それは、チェシアには必要がないことです。
なぜなら、ボーちゃんが嫌ならそのそばを離れればいいことで、へちまこにこの場を任せる、リデルを盾にするということをすればいいのですから。
こうしてやるっ
交わす方のチェシアは、ボーちゃんの動きをちゃんと見ていていますね。
ぼーちゃん、チェシアを追いますが、どこか楽しげになってきています。
ボーちゃん…ふん、あいつら、何、固まってんのかしら…
でもちゃんと自分で距離を保ってますね。
ボーちゃんの接近に気付いた、チェシアです。
回り込もうとしています。
チェシアのSplitting upです。
ボーちゃんの背後から回り込んで前に出たことになります。
敵意や闘争心がないということで、顔は背けていますね。
チェシアの背後には他の子たちがいます。
ボーちゃんには、同族を羊に見立ててしまうのか、睨みが出ます。
本気にならない、これは遊びだよ、が、ボーちゃんにうまく伝わるでしょうか?
気になるコタローくんへの接近は、早く走れ!あたしは追うぞっ!追わせろっ!
コタくん、少々、(´ρ`)ぽか~ん
やるか、やるのか、わたしは強いぞっ!
コタローくん…(・_・)エッ....?
うん、なんだ?なにが言いたいのかな、キミは?
ちょっと失礼かもしれませんが、ボーちゃんって、本当に楽しい子だと思うのですよ。表現力が豊かというか…とにかく面白い(ゴメンね飼い主のYさん、悪い意味にとらないでくださいね~)
コタローくんが無駄な動きをしないので、ボーちゃん…拍子抜けのようです。
なんなんだ~?と、コタくん。
背後からチェシアが心配そうに接近してきています。
このフタリの緊張が(どちらこと言うとボーちゃんね)伝わってきたのでしょう。
上の画像では、緊張はなくなっています。
茂みのネコ探しにボーちゃんをお誘いしています。
ね、チェっちゃんのとっておきのネコさん、見せたげるぅ~。
他の犬たちに近づこうとすると…
自然な動きで Splitting up…
ボーちゃんのパーソナルをよく観ています。
えへっ
充分に動けるリードの長さがあるのですが、ボーちゃん、チェシアをどーのこーのしようとは思っていないようですね~。
どうでしょう?
ヒトの使う、Splitting up と、犬たちが使うSplitting up…
犬たちの方が、的確、かつ、スムーズに伝わるような気がしますね。
続きます。
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