2012・2・26のFleece Lined Harnessesのトレーニングセッションより ゆっくり行こうよ。
さて、26日のFLHのTraining Sessionですが、長めのリードだと犬がそのまま遠くに離れっぱなし…というお悩みが多いです。
もちろん、普段は支障のない限り犬には自由なお散歩を楽しんでほしいのですが、犬たちの暮らす環境は様々ですよね。
写真のさらさちゃんのお家は比較的郊外ということで、普段は長いリードでもいいのですが、3mリードでも張ったままの状態が多くて、これでは本当のユルユルお散歩とは言えません。
じゃ、もっと長く、もっと長~~~いなら引っ張らないのか?というと、さらさちゃんはそのままこれまたどこかへリードいっぱいに行ってしまう子のようです。
それにさらさちゃん、ここへ来て間もなくは何を観ても吠え吠えの状態。
その子を興奮させずに歩く、早足ではなくゆっくり歩く、大切なヒトを認識させる時にはする、といったことをやってもらいました。
早く歩けば歩かせるほど(速度ですね)犬は興奮する生き物です。
ヒトに合わせて歩くということを教えるのではなくて、犬が自然にゆっくり歩けるようにトレーニングしていきます。
上の画像の人とさらさちゃんの距離の開きが詰まるようすをみてくださいね。
まぁ、とりあえずは動機づけとなるごほうびを一口。
リードは手繰りません。
あら、おいひいもの もってるんじゃありませんか、あなた。
これはさらさちゃんの犬飼い人さん。
ついていこうと、さらさちゃんは思っていますが…
トイレが気になります…(´,_ゝ`)プッ
さらさちゃんの犬飼い人さんのリード、いかがですか?
犬を止めるのはよいとしてもリードを短くしてしまっています。
短くすると犬は拘束された気持ちになるかも…
犬が自分で短くできるようにします。
わざと長いまんまで犬から離れます。
あれれ、どこ行くのよ…と、さらさちゃん。
ねぇ、わたしのことおいてかないでよ…
ねぇ どこ行くのよ…
そこの ねぇ おいひいものもってるヒトってば。
あら もらえた
ヒトはなるべく歩みを止めないようにします。
こっちだよ…を教えていきます。
おおお、意識しだしましたね。
食べ物じゃないかって?
そう最初は食べものかもしれないけど、そのうち食べモノに頼らなくても大丈夫になります。
食べ物をきっていくという方向性を持たなければ、ヒトも犬もいつまでも食べ物に頼るようになってしまいますからね。
普段はヒールで歩くかせることを要求しないくてもいいと思いますが、人とすれ違うときに狭い道や歩道、横断歩道や小さい子どもとのすれ違い、いかにも犬を怖がっていそうなヒトとのすれ違いなどではやはり必要ではないかと、へちまこは思っとります。
それがヒトの社会においての人側のwell manneredだと、へちまこは思っています。
それを犬に気持ち良く実行してもらえるようになりたいなぁ~と、へちまこは思うのです。
それから近ごろ得に思うのが、3mリードで自由なお散歩を楽しむということに偏り過ぎて、飼い主不在なお散歩になってしまってる方がかなりいること。
ヒトの犬だし、ヒトの飼い方にとやかいう趣味はへちまこにはございませんが、犬だけが楽しいお散歩はヒトは楽しくないと思っています。
犬が自分のしたいことばかりを主張するお散歩は、はたして本当に楽しいのか?
たとえ犬にはモノを観賞するという気持ちがないにしろ、共に歩む道すがら飼い主の言葉に耳を傾けるぐらいのゆとりが犬にもあったほうがいいような気がするのです。(ああ、でもしょっちゅう犬に語りかけるヒトは犬にうるさがられるからですが
)
犬の自由を尊重するなら、その自由を与えるためにも、やはり、犬が大切だと思う人ととの相互のコミュニケーションは大切なことだと思うのですよ。
では。
そうそう、さらさちゃん…この後は落ちつきだして吠え吠えもなくなりましたよ~(・∀・)イイ!
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コメント
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こんにちは。ハーネスの装着も少しずつ慣れてきました。
お散歩についてなのですが、最近は、住宅街ではかなり落ち着いて歩くことができ、自発的な振り返りも多くなってきました。
河原などの草地にいくと、匂いかぎに夢中になってしまうのですが、へちま子さんに教えてもらったゆでささみなどのグレードの高いオヤツをつかって「ついておいで」の練習をすると、そのあとしばらくは私を意識してくれます。が、数分後にはまた匂いかぎに没頭(=私のことは忘れる)。
理想は、匂いを嗅ぎながらも飼い主を意識、ですよね。
草地を1~1.5時間歩くのですが、その間、ずっとオヤツをつかって意識してもらうべきなのでしょうか。それとも、好きにクンクンタイムと、オヤツで意識タイムを設けるとよいのでしょうか。その場合はどれくらいの比率にするべきですか?
(ガムを草地にかくして探すゲーム、やってみました。見つけた時は大喜びでWinning run! 本当に嬉しそうで飼い主も大満足でした!)
投稿: ホセ母 | 2012年3月 3日 (土) 10時50分