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2012年8月28日 (火)

なぜ、Kくんは咬まなくなったのか?

49_large (画像と記事内容は関係ないよ~~かわいいから載せたのね)

へちまこが咬み犬で攻撃性があるという、小型愛玩犬のK君を見始めて、3ヶ月経過しました。

Kくんのママさんとは週に一回、メールなり電話なりでその週のようすを伺っています。

Kくんは、先週も今週も、咬むこともなく、穏やかに過ごしていたそうです。

そして、いろんなことで獣医通いに縁があるちょっと気の毒なKくんですが、獣医さんでも咬むということをしなくなってきました。

今までは獣医さんやVTのおねーさんを咬もうとするし、大暴れで診察するのも治療するのも大変なことで、これはKくんにも相当なストレスがありそうでした。

そんなKくんが、先週の脚の治療ではピーピーと鼻を鳴らすだけで乗り切ることができたのです。(犬の鼻ピーは甘えや不安、だから認めてあげてね)

ママの「我慢だよ、偉いね、我慢できてるよ、もう少しだよ」で、乗り切ったのです。

以前の唸り、暴れ、咬みつくというところからの大した進歩です。

家で一番咬まれていたパパさんも、咬まれなくなってきました。

帰宅時にパパさんの足を咬む、パパさんがトイレシーツを換えようとすると咬む、パパさんが動くとまるで監視でもしているかのように咬む…

何かあるたびに咬まれていたパパさんでしたが、今は、K君とはお散歩に行ける間柄に落ちつきだしました。

お散歩中の他犬とのすれ違いも「ワンちゃんを教えて」で吠えなくなり、他犬を見つけるとニンマリ笑って振り向くようになってきたそうです。

犬を中心にしても、咬まれなくなった家族がひとつ増えたことに、へちまこは安堵しています。

では、あれほど咬んでいたKくんの行動修正を可能にしたのはなんだったのか?

そして、その第一歩であった、「愛情遮断」というものを考えてみました。

へちまこの友人でとても英語が堪能な人がいましてね。

「ね、愛情遮断って、英語でね、matemal deprivationって書くのよね。これが誤解を生むんじゃないのかしら。犬の場合は、attention deprivationって表現した方がいいかも」

matemal deprivation(母性遮断、はく奪)主に人間に対して使う。

attention deprivation(注視遮断、はく奪)こちらは犬のトレーニングにしばしば用いる。

へちまこはこの友人の情報をなるほどと思ったのです。

愛情遮断は、もともとがネグレクトという親が子どもにする虐待のひとつで、愛情を親がかけないということです。最低限のお世話もしないし、言葉もかけない、笑いかけもあやしもしない、冷酷無比なことです。

愛情をかけ育て世話をやかなくてはならない時に、愛情をかけられなかった子どもの多くに、低身長、無表情、学習無力などのいくつかの症状が見られるそうです(愛情遮断症候群)

ハローの実験だったと思いますが、子ザルを親にも人間にもふれ合うことなく育てると成長の遅滞が見られたそうです。最悪、生きる気力を失うそうです。

だから、幼いころの親からの愛情とはとても大切なものなんですね。

では、へちまこがKくんの咬みつきの行動修正のために選択した、「愛情遮断」は、人間の愛情遮断症候群と何が違うのか?

ツィッターでもつぶやきましたが、愛情遮断を子犬期に用いるイントラもトレーナーも現在はいないはずです。

夜泣きなら傍にいてヒトリではないよと声をかける。

遊んでほしいなら相手をしてあげる…など、子犬の要求には極力応えてあげるべきとなってきました。

大人犬に発動させる「愛情遮断」を友人が提言した「アテンション・ディプリベーション」を、へちまこは使うべきだったのかもしれません。

こちらの方は最低限のお世話をします。

ごはんも水も、お散歩も条件はありますが。

ただ、犬の行動や投げかけてくる視線、過度の要求に反応を返さないということなのです。

言葉としての誤解があるなら、へちまこの言葉の情報が古かったと、否めませんのでその点ではお詫びしたいです。

また、へちまこが「愛情遮断」は割と古くからある犬への対応のひとつと話したら、それがまた古い手だから科学的ではないと、とるらしいともわかりました。

へちまこが「愛情遮断」という方法を知ったのは「ノープロブレムドッグ」の著者、武部先生の講習会ででした。

今から、10数年はたっていますが、その頃は権勢症候群が花盛りの頃で、犬が唸れば支配性攻撃、犬が咬んでくれば攻撃性と捉えらていました。

武部先生の講義は、、一頭のゴールデン♂と、それを飼う子どものいないご夫妻の事例でした。

このゴルが酷い咬みつきで訓練士に任せても咬んでくる犬で、対抗するべく、訓練士にフライパンで殴れといわれ、殴ろうとしたらかわされて反対に大けがをさせられたそうです。

武部先生はこのゴールデンとご夫妻に「愛情遮断」という方法を教えて窮地を救うことができたそうです。

しかし、夫の方が一貫性に欠け、まだまだ危険を完全に脱したと言い難いと話しておられました。

その時のレジュメがどこかにありますから、さがして再読しようと思っています。

このゴルが支配的な犬なのかは、おそらく診察時に見せる先生へ行動からするとそうとは見えなかったそうです。

典型的な支配性攻撃行動示す、いわゆるアルファなオスではないということでした。

診察時に見せる、ボディランゲージはどこか怯えているような、人に媚びるような感じだったそうです。

このゴルは愛情いっぱいに育てられ、大切にされてきました。

育ての親からの愛はたくさんもらっていたのです。

では、なぜ愛あふれる育ちの犬が愛をくれる人を咬むようになるのか?

それは、不適切な犬への接し方があるからなのです。

Kくんはこのゴルの事例とはまた違うところもありました。

ゴルはどちらかというと日和見主義のようでしたが、Kくんは、へちまこがツィートでつぶやいた「葛藤が導く攻撃」も含まれているように思えたのです。

武部先生の時点ではまだうすぼんやりなモノだったので、武部先生はこの時点では「葛藤が導く攻撃」という言葉は使っていなかったと思います。

葛藤が導く攻撃とは、動物にフラストレーションを与えると、第3の動物に対して攻撃行動を示すことだそうです。(2001年1月25日発行JIHAシラバス№71)

恐怖による攻撃行動、あるいは葛藤からの攻撃行動があった場合、犬は回避するために攻撃行動を示し、それでその状況を回避できれば心地悪い状況を、毎回、攻撃行動で回避しようとするわけです。(回避条件付け)

こうならないように私たちは犬を人の社会の様々なことに慣らすことが必要になるんですね。

そして、葛藤が導く攻撃が出る犬にはいくつかの共通点やヒストリーがあって、一概に飼い主の扱いが悪いというばかりではないこともままあるそうです(長いから省きます)

Kくんも愛情いっぱいに育てられている子でした。

そして、その愛情をかけているのは人間なのです(かけすぎってこと)

その愛情をかけることができないのが、人間であり、愛情をかけられないことに苦しむのが人間なのです。

ここを勘違いする方々が、愛情遮断は犬に対する虐待だと思われるのでしょうね。

もし虐待だとするなら、犬への愛情をかけてはいけないという人への心理的虐待行為でしょうか(笑)

へちまこはKくんを支配性からの攻撃行動でアルファー症候群だから「アテンション・ディプリべーション」を使ったのではないのです。

多少の優位性を見せることはパパさんに対してありました。

元から本物のαではない犬のKくんは不安定な存在で、そこからの咬みもありましたが、扱いと条件付けを変えることで、パパさんをKくんにとって大切なメンバーに引き上げることができました。

大切なメンバー引き上げには、ママさんの手出しは無用で、パパさんにもできることをやっていただくことでした。

パパさんではければその要求を満たしてもらえないと、Kくんには学習してもらいました。

コマンド、行動反応、ごほうびという接し方で、犬にとって予測できるものとなり、犬は安心してくれるのです。

そうそう、Kくんには攻撃性はありませんでした。

「葛藤が導く攻撃」はありましたが難しいケースではなさそうだったし。

また獣医師に見せるほどの重症ではないと思いました。
(へちまこは自分で無理だというラインを知っています。そういうときには獣医でありトレーナーでもある先生を紹介します)

そして、咬まないという行動修正ができたことは、今までとは違う正解を犬が見つけたということだと思いますよ。

これは学習無力症になっていてはできませんよね。

注視遮断(無視)によって、学習無力症になったらから咬まなくなった、なんてことはありえないのですよ。

一定期間の無視(アテンション・ディプリべーション)で、今までの条件付けを削除し、新たな上書きをしていくためには、犬からの、または犬への「注視遮断」は必要なことなのです。

PCでいえば、初期設定に戻すでしょう、それと似てるかも。

犬は一時的に混乱はするでしょう。

今まで有効だったことが有効でなくなるから。

でも、よく考えてください。

以前のやり方で犬の行動を換えることができなかったら?

本当にそれが有効だったのかを。

有効な学習なら、何年も咬むということは考えられないのですから。

どこかで条件付けを間違ってしまってきたのかもしれません。
(その部分はパパさんもママさんも反省しているようです)

そして、アテンション・ディプリべーションはずーーーと使うわけではありません。

人と犬との関係性の見直しのために設ける、一定期間の冷却なのです。

この期間に咬まれるようなことを避けなければならないし、咬ませるようなことをしてはならないのです。

ケージにサークルに閉じ込めるという方法もありますが、犬はすぐに出すべきなんです。
閉じ込めてしまえば、犬は何も学習できないのですから(咬みの程度でケージ管理が必要なこともあります)

その方法をKくん一家には伝え、それをご夫妻で徹底することで、Kくんは咬まなくなったのです。

どんなにおいしいモノを与えても、愛情が足りなからもっと抱きしめてやれといわれても、犬にその愛が通じていなければ、犬は咬んでくるんじゃないですか?

これはもう家庭内暴力と変わりはないと思いませんか?

一定期間の無視で、犬はすぐに自分の得にはならないということを理解し、別な答えを見つけようとするようになりますよ。

また無視をされることで、人に対する過剰な期待や執着がなくなり、結果、人間に注視しなくてもいい状態がストレスを軽減します。

そしてこれは、人と犬の関係のリセットであり、新たなそして良好な犬と人との関係修復の一歩になるのですから。

私たちは、犬の攻撃行動に対して支配するのではなく、攻撃行動に出る犬たちを理解して一定のガイダンスを示してあげれればいいのです。

で、へちまこは今後もケースによっては、一定期間の無視(アテンション・ディプリベーション犬からの注視遮断)を奨励すると思うよ~では。

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コメント

お久しぶりです~。
ハーネスの体験会ではお世話になりました。
現在いい具合で使用させていただいております。

記事頷きながら読ませていただきました^^

これまでの誤ったコミュニケーション手段を白紙に戻す作業が
注視遮断(愛情遮断)ということですかね。

人間が良かれと思ってかける愛情を犬がどう受け取っているのか
なんて当犬にしか分からないことですもんね。
分からない以上、結果から方法を導き出すしかないですもんね。

愛情の色眼鏡を掛けてしまうと目の前の犬がわかり難くなるので
客観的で冷静な判断を心掛けねばと思いました。

わたしもかまい過ぎるたちなので気をつけないといけないと思いました。

mihoさんへ。

コメント、ありがとうございます。
コメント返しが遅くなってごめんなさい。

ハーネス、よい具合なんですね!
ホッとしました~(o^-^o)

>記事頷きながら読ませていただきました^^

うわっ、単純にうれしいです!

>これまでの誤ったコミュニケーション手段を白紙に戻す作業が
注視遮断(愛情遮断)ということですかね。

そうそうそうなんですよ♪

>人間が良かれと思ってかける愛情を犬がどう受け取っているのか
なんて当犬にしか分からないことですもんね。
分からない以上、結果から方法を導き出すしかないですもんね。

それもあるんだけど、この子の場合は条件付けが間違っていたことと、噛みやすい子だったということだと思います。

条件付けが噛み易いことを強化してしまっていました。
唸るから食べ物で気をそらして、噛んできそうだから食べ物与えて、という繰り返しが知らず知らずのうちに、唸ったらごほうび♪噛みつくぞっと脅かせばごほうびという学習をさせていたんですね。

じゃ、なにも愛情遮断なんて非情なことをしなくても、新しいことを学習させればいいんじゃね?と、考えてしまいますが、犬が正解はそれではないんだ、と、気付かせるまでにご家族はまた咬まれてしまうことが多いのです。

咬む犬と暮らしたことのない方は、安易にガンバレとかあなたを選んでこのうちに来たのよとか、言いますが、当事者は毎日いつ咬まれるかとびくびくしてるんです。

そんな家族関係はいらないですよね。
犬を支配的に見てるとかではなく、あなたなら、毎日咬んでくる犬と暮らすことができるのか、と、考えてみればと思います。

愛があるから噛まない、愛をかけて優しくするから噛まないなら、どの方も自分の犬を愛してるわけだから、それでよくなるはずですけどね~。


>愛情の色眼鏡を掛けてしまうと目の前の犬がわかり難くなるので
客観的で冷静な判断を心掛けねばと思いました。

ホントですね~~。
愛情の色眼鏡…いい表現ですね!
今度使わせてくださいませ。


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