ようこそ!「犬の砂場」工業高校へ。
23日に開催されたDog Communication Class「犬の砂場」。
この日は、まるで工業高校並みの女子率の低さでした。
10頭中、7頭が男子犬。
女子は、ダダ女史、ミューズさん、リデルの3頭で後はみんな犬男子です。
この日のメインは、ベルジアン・タービュレンのアーサー君。
大都会の真ん中に住む、イケメンタービュレン5歳でした。
タービュレンのアーサーくんには、本番の「犬の砂場」以前に、ミニ犬の砂場的なところで一度リデルとは会っています。
その時のリデルのアーサーくんへの対応は「このヤロー」でしたね~(;´▽`A``
なにがこのヤローかと申しますと、観るわ観るわ、ガン見もいいところ。
犬が好きすぎて観てしまうし、アーサー君は相手への興味がありすぎて勢いまでもありすぎて、どうしてもガンガンドコドコズカズカと近づいてしまうのです。
そして、アーサー君は、空間を読めない男でもありました。
ほら犬って全速力で走っていても、障害物になかなかぶつからずに走りますよね。
人が栗林していても、その場所をヒョイヒョイ避けて走り抜けていく子が大概です。
が、アーサー君は相手を追うのに夢中になるあまり、ぶつかりリデルをなぎ倒したことがあるのです。
リデルは草ハミハミしていてちょっとうつむいていました。
そこへ、うちの走り屋チェシアの後を追って来たのです。
チェシアはもちろんリデルを避けて走り抜けましたが、アーサー君は夢中のあまりあろうことか、リデルをなぎ倒してしまったのです。
へちまこ、久々、リデルの背中の毛がおっ立つほどの怒りを見ました。
言葉にすれば「き・さ・まーーーーーーっ
コロす
ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)`Д゚)・;」でした。
アーサー君は、アワ((゚゚дд゚゚ ))ワワ!!ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ実際にコロシはしませんから、ご安心を(;´▽`A``
その後のアーサー君に再会したことになります。
で、リデルの反応は「このヤロー」であったわけでありますが、あの日何かを学んだのか、
この日のアーサー君のいろいろな場面で、あの日のことが反映されていたのは確かなことでした。 空間感覚も、狩りをする動物にはなくてはならないものだと思います。
相手との距離や、仲間との距離。
仲間の位置や障害物を把握していないと、ハンティングはうまくいきませんよね。
空間の距離感を学ぶには同族との遊びは欠かせません。
犬は、仲間との遊びを通してその空間距離を学んでいるんだと思います。
ほら、犬たちって狭いところで遊んでいてもぶつからずにいることが多いと思いますよ。
ぶつかりそうで、ぶつからない…周りの状況をよく観ていないとできないことです。
そのことを学んで何になるのか。
なんて穿った事を考えずに、犬が同族を通して学ぶことは後あとになって、そうか、これがあの時のインパクトだったんだ…と、ニンゲンがわかる時が来ます。
周りのモノを気にするようになると、自然と相手へのガン見が減ることは確かなことなんですよ。
だって、周りに気を使うことは、視線が外れると言うことなんですからね こうたくんの成長も、周りを驚愕させました。
ね、穏やかでしょう。
以前のチンピラはありません。
まだまだ、自分のやりたいことを押し通そうとする時もありますが、チンピラにはなりませんでした。
へちまこはこうたくんとアーサー君はどうかな~と、思っていたんですが、案ずるより産むが易し…争うことはなかったフタリでした ふむ、この平和を乱すモノはいないのか…と、言っているかどうか?
ここへ全てをお伝えできないことは残念ではありますが、あれだけの♂犬が集まり、中には未去勢の犬もいました。
少々のいい争いはありましたが、あの犬男子が対峙した時の嫌な緊張はなかった…。
♂同士は、すぐにケンカするモノではないのです。
犬との社会性があるオス犬は優位性の牽制の応酬はありますよ。
でも、すぐに流血ざたのケンカになるわけではありません。
「お前もなかなかのもんだな。よし、今日は、このぐらいにしておいてやろう」と、お互いがお互いの存在を認めあうことで、激しい争いが避けられているのかもしれませんね。
Dog Communication Class「犬の砂場」で語られる様々な犬語は、人間に向けられる犬語ではなく、すべて純粋に同族へ向けられる犬語です。
へちまこは、犬たちの言語のレパートリーの多さには、毎回、驚かされるのです。
そして、ノンバーバルな言語(正しい使い方ではないとは思いますが)を、駆使しながら同じ空間を共有する平和を保とうとする犬たちに、へちまこは感服するのでした。
では。
非公開の方は今しばらくお待ち願います~m(_ _)m
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コメント
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先日は有難うございました。
アーサーもとても楽しんで日曜もよーく寝ておりました。
オフリードにする機会が殆ど無いので、この犬の砂場は私達にとって本当に有難い所です。アーサーがオフリードの方が自制が効くことや、何かあるとパトロールに行くことなど、普段とは違うアーサーが見れました。頻繁に私達の顔色を窺っていたので、日頃干渉し過ぎかなと思いました。
他のワンちゃんの個性や飼い主さんのリードさばきや接し方も勉強になります。
このような場に参加できてアーサー共々幸せです。皆様に感謝です。
是非また参加させて下さい。
P.S主人は犬の砂場は特別な砂場に入って犬が癒されるサロンのことと思っていたようです(笑)
投稿: cocomama | 2013年3月26日 (火) 14時56分
へちまこさん、砂場ではお世話になりました。
こうたの穏やかな表情の写真を
逆方向から撮っていた私です。
一年ぶりに参加させて頂き
少しは成長した姿を披露できて
ホッと胸を撫で下ろしました。
飼い主として良い方向に導けてますでしょうかね?
チンピラ卒業してもらいました(笑)
投稿: こうた家 | 2013年3月26日 (火) 20時03分