J君、久しぶりに女の子の匂いを嗅ぐの巻。
お久しぶりです。
連休も明けてしまいましたね~。
へちまこも一週間ほど、犬たちとGWを楽しんできました。
だから、リフレッシュ!
また、よろしくお願いします。
さて、本日は個別セッションがありました。
本日のご訪問犬さんは、ゴールデンのJ君。
3歳の金髪の美しい、シティボーイです。
目下のお悩みは、同族への吠えかかり…すれ違いもままならぬというお話でした。
都会で暮らす犬にとっては、他犬への吠えかかりは深刻になる傾向があります。
なにしろ、都会は犬の密度が高い。
お散歩時間をずらしても、会わない日はないと言うぐらい犬密度の高さです。
その中で暮らす犬にとって、同族が苦手て吠えかかってしまう、ということは、犬にもストレス、保護者さんにもストレスになってきます。
犬のストレスは気にして軽減するけど、人の方のストレスは犬のために我慢しろというのは、へちまこはうなずけません。
できる限り、双方のストレスを軽減する…一方が我慢ばかりでは不健全です。
都会での吠えは、他人が気軽に気にするな、などといえるモノではありません。
Jくんのママさんも、もう今更の犬友だちはいらないけど吠えかかることを軽減させてあげたい、という思いがありました。
J君のママさんは、お山で知り合った白いお友だちから、すばらしいハーネスがあることを知り、へちまこに会う前にパーフェクトフィット・ハーネスをご購入してくださっていました。
あとは、パーフェクトフィット・ハーネスをよりよく使っていただくために、ハーネスでのリード操作を覚えてもらうだけです。
J君は、人が大好きなゴールデンらしいゴールデンでした。
J君の犬苦手意識の原因はいろいろあるけど、全部の同族がダメというわけではなく、幼馴染の同族は平気だと言うことでした。
そして、ママさんもわかってはいたけど、年上のよい先輩犬に巡り会うことができなかったことも一因。
子ども同士、同い年同士、友達同士では同調することはあっても、社会のルールを教えてもらえることはないのです。
そして、犬社会のルールは同族しか教えられません。
私たち人間は、人社会のルールを犬に教えていくことはできますが、犬語の世界は教えることができないのです。
J君も、そんなヒトリでした。
さて、PFHの特徴は、力持ちでない人でも大きな犬の力を半減以下に抑えることができるこですが、それも、少しコツをつかむことでよりよく使用できるようになります。
PFHはダブルリード(背中に一本、前胸に一本でこれをつなげる)でのご使用をお勧めします。
まずは、止めるですが、みなさん腕で止めようとしますが、腕ではなく、握り(グリップ)加減と膝の屈伸で犬の突進を止めます。
犬が突進しようと跳びだしたら、腕の力を一瞬抜く感じでリードの伸ばし握りも緩めます。
ほんの一瞬です。スルッとリードと腕を伸ばす感じです。
スルッ、とん、スルっ、とん・・・と三回ほど繰り返しことで、緩衝材の効果が上がります。
緊急時でない限り、一度で止めないようにします。
そのためには犬が突進する対象物との距離をよく見ておいてくださいね。
これと、あと、こちらへ行こう、を教えます(Followingです)
つまりUターンですね。
犬が早足になる、リードの余裕がなくなるほど引っ張らせる、ということはさせません。
リードが張ったら、人間が止まります。
この時に、前胸についているリードを犬の身体斜め平行に軽く引きます。
これで、大概の犬は先行をやめて、振り返ります。
振り返ったら、誘導します。
これを数回繰り返すと、犬は自然にUターンして、人間についてきます。
ちなみに都会の道路では、へちまこは3ⅿリードはお勧めしていません。
2ⅿもあれば十分ですし、慣れないと、手繰り寄せることもあたふたします。
広くて犬の安全が確保できる場所に着いたら、3ⅿや5ⅿのリードに付け換えてあげればいいのですから。
また、PFH装着で遊ぶ時は、背中のリードにして下さいね。
それと、J君ママさんはJ君に話しかけすぎていて、それで少しJ君がセンシティブになっているようでした。
その部分を注意していただくことと、話しかけが多いと重要なお知らせが犬の耳に届かなくなることもあります。
どうしたの?どこいくの?なにしてるの?は、心中でつぶやいてくださね。
声をかけるのは、犬の行動を引き出せたら、ですよ。
そして、後退するにもできな状況(前からも犬、後ろからも犬)の時には、リードを短めに持ち、犬が止まろうとしても止まらず、ズンズンと歩いてください。
その時に、大丈夫とか、こっち見てとかいわずに無言でズンズンです。
通り過ぎて、犬が落ち着いたら、穏やかな声でほめてくださいね。
さて、J君(お鼻切れちゃって、ごめんね)
リードが張ったら、止まること、前に進むには緩んでないとダメなこと、そしてUターンすることができるようになったので、同族を観るとどれほどのものか、ということでチェシアと会することに・・・
10ⅿはあろうかの距離でチェシアに、ものすごく反応し吠えかかりました。
でも、その言葉は、来るなー、来るなー、来たらやるぞーっ怖いよー
と、言っています。
そして、ママさんの動向を気にする様子も…どうすればいい、どうすればいいの?
どうもしなくったって、チェシアは一言も相手が怯えるような言葉は話してないのです。
へちまこは、J君の現在のようすでは、リデルのような厳しい犬語を話す犬では逆効果だと思いました。
で、我が家の博愛主義、チェシアの出番です。
興奮と恐怖の状態の最中に近づけば攻撃はしてくると思いますが、興奮と恐怖から繰り出す咬みは精度がありません。
子どものケンカで手数はあるけど、当たってない、当たらないことが多いですよね、そんな感じです。
J君が落ち着くまで、ひたすら人が歩きながら介入し、ひたすら距離を調節し、ひたすらすれ違いをし、一時間後…
パーソナルエリア手前まで、チェシアに接近してきました。
チェシアの排泄の匂いを十分かがせてから数分後、J君は、自ら、チェシアに近づきお尻の匂いを嗅いだのでした。
J君のほうは、犬語を教えてもらわなくてはならない時期に、適切な先輩犬がいなかったために、チェシアが匂いを嗅ごうとすると、怖がって嗅がせることができません。
できない、いやだを、これまた幼い犬語で返してしまいます。
幼い犬語というのは、おおげさで激しい犬語になります。
そのつど、チェシアは自分のお尻を向け、J君にこうするんだよと、教えてくれました。
途中でプードルの子が通りががって、それに吠えかかったのをママさんはすぐに介入し、対処もできていました~
J君は、本当に久しぶりに初対面の同族とお近づきになりたいと思い、そして、久しぶりに天然女の子の匂いを楽しんだのでした~o(*^▽^*)o
いつか、J君も本編の「犬の砂場」にご招待できればと思っていますよ。
それまでに、またチェシアに会いに来てくださいね。
お疲れさまでした。
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へちまこさん、きのうはセッションありがとうございました。
リードの扱い、歩いているときの対応の仕方、吠えたときの対処の仕方、犬語の解説などとてもためになりました。
しばらく犬を避けた散歩を続けてみようと思います。
ただ、大人の犬語は習ったほうがジャスパーのためだろうなと思っています。
社会性がある大人の犬じゃないとかえって逆効果だと思うので、近くの公園でそういう犬を見つけるのは難しいように思います。
ぜひ、「犬の砂場」が開催される際はぜひお誘いください。
よろしくお願いいたします。
投稿: PJmama | 2013年5月10日 (金) 00時01分