下火になったと思っていた、愛情遮断(注視遮断)について、ここ数週間でワード検索でこちらのブログに辿りつく人間さん多々がいるようです。
で、へちまことしてはこの犬の行動修正に使用するツールのひとつとして、または使うものひとりとして、こちらのブログに書かれていることを鵜呑みにして、自分の犬に試されるのは、いかがなもんかと、思っています。
自分勝手に曲解して、ケージに閉じ込めるや、犬をサークル内に入れるや、マズルガードをつける等ということは極力避けなくてはならないし。
遮断というと、ケージに閉じ込め、布をかけて周囲の刺激を遮断までしている方のブログにぶち当たると、必ず、聞きかじりやネットで探してやっている、ということが多く、そのやり方でも犬がよくならず、かえって犬のストレスがまし、ど壺にはまっているケースを目の当たりにして、心痛しています。
愛情遮断が虐待かどうかは、その方が決めることで、へちまこはとやかく言う必要はありませんし、非難めいたことを言われてもこの方法で数多くの犬と人の関係性を修正してきたことは事実です。
だから、事実は曲げるつもりはありません。
まず、愛情遮断という言葉が、犬への愛情を断ち切るもの、としての捉え方をしてはほしくはありません。
また犬からの愛情を一生涯にわたり遮断するものでもなく、犬の状況や状態によって、部分的に遮断するモノがある、時間的に遮断するモノがある、遮断してほしい行動がある、遮断を行わなければ人間が変われないものがあると、へちまこは考えています。
以前、相談を受けたダックスも、手当たりしだいに噛みつき(飼い主家族がそう思うだけですが)、特に娘さんが家から出かけようものなら、足首に噛みつき、洋服に噛みつきという「お出かけ遮断症候群」の子がいました(;´▽`A``
娘さんが出かけようとするたびに流血になり、お仕事に行くの命がけ?という相談です。
(ストッキングがボロボロ伝線・・・
)
で、観に行くと、普段から犬にかまい過ぎる家族がそこにいるわけです。
もうベタベタ・・・
やれ、おやつだの、やれ顔を拭くだの、排泄したら股間を毎回拭くだの、一時間置きにブラッシングだの、寝ていればお布団かけーの、おやつの時間にはより取りみどりのトリーツが出されます。
これを構いすぎといわずになんといえばいいのか・・・
これほど手をかけ愛情をかける人間がなぜ咬まれるのか?
これ以上の愛をかけるにはどうすればいいのか?
でもこのダックスを見ていると、この暮らしに満足しているようには見えませんでした。
顔つきは普通のダックスで、アルファだのリーダーだの、怯えてるだの、不安だのという要素は見当たらないし、家族以外には愛想もよく噛むというそぶりさえなく、どちらかというと宥和性のあるタイプでした。
だけれど、かまわれ過ぎのストレスサインは随所にみられ、へちまこはこれが原因なのかもと思い、一時的な注視遮断を行ってもらい、犬のストレスレベルを下げる試みをしました。
出がけに噛まれる娘さんを噛ませないために(噛む犬には二度と噛ませる状況をつくってはいけないし、ここを一番守らせないとならない)環境を整えてますが、サークルやケージに閉じ込めるや食べ物での誘導は行いませんでした。
ただ噛ませないための数々のテクニックをお伝えするだけでいいのです。
その方法のひとつに注視遮断が含まれるだけです。
もしここで食べ物ごほうびを使うなら、落ちついている、穏やかである、噛まないでいられる、という行動に置き換わらせないとならないのです。
娘さんには過剰な可愛がりや、過剰な頬ずり、過剰な抱擁、過剰な喜ばせ方、過剰なおやつ、過剰なほめ・・・など、過剰なことはすべてやめていただくために、犬に2週間ほど触るな、視線を送るな、と指示はしましたが・・・
これを我慢できないのが人間なのです。
おかしな習慣化が、安定しない犬に育ててしまうのです。
また注視遮断を行うのに、犬に申し訳ない、私たちが悪かったのにこんな無碍なことしてごめんなさい、と、呵責の念に囚われていれば、犬にそれが通じてしまいます。
それが、犬がかわいそうにつながるのでしょう。
でも、私たちも家族を持つと、常日頃そんなに注目し合わないのが普通ではありませんか?
家族のようにといって、同じように接していますか?
あまりにも手だし口出しで子どもにだって、うるさがれることがありますよね。
また、過保護でね?ってありますよね。
本当に家族と一緒と考えているなら、そういい張るなら、他の家族と同じように扱ってあげて下さいな。
おとーさんを頬ずりするとか、おにーさんの排泄のたびに手伝うとか?なにがなんでもハグするとか?
同じという言葉がどれだけ曖昧で、擬人化で、自己満足過だということに気がつけば、愛の押し売りで、ストレスをため込む犬がいなくなり、人間からのストレスで噛まなくてはいけない犬にさせてしまうこともなくなるとと思うのです。

笑顔が戻ってよかったね~o(*^▽^*)o
では。
あ、くれぐれも注視遮断は自己判断で行わないでね。
悪化させること多々だから・・・悪くなっていくって、そりゃ、やり方違うんだと思います。

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