★ハーネスリードワークマジックが起こるわけ。
去る、1月24日横浜市動物愛護センターにて「犬にはとりあえずハーネスを」セミナーとフリースラインドハーネス(FLH)とパーフェクトフィット・ハーネス(PFH)の装着トレーニング体験・見学会を開催の記事を書きましたが、その続きとなります。
主催 「おくだ動物病院」越久田活子先生
共催 Harness User's Technical Support Group(HUTSG)
後援 かわさき犬・ねこ愛護ボランテイア
協賛 Salalab
での、開催となりました。
午前中はレジュメとパワーポイントを使った「第一部 犬には首輪という常識・・・換えるなら今でしょ!」と「第二部 犬に優しいハーネスを選ぼう」という講座でした。
HUTSGのFBのページでも、なぜ犬には首輪という定番なの?ということに、つどつど疑問を投げかけてきています。
犬にものを教える、または犬にしつけやマナートレーニング、社会化や犬の行動を制御や管理するには、首輪でないと犬の頭部をコントロールできないと、都市伝説のようにささやかれています。
これは犬に優しい言われる報酬ベースのトレーニングの場でさえ、まことしやかに伝わってきていることです。
さて、この犬の頭部云々は、果たしてそうなのか否かなのですが、犬は首輪であってもハーネスであっても、リードを引っぱると前へ進めないと言うことを学習しない限り、リードを強くひいて前へ進もうとしているはずです。
そして、このリードを引っ張るは、何もハーネスに限った事ではないのです。
すべては、犬にハーネスで歩くと言うことはどういうことかを知ってもらうだけで、首輪と同じようにリードを引かずに楽しい散歩ができるのですから・・・。
ならば、より犬の身体に優しいハーネスを選んであげられる飼い主で有りたいと思いませんか?
だから「犬にはとりあえずハーネスを」なんですね!
さて、午後からはモデル犬さんたちに初めてFLHとPFHを着ていただきました。
HUTSG推奨のハーネスを初めて装着してくれたモデル犬さんたちの様子はいろいろでしたが、首輪からハーネスにリードをつけ替えてもらっても、どのモデル犬さんたちも過剰なリード引きは見当たらなかったように思います。
首輪でガンガンに引いて喉がゲホゲホになっていた犬でさえ、ハーネスに換えたらその引きが緩やかになっていくのを目のあたりにしたのです( Д) ゚ ゚
(所謂、ハーネスマジックです)
へちまこがモデル犬さんたちでハーネスリードワークをひとつひとつ見させていただいたのですが、ハーネスと長めのリードで犬の動きを妨げることなく、犬の動きに合わせながら、犬のしたいことを認めながら、ひたすら犬が自ら落ち着くのを待ちます。
この間、リードを長くしたり、短くしたり、手繰ったり、少しずつ止めたりという動作と操作を繰り返します。
そして犬の動きに合わせていくと、いつの間にか犬は落ち着きを取り戻し、犬本来の宥和的なシグナルを話すようになってきます。
その宥和的なシグナルに私たちは「それでいいんだよ」を伝えるだけでいいのです。
犬は私たちを支配しようとしてリードを引くわけではありません。
私たちも犬を支配したくて、首輪やリードで犬の行動を制限したいわけではありません。
共に暮らすには、人間の暮らし方や社会のルールを知ってほしいのですが、それは犬を支配する事ではないはずです。
セミナー当日のハーネスリードワークをご覧いただいたみなさん、犬たちは私の前を歩いてくれてましたよね?
リードが張れることなく、どの犬とも歩いていたはずです。
犬が止まれば私は止まっていました。
犬が地面の匂いを嗅ぎたいんだと言えば、そうしていました。
犬が少し前を歩きたいんだと言えばそうしていました。
方向転換も犬に過剰な圧力をかけず、犬の動きに合わせて行ったはずです・・・
犬も私もお互いを支配しようとなどしていなかったと思いますし、そうは見えなかったはずです。
なぜ、ハーネスリードワークマジックが起きるのか?
ハーネスリードワークには難しい技術などないし、必要もないのです。
ハーネスリードワークマジックを起こさせるには何が必要か、それは・・・緩やかに穏やかに歩くことで犬のストレスを軽減すること、そして、犬の自然な行動欲求を満たしてあげることなのです。
最後に~
セミナー開催に当たり、多大なご協力をいただいたみなさま、心より感謝申し上げます。
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