サイレント・コミュニケーションでいこうよ!
チーちゃん、やだよ、真ん中やだよ・・・
実は先週末、深爪したらひょう爪になって、早く歩くと頭に痛みが来るし、何かあった場合の2頭引きの体重27+17を引くのは無理なので、ここ数日はオヒトリサマ散歩。
そんなある日、いつもの交差点でどうしたわけか、チェシアが突然不安定に。
...
なになになに?
と、見回しても対面からはうら若きおねーさんだし、これといってチェシアの脅威になるものはあるとは思えないのだが、いつものように真ん中を通ろうとすると、
いやーー、そこはいやーー、と端へ端へと。
チェシアにとって、何かいたたまれないものがあるのだろうと、チェシアのしたいようにさせると、安心したかのようにゼブラゾーンの真ん中を避けて渡りました。
チョークチェーンを使っていた頃のワタシなら、これを不服従とし、ショックのひとつでも入れて従わせたり、優しい方法といわれる名前呼んでテンションを取り自分に近づけて励まして渡らしたと思うのですが、犬には犬の言い分があるのだという理解になってからは、とても楽になった。
だって、犬の意思に添うことで問題行動と言われるものはなくなるのだから。
そこにたどり着くには紆余曲折だったけど、犬の意思に添うということで、犬の尊厳を侵略しない、より強要しないということがどのようなことかがわかってきたように思う。
犬の行動や意思を尊重といいつつ、躍起になって他の犬とのすれ違いを強要したり(食べ物使ってでも)、そこへ行きたくないといっている犬を社会化のためと言いつつ連れてったりでは、優しいという方法であっても強要しているのではないかと思うのです。
ただこうして書くと、それでは犬の行動問題や問題行動(どちらも同じだからね(笑))は、いつ治るの?ということになるけど、それこそ、その犬のペースに合わせて社会化の手助けをすればいいと思っています。
それに、犬の言葉を知るということは、犬の気持ちをわかって何かを乗り越えさせたりする手段にすることではなく、共感し、どうしてほしいかを察することだと思う。
チェシアは寛容で優しい犬だけど、物事に対する感受性はリデルよりも繊細なところがある。
塀越しに吠える犬がいる家の前の道は必ずといっていいほど避けたがるし、リデルが私に対して挑戦的な遊び(引っ張りっこやふざけて飛びつきっこ)を要求すると、チェシアはとたんに不安になる。
それだけ、争いごとに発展しそうな状況に関しては繊細なのです。
人にとって、なんでもないことに映る日常のわずかながらの変化を犬が察しているなら、それに付き添うことは、至極当然のような気がするのです。あーーー、この先いくと・・・やだやだ、いやな子がいるの・・・(もう耳がすごいことに)こんなサイレントで話してくれたら、もうそこは避けてあげたくなる(このささやかな言葉を知ろう)
私たちだって自分からいやな気分になりに行くことってしないのに、どうして犬にはそれをさせようとするのかが今一つわからないのです。
争いはダメだと言いながら、立ち向かわせるようなことをしていないかどうか?
どうか、今一度、考えてほしい。
「犬とのつき合い方と飼い主のマナー教室」いう教室を開いているけど、へちまこはこの環境がその飼い主さんの犬に合わないと思うときちんとお断りをします。
合わないというのは不適切犬というのではなく、過剰なストレスに苛まれて、学習どころではなくなる犬のことです。
飼い主さんはがっかりすることが多いけど、大勢の犬に取り巻かれる環境に過剰なストレスを感じてそれを我慢しているより、リラックスできる環境で個々に取り組めることをやってもらうことのほうが、飼い主さんやその犬にとって大切なことだと思うからです。
その穏やかに過ごせる日々のつながりが、不測の事態の時にどうすればいいのかの適切な判断ができるようになるのですから。
それは、犬に勝手に判断させるということではなく、落ちついている犬は自分からか大切な人の判断を仰ごうとする、その判断のことだと、へちまこは思っています。
声あるものは幸いなりってあるけど、人間は声に出していろんなことが言えて、わかってもらってってできるけど、犬にはない。
だから、私は犬とのサイレント・コミュニケーションを大切にしたいと思う。
犬にとって、一番のごほうびが、自分を偽ることなどしなくていい、自然に振る舞えることであってほしいから。
渡った後で、ご近所の方の話で深夜、死亡事故があったそうな((゚□゚;))
と、すると、チェシアはなにかを感じて真ん中は嫌だったのかもしれないと思いました。
ちょっと、ホラーかな・・・・ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
みんなぁ、人間に、嫌なものは嫌だっていっていいんだよ。わかってもらおうよ、ね!
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コメント
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我が家は、犬の言いなりに近いでしょうか?
他の犬への突っかかりや激しい引っ張りは、やめてもらっていますが、そのほかは自由にしていただいています。
その方が、ニンゲンが楽だし、犬たちの機嫌もよいようですしね。
犬と関わる時間が増えたので、時間の制約が少ないこともありますが・・・
チェシアさん ちょっとオカルトっぽいですねぇ
投稿: Mrうー | 2014年9月 2日 (火) 09時55分
Mrうーさん。
コメントありがとうございます。
いいなりというか、ロクちゃんはけんかっ早い子だと飼い主さんが把握していて、その状況を避けることができていれば良しとしてもいいと思います。
理想としては、無視できることですが、そこは飼い主が積極的に対応していく部分だと思います。
刺激がないところでロクちゃんたちが穏やかに過ごせるなら、お互い、それでいいと思います。
いいなりというのは、反社会的な行動を止めようとせず、ほったらかしにすることだと思っています。
チェは、以前、ネコが轢かれた横断歩道でも同じ反応を示したことがありました。まだ血の跡などがあったので、それを避けたかったのかも・・・
今回は血の跡はなかったのですが、たぶん匂いなどを感じとったのかもしれません。
なぁんにも、見えていないことにしておいてね、うーさん(゚ー゚;
投稿: へちまこ | 2014年9月 2日 (火) 11時09分