つまんないよ、シロ君
先日センターのシロ君に会ってきました。
会ってきて、思ったことは・・・
つまんない犬になっちゃったなぁ・・・でした。
普通の犬になっちゃって・・・なんだよ、シロ君。
鼻タッチなんてできるようになっちゃって・・・
なんだよ、シロ君。
オスワリもきちんとできるようになって、何か教えようとするとキラキラしちゃって。
それは、もう、普通の犬がすることだよ。
信頼している人の後をちゃんとついていけるようになったじゃないか。
つまんないよ、シロ君。
初めて会った日の、シロ君をよく覚えているよ。
あれから、もう2回目の冬がくるんだよ、シロ君。
へちまこは、センターのボランティア・トレーナーだ。
(センター外はプロです)
何の肩書もないただのボランティア・トレーナーだけど、ここでの経験は宝物。
誰の飼い犬だったかわからない犬からは、たくさんのことを教わっている。
吠え、わめき、叫び、咬んでくる・・・
正直言って、かわいくはないのがたくさんいるのだ。
けれど、かわいくないことが時として、冷静に犬が好きなのかを自分に問うことができる。
かわいいとか、かわいくないとかでの感情が時として、本当のことを見えなくしてしまうから。
そして、絶対これだけは言える・・・
犬を愛するのは人間であり、犬からの愛を期待してはいけないということ。
それを、痛感する体験がここへ来るとたくさんある。
かわいくなかろうが、かわいかろうが、この犬をどうにかもう一度幸せにしなけりゃならないと思うようになる。
そして、よいところへもらわれてもらえた時に、ああ、あいつもかわいかったよ、やっぱりな。と、思う。
つまらない犬になったシロ君は、特定の人間以外でも愛してもらえるだろう。
あいかわらず、新しモノへの警戒心(以前は恐怖心)はあるけど、それも普通の犬になっちゃったからだ。
鼻も使えるようになって、ますます普通の犬になっちゃったシロ君。
スワレマテなんてのもできるようになって・・・ばかちんめ。
そんなことできなくてもいいんだけど、うれしいよ。
同族とのよい関係は望めないかもしれないけど、そんなことは重要じゃないよ、シロ君。
人間とのコミュニケーションが取れればシロ君それでいいんだから。
がんばったなあ。
みんなで。
シロ君もがんばった・・・たぶん、一番がんばったんだ。
そこらあたりの社会化のなっちゃいない犬より、充分だよ。
充分過ぎる、つまんない犬になっちまったんだから、早く、もらわれればいいのに・・・ 和犬気質でも、心開けば誰よりも優しいシロ君を必ずゲットしたい人は・・・↓↓↓
11月30日(日) 川崎市動物愛護センターで譲渡会あります。
午後14時から16時まで、へちまこのシロ君とのハンドリングを観てくださいね シロ君と暮らせる人
・ 家族少なめ(子ども苦手、横暴な男嫌い、大声の人苦手)
・ 怒鳴らない、押し付けない、怖がらせない、従わせようとしない人
・ ひたすら優しい人で和犬が好きで、心からシロ君を欲しい人
では、お待ちしておりますm(_ _)m
« 犬のお散歩って誰のためのもの? | トップページ | エミリー・ラーレムセミナーを終えて。 »
「シェルターワーク」カテゴリの記事
- なるべく殺さないセンターで生きるシロの正の強化の歴史(2017.02.24)
- 10月18日、川崎市動物愛護センターでの譲渡会でした。(2015.10.24)
- ストレスが軽減されると斜視だって軽くなる!(2015.08.08)
- 6月12日のシロ。公道でノーリード犬と遭遇す・・・(2015.06.13)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
つまんないよ、つまんないよ、がへちまこさんの愛情の言葉に聞こえてなんだか涙が止まりません。
投稿: 雪 | 2014年11月23日 (日) 20時23分