わががままなのはどちら?
12月2日はですね、川崎市動物愛護センター主催の『しつけ方講座』でした。
初心者向けの講座なのですが、大体の飼い主が、自分と飼い犬との関係に悩んでいます。
その悩みの殆どの原因が飼い主の犬への要求の多さなのです。
吠えるな、噛むな、トイレを覚えろ、歯磨きさせない、リードを引っ張るな・・・
人間のこうしてほしいということばかりです。
で、犬の要求を聞いてあげているのか、という部分では、犬のニーズを満たしていない日常があるのです。
この講座でのお困りごとを伺っておくのですが、人間のほうがわがままでは?と思うこと、しばしば。
お互いの理解なしでは双方のコミュニケーションは成り立ちませんよね?
あまりにもたくさんの人間の要求がありすぎて、犬たちも大変です。
犬の要求を満たすことで、犬は落ちつきを取り戻します。
そこのところを気づいてもらえたら良いなあ、と思いつつ、毎年お受けしている講師の仕事です。
で、本日一番気になったのが、ポメラニアンをご夫婦で飼っていて、この日の講座にはママさんが来ています。
ご主人と喧嘩で言い争いになると、犬が吠えて困る、朝、主人が起きてくると吠えついて困る、というのです。
じゃ、犬の前でケンカをしないようにしてあげてくださいと言うと、それは無理と。
では、外ですればいいのでは、と言うと、そんなことできないと。(ケンカになりそうなら外に夫婦で飲みにいけばいいのにねえ(^^)⬅我が家か(^_^;))
犬はご主人が嫌いなようで、ポメラニアンには殆ど構わず、どうもあまり仲のよくないご夫妻のようなのです。
ポメラニアンは、特にケンカをした次の朝によく吠えつくようでした。
ポメラニアンはどうして吠えるかわかりますか?ときくと、無言なので、
『ケンカを怖がってる思いませんか?』と訊いてみました。
そうかもしれない・・・と、答えてくれましたが、吠える犬を止めることばかりに執着し、その方法ばかりを聞こうとします。
憮然としたイライラが伝わってきました。
子供の頃、両親のケンカほど、子供の不安をかき立てるものはないと言われています。
毎日、いさかいの絶えない家庭で暮らすこのポメラニアンの心の痛みを思うと、やるせない気持ちになりました。
そして、人間以上に安住と安息の日々を求める犬たちに、それらを与えられる人間でないと、犬と暮らしてはならないと思うのでした。
この日はリデルが同伴してくれました。
二時間寝ているだけで、いい子とたくさんの人に誉めてもらえたのですが、一瞥しながらも多少は喜んでいるようなリーちゃんでした( ̄▽ ̄;) 明日、12月11日は宮前区役所です。
明日もリデルです。

いいから早く、はな豆のお世話をしたいんだから、この子を出して!by Liddell

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