リデルとコメット
我が家、ご存じの通り、犬が3頭になった。
一番の新参者、ポメラニアンのコメットは近ごろ、ポメラニアンらしく吠えるようになってきたのです。
おう、立派なポメラニアンじゃないか(^_^;)(回らないけど)
これこそポメラニアンの王道、ベルドッグの異名をもつ犬種でもあります。
吠える犬には素早い介入で、その吠えをすぐに止めれば、長吠えでイライラすることもない。
頭の回転もよく、何でも直ぐに学習しては順応するコメットは、概ね、楽しい犬なのです。
で、近ごろ、3頭引きができるようになった(人間に時間的余裕の無いときにです)
これが面白いのです。
チェシアと2頭引きの時より、リデルが加わるだけで、コメットの行動に落ち着きをもたらすことがわかりました。
概ね、オヒトリサマ散歩が多いコメットだけど、リデルと組ませたり、チェシアと組ませたりというバリエーションでの散歩も取り入れています。
そして、私が楽なのがわかったのです(犬に頼ってはイケナイけど(^_^;))
オヒトリさまの時には前方から来る犬が吠えかかれば、それに応戦するコメットなのですがリデルがいると前にも出ない。
私やチェシアの時よりも、リデルの動きに注意を払い、けしてでしゃばることもない。
怖くて緊張しているのかと思うと、一緒に匂いかぎをし、リデルが動くといそいそと着いていく。
コメットはリデルと微妙な距離を保持しながらも、努めて落ち着きを保とうとするのです。
犬の社会は力関係という人もいるけど、力なら黒い子の方がすごい!
人間よりの犬であるコメットは、思いもかけない展開で、犬よりの犬と暮らすはめになった。
リデルも、チェシアよりも人間よりの犬と暮らす羽目になった。
来た当初は、睨まれ、唸られ、抑え込まれ、クレートに逃げ込み出してもらえないこともあった。
どうもコメットは同族の社会をあまりよく知らないようで、リデルのパーソナルを容易に超えてしまうのです。
リデルからコメットに怪我を負わすような扱いはなく、すべてが警告としての行動なのです。
リデルが寛容に接するのは、子犬や子猫に限られています。
リデルは、コメットにはよそから来た大人の♀犬として立派に扱っているのです。
犬としての礼儀さえわきまえれば、それ以上の干渉も監視もしないリデルのやり方は人間も見習いたいと思う。
ただし、リデルは上下や序列を意識しているわけではありません。
人間が言うところの序列を意識しているのなら、自分が一番気に入っている寝場所にコメットがいれば脅かしてでもどかそうとするだろうし、普通に歩いていても前に出るなというでしょう。
そんなことはけしてしないのです。
人間だけが、犬をどかせだの、前を歩かせるななどにこだわり、それを上下関係に当てはめて考えるから齟齬が生まれてしまうのだと思う。
そして、人間の監視は、本当に監視で犬も意地悪になりやすいのです。
特に訓練でがちがちにされた犬の中にはいやみなほど意地悪な犬がいます。
これはその飼い主自身が犬への監視や介入が多すぎるからなのです。
後ろを付いて歩いて、ことあるごとに対象になる犬の行動に介入し、自由を与えなかったり、行く手を遮ったりしている犬を見かけます。
これをティーチングだと思っているトレーナーもいるので、なんだかな~と思ってしまう(;´▽`A``
ロージー・ラゥリー著「サイレント・コミュニケーション」という本の中に出てくるので一読されるといいと思う。
人間の子供でも教育ママ、過干渉ママの子供が意地悪になってしまうことがままるけど、それと同じだと思う。
何をしたらダメで、何をすれば要求が通るのか、同族とうまくやるスキルを犬たちはサイレント・コミュニケーションの世界で疎通しているのです。
その世界を端っこで、見せていただける私は、その世界に魅せられるのです。
今まで人間に何気なくしてきた行動は、犬の社会では通用しないと学んだコメットは、近ごろ、3頭で散歩も満更悪くないと思っているのかもしれない・・・と、思う今日この頃なのです。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
コメットさん…先天的に優れた社会性と柔軟な適応力が備わっているのでしょうね。
ポメらしいポメに出会ったら、回るようになるかも☆彡
投稿: とんび | 2015年4月25日 (土) 08時47分