コメットと目薬
どこかで保護されてセンターを経由して迎えた犬はその履歴がわからない。
ご本犬がこれこれこうでこうして暮らしていて、こうされるのは苦手でなのです。
と、説明してくれると譲渡も捗るし、迎える方も楽ですよね。
概ね、心配のないコメットなのですが、コメットの生活の向上のためにはいくつかの乗り越えてほしいことが出てきました。
① 割りとテリトリー意識と仲間意識が強いこと
② 身体的な拘束が苦手なときがあること
③ 人間社会で幾つかの馴れてもらわないとコメットが苦痛になること
こうしたことは、以前の飼い主が可愛がってはいたけど、今見えている行動が将来どうなるかという考え方をしなかったので、犬にとって苦痛になってしまっていたりします。
そしてコメットは、目薬が大大大の苦手!
そうした犬に多いのが目薬を使わなければならない病気持ちだったりする。
コメットは来た当初から、眼の回りが赤くなって痒くなるようで、それが非常にというときには眼球が傷ついちゃう!と思うほど激しく掻きます。
獣医師に診てもらうと軽いアレルギーがあるようで、目そのものは赤くもないし、炎症もないのでたぶん、眼の回りに限られているということ。
ただこの日は眼球に小さな傷があったので、VTさんの保定で先生が目薬を点そうとすると、殺されんばかりの大騒ぎ!
目薬が眼球に落ちたところで、これまた噛みつかんばかりの大騒ぎ!
VTさんの保定にも力が入るので、ますます怖がるコメットのストレスは高レベル!
ああ、この子、やってもらったことがなかったのね。
手をかけてもらわなくてはできないこと、それもホンの小さな子犬の時にやっておかなければ、乗り越えられないものを。
とりあえず目薬をもらってきたけど、強要するればするほど険悪なムードになるのでどうにか時間をかけて点けるも、コメットにストレスをかけるだけだと気づき、薬の交換を申し出ました。
同じ作用の眼軟膏を処方してもらうように先生にお願いし、点ける前に、眼の回りマッサージさせてくれたらご褒美、テッシュで優しく拭かせてくれたらごほうび、テッシュを少し濡らしてから拭いてごほうびという強化をしておいて、いざ、本番の眼軟膏。
騙さずに眼軟膏の匂いをかがせ、これからこれを点けさせてください、とお願いし、一口飛びきり美味しいものを食べてもらいます。
そして顎を手に乗せる(チンレスト)をしてもらい、眼軟膏をヌリヌリ。
もうひとつの目にもヌリヌリ。
こうして今は、眼軟膏だよというと、すっ飛んで来るようになりました。
拘束して強要するのは小型犬には簡単なのですが、その度にその犬に過剰なストレスがかかるのは考えものです。
過剰なストレスをかけて犬たちを苦しませないためにも、また今後、目薬を点すということがあるということを想定して、乗り越えられるようにしてあげたいでと思っています。
また目薬を点させないことと、信用されていないことは別物です。
いやなものはいやなんです。
慣れていないだけということもあります。
目薬を点させないことと、上下関係はまったく関係のないことです。
受け入れてくれることから始め、最終目標に少しずつ近づけていく作業が、手間をかけるという愛情のひとつだと思います。
そうそう、これこれ・・・
急がば回れだっちゅーの(〃´o`)=3

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