5月30日のシロ「バックアップは任せて!」
5月30日、川崎市動物愛護センターでのボランティア・トレーナーの日。
担当犬、シロ君はますます普通の犬?になってきました。
トレーナーといっても、スワレやフセや脚側を教える訳じゃありません。
特にシロのような、もしかして酷い扱い受けてた?
殴られてた?蹴られてた?と思われるふしのある犬には、そんな形ばかりのことではなく、ひたすら人間への信頼感の回復のためのリハビリトレーニングなのです。
どん底まで虐げられた犬の自信回復には、強制的な訓練で人間の言うことだけ聞いていればいいということは教えられても、安全で安心な行動を選択できる犬にはならないでしょう。
人に選択肢を託しすぎた犬は自分の限界を知らず攻撃的になることも。
本当はどうしたいのかを伝えることもできずに、突進という行動に出る場合もあります。
犬たちが一番欲しているもの、それは自分の身の安全であり、命の保証なのですから。
それらを人間の尺度(犬の目に見えない人間の尺度)で測ることは、犬を追い詰める結果になり、相手が危険でも何でもないのに攻撃してしまうこともあるのですから。
で、シロ君は普通の犬になってますますかわいいのですが、何がかわいいのかって、お散歩中に後ろにいるお伴たち(本日は4名)を、必ず、ちゃんとついてきている?と振り向くことなのです。
あれ、犬が前を歩くお散歩してませんか?
犬は人と並んで、もしくはやや後ろに付き従わせるものでは?
そんなことばかりに気をとられる人には、犬先行型のお散歩の重要性はわかっってもらえないかも(´▽`)
犬は堂々と前を歩いてくれていいんです。
そして都度都度、後ろにいる私たちを確認してくれれば。
バックアップは任せたぞ!と、後ろを振り向くシロ君の眼には、2年と半年の強化の歴史が詰まっています。
私や一部の馴れた人間以外からも食べ物をもらえるようになり、お伴がたくさんついても気にぜず歩けるようにもなった。
今日はあまり親しくなかった職員さんに嘗めるほど顔を近づけて、食べ物をねだってくれた。
そして、時折、みんないる?と、確認する、シロ。
シロ、バックアップは任せて。
あの日、初めてあったときから、ずっとそうしてきたんだから。
だから安心して前を行けばいい。
写真は、散歩の時に必ず立ち寄る、シロの1杯飲み屋。
この日は焼き笹身の肴つきでした(* ̄∇ ̄*)
紀州犬、シロ君。譲渡対象犬です。
一途なシロ君にシロ君だけの家族を求む!
気になった人は川崎市動物愛護センター 044-766-2237
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