ストレスが軽減されると斜視だって軽くなる!
へちまこは毎週、川崎市動物愛護センター譲渡対象犬シロくんのストレス軽減へ。
この日の愛護センターは、サマースクールで子どもたちとその保護者が来所していて賑やか。
犬たちを炎天下の散歩というわけにもいかなくて、所内のドッグランで久しぶりにシロくんと遊びました。
シロくんはボール遊びが大好きで、和犬の雄にしては愛らしい姿を見せてくれます。
ボールをくわえても所有欲もなく、加えているボールに触れてもアグレッシブでもなく、直ぐに離してくれます。
そして、投げてよ!と、これまたかわいらしくちょこんとスワリ、催促をするのです。
で、シロくんとボールと遊んでいて、ん?と、気づいてことが…
シロくんには少々斜視があります。
ここへ放棄された当初、シロくんの斜視は誰の目で見てもよくわかって、シロがどこを見ているのかわからない、どこを狙っているのかわからなくて怖い、となっていましたが、その斜視が目立たなくなっていました。
斜視は緊張するとその症状が顕著になります。
ここでの暮らしは至れり尽くせりにはみえるけど、それはあくまでも人間目線。
ひとつの動物にかける時間のQOLは低いのです。
その中で動物たちに緊張を強いるストレスは、できる限り低く抑えるように配慮してきました。
そうしたことがいくらかは動物たちのためになってきているのか、シロの斜視が目立たなくなった、という結果に結び付いたようです。
ストレスを低く抑えるだけで犬の行動の問題が軽減したり、それ自体が目立たなくなることがあります。
低ストレスな環境で暮らすことで、なにも特別なトレーニングや訓練を施さなくても、特別な何かをしたりさせたりしなくても、その犬の元々備わっている良い面が伸びてくるのものなのです。
過剰な緊張がとれたシロは、穏やかなかわいらしい表情が多くなり、昨日の親子連れからも声をかけられ、美味しいもの投げてもらって、ご満悦でゆっくりと尾を振ってくれました。
シロは昨日、たぶん、生まれて初めて至近距離で人間の子どもという種類の生き物と交流をしたのです。
その時のシロの目は、優しく穏やかであったね、と職員さんと確信しました。
見慣れぬものへの警戒心レベルもごく普通の和犬レベルとなり、成長の著しい、譲渡対象犬のシロなのです(´▽`)
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