犬にがんばれは迷惑・・・緩やかな道をたどろう。
ポメラニアンカモのコメットはポメラニアンかもしれないので、よく吠えてくれます。
家に来た当初3日間は、我が家のベルジアンズに縮みあがるほどガタブルでした(多分同族を知らなかったのでしょう)
今は、ベルジアンズにも慣れ、自己主張もするようになりましたが、それに伴って、どこの誰に飼われていたのかわからないコメットには、特定の物に過剰反応することが目立つようになりました。
特に聞きなれない音、見慣れない物(人、動物含む)に突撃突進激吠え・・・ポメラニアンカモしれないとはいえ、これではコメットの心身に良くないと常日頃思ってはいたものの、過剰反応ではない行動を増やすことはできないままの試行錯誤、暗中模索でした。
で、みなさんもご存じのように昨年の12月5日、6日にBAT2.0のセミナーを催行し、聴講し、本物のBAT2.0の理論に触れ、そしてセミナーにご協力くださったハワイ在住のCBATI(BATのリードスキルやセミナーができる有資格者)中川さんにもコメットのBATセットアップやリードスキルをご指導いただきました。
さらに効果的な距離の取り方や、環境設定は、ここ数年、過剰に吠える犬の対応から離れていたへちまこにとって、大変勉強になりました。
でも、毎回 、理想的なBATセットアップができるわけではないので、中川さんはヒトリBATでも効果ある方法も教えてくださり、ヒトリBATの回数を重ねること、約2カ月・・・
コメットは自分で距離をとり、自分で相手を探る行動で自分を満たし、おぼれることなく(過剰反応せず)別の行動(+の行動)に切り替えることができるようになってきました。
その時の動画を撮りったのですが、FBでの公開なので見れる人は見てください。
以前のコメットは足を引きずって歩く人やステッキのコツコツ音が苦手で、突撃突進激吠えでした。
この日、足を引きずりならがら前を歩く人に気づいたコメットは、足早になり、スーッと前に出てしまったのですが、一定の距離を保つかのように止まりました。
いつもなら突撃していく距離なのですが、止まったコメットの身体は緊張はなく、頭もよく動きます。
そう、凝視してなかったのです。
その後も、空気中の匂いを嗅ぐ行動や、足を引きずる人を幾度か見てはすぐに視線を自ら外し、最後には安心したかのように、散歩に戻りました。
この日、コメット自身が自分で環境をコントロールできるようになってきたことが確認できました。
BATの環境を整えるのは難しいと聞くこともありますが、都会でもBATを実践できる環境を整えることができるのです。
コメットが自分で選択した行動・・・BATがなぜ有効なのか?それは、BATセットアップもリードスキルも大切な要素ですが、一番はなぜ犬がその行動を選択するかの行動の仕組みを知らないとならないということがよ~~~く!わかりました。
BAT、その効果はジワジワとくるのですよ・・・
犬ですもの、過酷な辛い道をたどらせることなど必要ありません。
頑張れば、頑張らせればは人間だけにしてほしいです。
回り道でも、犬にとって楽ならばそれがいいと思える飼い主さんであってくださいね。
犬が楽しく何かを学んでいる姿を見て、飼い主が気持よくなれる方法、それがBATかもしれません。
では。
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