なるべく殺さないセンターで生きるシロの正の強化の歴史
飼育放棄犬のシロちゃんを担当してから、4年が経ちました。
4年前、心を病んだ犬を見てほしいと、センターから依頼されて、試行錯誤の日々。
職員のSさんが言うように、本当に心病んでたなあ、シロちゃんは(^-^;
ごく普通に散歩で歩くことすらできなかったシロちゃんですが、本日、なんとフセをしてくれるようになりました\(^-^)/
犬がフセするぐらい、珍しくもない、と思われる人もいるとは思いますが、一度人間不信になった犬が人間の前で自ら伏せるということは、なかなかないことなのです。
強制的にフセを教えることは、私にもできます。
その方法も私は知っています。
でも、やりません。
なぜなら、無理やりフセをさせても、犬の心が変わることはないのです。
強制的に教えても、犬の心の中の人間怖いを変えることはできないのです。
もちろん、食べ物でも犬の心の『怖い』は、払しょくできないのです。
恐怖をあたえる人間を、それでも頼らなければ生きていけないシロちゃんのジレンマを思うと、犬やその他の動物を飼うことを安易に考えてはいけないなあ、と思うのです。
この4年間、薄皮を剥がすように人間不信から再生してきたシロちゃんの軌跡は、極力殺さない行政施設の在り方をより一層、考えさせられました。
へちまこは、シロちゃんの嫌がることやしたくないことは、なるべくしないできた。
どうしてもの時は、私がシロに嫌われないように職員さんが憎まれ役に回った。
センター職員さんの粋な計らいで、一人ぐらいシロのすべて味方になれる人がいないと、シロちゃんが救われないと思ってのことだった。誰か来た・・・少し緊張のシロ。ここはシロちゃんの大事な個室の中、以前は、へちまこが入ったって落ちつかなんだった・・・(TT)
シロちゃんからの「フセをしてもいいよ」というサインを読み取りなが、成功体験を積み上げた初めての人間近距離でのフセ。
ちょっと、緊張ぎみですが、またまた新しい強化の歴史を積み上げてくれたシロちゃんなのです(^-^)

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