Teaching Dog(センター)

liddell the teaching dog 51 センターへLiddellとともに②

20090225_p2251672 クチクロ改め、バッカスです。

バッカスのお家はお酒屋さんのようです・・・だから、ギリシャ神話のお酒の神さまバッカスという名前なんでしょうかね。

それにしても大きなりました。

体重15kg、Liddellと、そう変わりがないほどです。

昨日は天気も悪く、ゆずのお家は子どもさんがお熱で、チョコのお家もご都合がつかず、バッカスだけでしたが、ワンツーマンで歩行とリード使いのアドバイスをしてきました。

センター出身の子たちは、一つ一つ慎重に物事を進めてあげないと、人の社会への社会化に失敗することがままあります。

何しろ、センターへ来たときから、寄生虫、感染症などを患っていたりして、すぐに外界への社会化ができない場合多いのです。

生後2ヶ月~6か月・・・犬の社会化の限界ともいわれるこの期間を、へちまこはここ2年間実感し痛感してきました。

恵まれた環境に育つ子(少なくとも人を知っている)犬と、そうではない子犬たち・・・。

特にこの大切な社会化期に人とのふれあい、人の社会への慣れがない場合は、譲渡された先でも飼い主さんたちは、過剰な子犬の反応に心を痛めるのです。

バッカスも、行き交う車、工事現場、自動車の扉の開閉音、金属的な音に過剰に反応します。

尻込みし、逃走しようとしリードいっぱいに飼い主から離れてしまうのです。

へちまこは、犬の自由をなるべく保障してあげるようしていますよ。逃げたければ逃げればいいと思っています。

バッカスにはリードに人の力が加わらない長さが必要なんだなと、へちまこは思いました。

バッカスに飼い主さんが使っているリードにさらにもう一本足して、長いリードにしてあげました。

すると、リードの緊張がとけて、バッカスも無理無理引こうとはしません。バッカスにとって緊張の伝わらないこの距離が、自分にとっての安心で安全な距離なんですね。

飼い主さんは、つい、犬のリードを短くしすぎるようですが、車を怖がる犬が車に向かって走りだすことなんてありえませんから、そのときはリードを手繰り寄せながら、犬の方に近づいていくやり方をお勧めします。

3メートル近いリードの先を先行するバッカスですが、その目は飼い主さんがちゃんとついてきてくれるかを確かめていました。

“うん、うん、大丈夫、まだはもうなりだよね、Liddell”と、へちまこは思わずほくそ笑みましたよ。

この距離は、無理をしないで時間をたくさんかけてあげて詰めていくしかないんです。

Liddellも自由を保障するやり方で、現在に至っています。いまでも、リードつき脚側は苦手ですが、オフリードであればヒールポジションでけっこう長く歩いてくれるようになりました。

無理無理に人についてるくことばかりを教えていては、犬は、心からその人を安全で安心だと思ってはくれないんじゃないか、と、へちまこは思っています。

バッカスは、一応は、飼い主さんのことを頼りにしているから、バッカスの距離でつきず離れずなんですよ、と、お伝えすると飼い主さんは納得してくれたようでした。

そう、あとは時間がこのふたりの距離を解決してくれるんですね。

「いまは、お願い、ぼくは、けっしてあなたが嫌いなわけではないんです。ただ、もう少し待ってください」

その距離は、バッカスからのシグナルなんですから・・・。

20090225_p2251674_2 まるで親子のようなふたりheart01

でも、バッカスにあまりにも落ち着きのないふるまいがあると、Liddellは叱りますよ。

かなりの唸り声なんで、人のほうがcoldsweats02となりますが、これは犬語の世界。人の介入は必要じゃないんですよ。

バッカスも、もう9か月、人でいえば中学生~高校生ぐらい、行儀が悪ければ叱られるのは、当たり前。

それでも、 Liddellには遊んでほしいんで、すぐにちかよってきますよ。これは、バッカスが犬という動物を信用し仲間だと認識しているからなんです。

もし、今、たとえLiddellのように犬語で叱っても、バッカスは、まだ人を、信用のおける安心で安全な仲間と認識してません。そんな子を叱るなんて、ますます、人を怖がる自分に自信ない犬になってしまいます。

バッカスは、犬の仲間といる時には陽気で活発な子です。それが、バッカスの真実なんだと思います。その真実の犬語を、人にもできるように手助けしていければいいなぁ、と、へちまこは思っています。

バッカスも犬語の世界ばかりではなく、そろそろ人の社会に引き戻してあげなければならない時期のようですしね。

では、また、きますよ、Liddellとともに・・・・。

20090226_p2261678 買い物から帰ってきたらsweat01

ヤレヤレ ┐(´(エ)`)┌クマッタネ

これでもすぐ3歳ですよcoldsweats01

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liddell the teaching dog43 再会その2 健やかなれ・・・

20090128_p1281585健やかなれ・・・。

今日は、センターで譲渡された犬たちのしつけ方&お悩み相談に行ってきました。

センターで譲渡された子犬たちの共通する相談は、「怖がり」が一番多い。

もう一度、なぜそうなのかをお話して、新しい飼い主さんたちに理解をしてもらうしかないのだけれど・・・。

この子たちは、初めから暖かい人の手を知らない、優しい人の声を知らない・・・人の手がこの子たちの安心で安全な心のよりどころになるまでには、この子たちと一緒にのりこえてもらう以外に近道はないのです。

ペットショップという、金魚鉢のようなケースの中で人目に曝された環境にいたほうが、まだ人という動物を認知していたのかもしれないのですから。

20090128_p1281589 クチクロは、バッカスという神さまの名前をつけてもらっていた。

バッカスの飼い主さんは、へちまこのお勧めのとおり、抜けない構造のハーネスを使用してくれている。

飼い主さんは、毎日、2時間もバッカスを外に連れ出しているという。

柴犬の友だちができて、遊んでもらえるって、飼い主さんが喜んでいたね。

君は、犬との関係は心配ないようだし。

飼い主さんも、いろいろなものに慣れるように考えてくれているようだね。

バッカスは、ωの犬だね。陽気で犬語も上手に話せる。そして、学習速度が速い。このまま、人の社会に適応してくれればいいんだよ。飼い主さんも、優しいし、へちまこの説明をメモする熱心さを持っているし、何よりも君がかわいいという思いが伝わってきたよ。よかったね・・・バッカス・・・いい人に巡り会えて。

20090128_p1281588 ゆず、あれからは、お父さんとはうまくいるているそうだね。

(画像は、Liddellにあいさつをするゆず、上手に犬語のあいさつで来てますねhappy01

よかったよ。

まだ、ちょっと、それって犬語的におかしい表現だねっていう時があったけど、仲間を、いきなり咬まなくなってきたね。

甘えるしぐさも、自然に出てくるようになってきたし・・・。

この日も、何度か仲間との軽いいざこざがあったけど、人の介入なしに対立回避ができていたし・・・感心、感心。

叱らないで、好ましい行動ができる環境に犬を導くようにママには伝えておいたよ。

「この怖がり、いつ、よくなりますか?」って、そんなこと聞かれても、へちまこは「わかりません」としか、答えられないよね。

だって、ゆずたちは、意思も感情もある生き物たちなんだから、この先もまだまだいろんなことがあるに決まっている。

太助のは母が、「犬って、薄皮をはがすように良くなっていくようですね」と、語っていた。そう、いい言葉だよね。本当にその通りだよgood

20090128_p1281586 花も来ていたんだけど、花は、外に出られないほど、怖がりらしい(画像はないんですぅ~)

外の環境にストレスを抱くほどなら、出す必要はないと思う。

今のところ、お家の中が一番花にとって、安心で安全で自分をリラックスできる環境なら、その中で家族が花の心のよりどころになってから、再チャレンジすればいいと思うよ。

あっ、花はチョコになったんだよね。

チョコの家族もいい人たちだよね。チョコは、子どもたちとも仲良くなったいたし。

よかったhappy01

20090128_p1281584 Liddellは、あいかわらずゆずのことが気になって仕方がないみたいだけど、ゆずには、もうそんなにお世話を焼かなくて大丈夫みたいだよ。

ゆずもバッカスも、チョコも、少しづつ薄皮をはがしながら、人の社会を学習し、新しい家族のもとで、健やかな犬生を送れると思うよ。

そして、Liddell・・・あなたが一番一生懸命にやってくれたに違いない。

犬のくせに犬語を話せないゆずのために、人を怖がり続けたバッカスのために・・・Liddellの教えた犬語は、この子たちに伝わってくれたと、思うよ。

また、来月、会えるからね。

では。

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Liddell The Teaching Dog 28 その答えの行方。

20081203_pc031342 クチクロはどうしてんの?

うんうん、気になりますよね。

でもご安心ください。

画像は、ハルとゆずのバトル。ゆずはこの日、本当に楽しそうでした

センターからさほど遠くないところに新しい家族といますよから。

ゆず(シロ改め)が来る日には会えなかったのですが、クチクロは元気にしてますとのことです。で、やはり、Liddelllのお見立てどおり一番気立てのいい子のようですよ。センターの職員さんたちも納得good

顔は、クロマスクで怖い印象がありましたが、Liddellとのセッションを見ている限り、条件と環境さえ味方につければ、クチクロは飼いやすい子になると思いましたから。

クチクロという名は、センターだけでの呼び名で、今は、違う名なんですがへちまこは近ごろ忘れっぽくてι(´Д`υ)アセアセ一度聞いたのに忘れました。

人に対しては怯えた行動がありましたが、それこそ犬を犬というだけで愛せる人のもとにいれば、クチクロは人に対する認知修正は速いだろうと思いました。

小さいながらも犬語はほぼマスターしていたし、その使い方もわかっているようでした。

犬語のカーミング・シグナルは犬の保険だといいます。

その保険を有効に使えるクチクロは、自分も周りの人にも安心で安全な暮らしができると思っています。

Liddellに初めて会った日、クチクロは異国で彷徨う迷子のようでした。周りは自分を捕まえた仲間の人だらけだし、仲間の子犬たちは頼るには幼すぎます。

そこに、Liddellという犬語が堪能なガイドが現れくれて大感激だったんですね。

「ねえさん、あなたっ。犬語がわかりますね。ぼくの言葉、わかりますよねっ(゚▽゚*)」てな、感じでしたよ。そしてこうも言ってました。

「人という、この大きな生き物は安心で安全ですか?」と・・・。

20081105_pb056197 信用しかねる人にも怯えなばかりか、へつらうような媚びるというしぐさもなくごく自然に人にも信頼をよせる(親バカでm(_ _)m)同族のLiddellの存在は、クチクロにとって心の友だったんですね。

「この姉さんといれば、安心で安全だsign01

へちまこは自分のうちの犬に関しては、へつらうようなしぐさはしてほしくないんです。特に人に対して・・・。

画像は、そらとLiddell。おたがいいい仲間です。)

あっと、勘ちがいしないでくださいね。人に無関心という意味ではございませんよ。それから人とのコミュニケーションは必要だと思いますから・・・だって、それができなきゃ、一緒に暮らす意味がないじゃございませんか?

ただ、強制的な訓練でありがちな過剰な服従のボディランゲージは、もう、それは犬が人に対して白旗を上げているんですから、それ以上の罰や強制は必要ない気がします。

20081105_pb056365 犬たちが人に対して、恐怖や不安、怯えといった感情を犬が叫ぶ前に知ってあげて、そのストレスを軽減してほしい・・・その犬語のささやきを人に教えてくれるためのTeaching Dogでもあるんです。

誰にでも優しいそらは、Liddellも大好き

童話「手袋を買いに」の最後の一節にお母さん狐が心でつぶやく言葉・・・

「人間は、本当にいいものなのかしら・・・think」と、

シロやクチクロは、ずぅーっとLiddellに問いかけていたような気がします。

その答えは、これからだとは思いますが、ゆずの飼い主さんのように少しでもゆずのことをわかってあげたいという気持ちさえあれば、きっと、その分幸せもんです、ゆずは。

はるばる千葉の愛護センターからやってきた五頭の子犬たちは、それぞれに新しい家族と巡りあい、またはココアやハル(ちゃー君改め)のようにふれあい事業のアイドルとしての第一歩を踏み出したわけですね。

他自治体の子犬の受け入れは、今後も積極的に行う予定のようです。

Liddellには新しい子犬たちとの出会いが繰り返されるでしょう。

ゆずの飼い主には、犬語の習得のため、センターに通っていただくことになりましたし。

そのうち、クチクロとの再会も遠からず望めそうです。

では。

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Liddell The Teaching Dog 27 再会。

20081203_pc031338 再会・・・。

Liddell・・・よかったね。シロに会えてhappy01

シロは少し大きくなってたね。

シロは、liddellのことを覚えていてくれて、いつものように体ごとであいさつしてくれたね。

少し、口の端をあげてしわを作るうれしいという顔もそのままだったね。(飼い主さんはそれが笑顔だって知らないから、威嚇しているんだと勘ちがいっ( ̄▽ ̄))

シロが、新しい家族を咬んだと聞いた時には、とても心配したけど・・・シロは咬みたくて咬んだんじゃないんだよね。

人がシロのためだと言ってすることが、シロにはまだ理解できないだけなんだよね・・・Liddell。

爪切りや、足をふくことや抱きあげられること・・・生まれてすぐにそういう経験をしていれば、シロだって、人にいろいろやってもらえることはいいことだってわかるけど。

シロは、知らないだけなんだよね。人が安心で安全なガイドだっていうことが。

一体誰が、犬が唸るとそれは反抗しているんだとか、人が下に見られているんだとか、アルファシンドロームになるぞ、なんていうんだろうね。

20081203_pc031340

人は、犬に対して絶対的じゃないといけないなんて、どうしてそう思うんだろうねぇ・・・Liddell。

(画像は、久しぶりに義兄弟との再会を、クンクンして確かめているところ(´,_ゝ`)プッLiddellも仲間ですね)

人は犬を飼いだすと、すぐに自分の犬だと思っちゃうから、そこのところで犬を追いつめちゃうんだって気づいてほしい。

シロの体はシロのもんで、まだ、信用されてないだけ・・・。

だから、何かを無理やりやって、関係を悪くするよりそこんところはプロにお任せしていいと思いますよ。

20081203_pc031341 シロは、Liddellから教えてもらった犬語のいくつかは、自分でも使えるようだし、それをどんどん活用させてほしい。

犬語の基本は、相手との対立を解消するためのもの。

(画像のLiddellは、シロとハルの遊び方を気にしているようですね)

シロが、せっぱつまって咬むという行動に移る前に、そのかすかなささやきを知ってあげてほしい。

かすかなシグナルが有効であればあるほど、犬はカーミング・シグナルを使うようになるという。人が、それを無視していれば犬の噛むという閾値は低くなり、かすかなシグナルはどんどん消去されていく。

20081203_pc031343

シロが、唸ってでもそれはやめてほしいと伝えているなら、今はやめてほしい。

犬は、人のするいろいろな行為が自分のためだなんて思うような生き物じゃないから。

そんなこと思うようじゃ、もうそれは犬じゃないから。

今は、やらせてくれなくても、いつかはやらせてくれるようになるはずだし。

犬の敵にならないこと、犬にとって危険な人にならないこと・・・そこんところ重要だよね、Liddell。

20081203_pc031344

出会いがしらにココア(クロチン改め)をいじめようとしたけど、それはいけない行為だとおしえてあげたら、シロはわかってくれた。

シロは、少し忘れていたのかもしれないね、Liddell。

ココアのもうやめてというシグナルが読めなかったのは、シロは新しい暮らしの中で忘れてしまったのか、人が無効にしてしまったのかもしれない。

20081203_pc031346 人は、もうすでに犬から自由を奪っているじゃないの。

それに対して、犬は抗議しないじゃない。

犬が人を選んでくれたから、犬は人のそばにいてくれるのに。

どうしてそれに気がつかないんだろう?

犬たちの言葉まで、奪う必要はないと思うよね、Liddell。

(画像は、子犬たちの遊びを監視するLiddell。子犬たちの順位決めゲームは静観します。子犬たちはこの遊びをとおして、仲間との折り合いや引き際を学ぶといわれています)

20081203_pc031345 久しぶりにみんなと遊べてシロも楽しそうだね。

時間をかけてくださいって、新しい家族にお願いしたら、わかってもらえたよ、シロ。

シロ・・・本当はゆずっていう名前になったんだっけ。

素敵な名だね。よく似合っているよ。

新しい飼い主さんは、ゆずとの暮らしは楽しいし、こんなに犬にかかわったのは初めてだって。

だから、もっと、もっと、ゆずのことを知りたいし、もっと、もっと、わかってあげたいんだって。きっと、優しい人たちだからゆずも、もっと、甘えていいんだよ。

まぁ、おいおいゆずにもわかる日が来るよね・・・ではpaperまた会えるといいね。

にほんブログ村 犬ブログ 犬 ボランティアへ参加してますよgood

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Liddell The Teaching Dog 25

20081119_pb191327 先日の「LOVE ANIMALS展」で、へちまこが書き下ろしたTeaching Dogへのメッセージにどんなことが書かれてんのぉ~~と、ありましたのでブログにアップしておきますね。

おかげさまで、佐藤あかねさんを中心とした「LOVE ANIMALS展」は、4日間で800人以上の方にご来場いただけました。ありがとうございましたhappy01

(画像は、ちびテンにいいよられるLiddell)

( ´;ω;`)ブワッ。*((艸д・。`*)゜*。と、した方が続出してました。

では、以下からがメッセージになります。

(ちょっと長かったので、前ふりはカットしました)

今回、この写真展をとおして、あまり知られないセンターでの譲渡業務のなかから、親のいない子犬や人に怯える子犬の社会化のため、人の社会への橋渡しとして働く“Teaching Dog”とよばれる犬を主軸とした、子犬の認知修正方法をお伝えしたいと思います。

Teaching Dogとは・・・

一言でお伝えするなら、犬語の先生になります。

犬にも犬語によるコミュニケーションの方法があり、人のように同族でそれを楽しんでいるといわれています。

犬は、高度な群れ社会を形成する動物で、それが人との暮らしを可能にしているともいわれています。

人の子どもが、社会性や道徳的な学習が必要なように、群れで暮らす犬たちも群れの秩序のため、犬の社会を学習する必要性があるわけです。

それは、どうしてなのでしょう?

犬の原種である野生の犬科の動物たちは、群れで狩りをしなくては自分の命さえ継続できなくなります。

いつも争い事が絶えない群れでは連係プレーができず、狩りは失敗に終わるでしょう。

そう、彼らは狩りの失敗を回避するために常に群れの平和を維持しようとし、そのため仲間同士の無駄な争いを極力避けなくてはならなかったのです。

そして、仲間同士の対立の解消のための、シグナルを発達させていったといわれています。それが、犬のボディランゲージやカーミング・シグナルといわれる犬語なのです。

犬語は、親や仲間同士からの刷り込みという形で受けつながれますが、早くに離乳させられた子犬、犬の親に育てられなかった子犬、十分な社会化の期間が与えられなかった子犬の中には犬語が理解できず、それが原因でひととのくらしにも支障をきたす行動を、起こす犬に育つことが近年報告され始めました。

人との暮らしに犬語は必要ないように思われますが、犬は、人に完全になれないはずですし、人もまた、犬の言葉をすべて理解できないはずです。

人は、擬人化というくくりの中で、犬という異種の動物を当てはめようとしていくうちに、犬本来が持つ、対立解消のシグナルを無効にしてしまいました。

活用されるべき対立回避シグナルは、なにも犬同士ばかりでつかわれるものではなく、犬たちは人にもそのシグナルを送っているといわれています。

センターに保護される子犬のうち、その何割かは、人手によって捕獲された子犬たちです。

子犬の目の前で親が捕獲されたかもしれません。

その光景が子犬たちの脳裏に深く残っているかもしれません。

子犬たちの思いとは別に親から引き離されるということは、子犬たちの中にどのようなこととして捉えられているのでしょうか?

人に怯え、人を威嚇し、逃避する・・・または、過剰に卑屈なほど人に媚びる。

私たちがペットショップで目にする、人懐こい子犬や自分の生を謳歌している喜びを臆せず表現できる子犬らしい子犬ばかりでない、事実がここにはあるのです。

こうしたトラウマや人への不信感を抱いた子犬たちの認知修正を、Teaching Dogの能力に託すのです。

子犬たちは、Teaching Dogの犬語をとおして「人は怖いものではない、人は安心で安全だ」ということを、学んでいきます。

それは、力や強制的な言葉を使う人にはできないことなのです。

また、子犬たちにもTeaching Dogを模倣することで、より無理なく速く人社会への適応を可能にしていきます。

Teaching Dogは、その素質によりアルファ、ベータ、オメガと分類されます。(ここでは、専門的な説明は控えさせていただきます)

Teaching Dogは、人がトレーニングや訓練といったことで作れる犬ではなく、また、人が教えるものでもなく、持って生まれた能力です。

私たちは、Teaching Dogが見せてくれる犬のコミュニケーションの真実を知り、犬が私たち人間に伝えたいことを、学ぶべきではないのでしょうか?

そして、愛護センターで活動するTeaching Dogは、私の犬です。

彼女は、ベルジアン・シェパードドッグ・タービュレンという種類です。

彼女と子犬たちの、人が介入しない犬語の世界をのぞいてみてください。

そのむかし、人の植民地時代、他国を征服し、言葉を奪い、その文化を奪ってきた人が、犬の言葉を完全に奪ってしまうまえに、犬語の世界の素晴らしさと、どんな動物でも何かを伝えあう同族の意思伝達能力があるということを知ってほしいと願っています。

参考文献:スタンレー・コレン「犬語の話し方」 トウリッド・ルーガス「犬語の世界へようこそ!」

ご満足、いただけたら幸いです。ブログのアーカイブ3月、9月、10月にセンターでのTeachingのようすが見られますよ。

20081118_pb181320 秋も深くなりましたね。

へちまこ犬王国の犬たちは、寒さと共に元気いっぱいです。

では、また。

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Liddell The Teaching Dog 22

20081015_pa151229 さよなら、シロ、クチクロ、みんなまた会える日があるならpaper

さて、みなさん。

こちらの画像は、Liddellがセンターへ向かう途中のcar中で写したもの。

Liddellの瞳からは、これからやりがいのある仕事へ向かう意欲が感じられると思う。

犬と長くつきあっていると、犬の不思議な能力に、感服することもたびたびあるのではないのだろうかthink

そう、Liddellは自分に与えられる最高の仕事、子犬たちのTeachingができる予感にわくわくしている。

彼女の目の輝きは、へちまこが与えるアジやオビトレやレトリーブからは、悔しいのだが引き出せないもののひとつ。

へちまこは、Liddellにどこに行くとも告げない。ただ、carに乗れと指示するだけだが・・・carがセンターへと続く橋を渡ると、待ってましたとばかりにそれまで寝ていた頭が持ち上がり、shineとしたeyeになる。でも、どうして、この橋だということがLiddellにわかるのか「さっぱり、わからん」(ガリレオ風にお願いしますね)

このブログでたびたび話してきたけど、Teaching Dogは人が作り出すものではないということが、Liddellのこの瞳からわかっていただけるのではないかと思う。

人のために働く犬は、数知れないだろうが、犬のために働く犬は少ないし、必要があるのかどうかも、へちまこにはわからない。

だけど、この一年間、Teaching Dogによって犬語の世界へ再生された犬たちを、へちまこはeyeてきた。

そして、人が犬語を理解することにより、人と犬との関係や絆が再び結ばれることもみてきた。

そこには、Teaching Dogの働きを否定できない、なにかがある、そんな気がしている。

20081015_pa151232_2

シ「りでるちぇんちぇー。来てくれたの。ちぇんちぇーはいいにおいだね。シロはお母さんをしらないけど、こんなかんじなのかなぁ~~」

り「そう、いつもとおなじよ。さぁ、あそびましょうね。ハンティングゲームの練習、したの?」

シ「うん、でも、もちょっとぉ、くんくんしてたい・・・

Teaching Dogは、子犬たちの疑似親の役割も担う。

シロの表情がいとおしい・・・。

Liddellに怯えていたシロの態度が軟化している。甘えられるという経験が、仲間として認知したものを愛せる礎になる。

20081015_pa151233 り「ほら、くわえてみて、わたしはあなたのなかまなのよ」

シ「うん、できるようになったよ。ほかの子もつよくかんだりしてないよ」

20081015_pa151236 まだ、人の手に自分を素直に委ねることができないシロだけど、確実に人の社会と犬の社会を学習し始しめている。

20081015_pa151240 シロは、追いかけるより、追いかけられるほうが好き。

近所のおじさんも、ほほえましそうに見ていてくれている。

20081015_pa151237 シ「いっぱい、はしったね。走るって楽しいね」

シロの眼が、最初のころよりリラックスしているのが、わかるだろうか?

以前のシロは、こうした追いつめられた場面では、唸り威嚇し咬みつこうとしてきた。

たとえ、相手が敵意を表していなくとも、身の危険を感じ過剰反応をしていたのだ。

人の子も、豊かな経験と学習ができる環境が必要なように、子犬たちにも、その社会性を育むことのできる環境の必要性を感ぜずにいられない。

20081015_pa151248

ク「りでるちぇんちぇーっクチクロだよっ。まっていたよ、クチクロ、いい子でまってたよ。人も好きになれそうだよ、でも、ちぇんちぇーがだいすき」

り「ありがとう。さぁ、あそびましょう。今日で、最後なんだから・・・」

ク「さいごってなに?たべもの?あそびかた?」

クチクロは、いつもLiddellの来訪を、一番に待ちこがれ、一番、喜んでくれた。

20081015_pa151250_2 クチクロの、すばらしいボディランゲージを見てほしい。

尊敬する相手に、精一杯の敬意を表している。

でも、しっぽの位置で過剰に怯えていないのがわかる。

人にも適応し始め、Liddellがへちまこに前足をかけて食べ物を、ねだるのをまねをするようになってきた。

お行儀がわるいでっすって・・・。この子たちには、今、お行儀よりも人が安全で安心な生き物で、危害を加えるものではないと教えてあげなくてはならないのだ。

しつけや訓練など、いつでもできる。いつからでも始められる。この子たちのハンデを知るものなら、当分は思う存分、甘えられる安心な人になってほしいと願っている。

20081015_pa151252 り「さぁ、わたしからこのえものをうばってみて」

ク「わぁ、ちぇんちぇーはてごわいよぉ」

20081015_pa151243 ク「えいっ、がっつり、しちゃうぞー」

犬は、犬という存在だけで何も特別ではないのに、人はどうして犬と自然につきあえないのだろう。

へちまこは、犬そのものが好きでいたいと思う。

20081015_pa151244

ク「あれ、きみだれ?これはぼくんだよ。ちぇんちぇーが貸してくれたの」

フェンスの向こう側にはまろが遊びに来ているので、それが気になるクチクロ。

20081015_pa151251 17日には、この子たちの譲渡会が開かれる。

それぞれの新しい家族と巡りあい、人の社会への第一歩を踏み出すことになる。

Liddellと、この子たちはこの先会うこともなく、一生を終えるだろう。

もし、万に一つの偶然があるなら、いつか会える日があるなら、せめてLiddellのことを記憶の箱の中にしまっておいてほしい。

それが、Liddellのにおいであれ、ぬくもりであれ・・・犬としてわかりやすい方法があるのだろうから。

20081015_pa151249_2 犬の一生は、短い。

いくら獣医医療が進歩しても、人と同じだけ、この世界にとどまることはできない。

せめて、この子犬たちの一生の幸運を祈っていよう。

それは、TeachingしてくれているLiddellへのせめてもの感謝の気持ちとして・・・

では、ちょっと古いけど、みんなに

Good Lucksign01o(*^▽^*)o

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Liddell The Teaching dog 21

20081009_pa091161_3  ようこそ、みなさん(◎´∀`)ノ

LiddellのNurseryへpigその3

と、言ってはみたものの、デジカメの充電を忘れていて、今回はろくな画像がありませんが、観てってくれる人は見てってくれぃcoldsweats01

さて、この子はクチクロ・・・。

一週間ぶりですけど、だいぶ自分に自信がついてきたのか、へちまこを見ると積極的によってきてくれましたよ。

よかったぁなぁ~~。だって、この子たちはこれから人の社会で暮らしていかなくちゃならないのに人に怯えて暮らすんじゃ、なんにもならないものねぇ。フェンスを越えて手を差しだしても前回のようにすごく嫌がるという感じもありませんでしたよ。フェンス越し症候群って知ってます?クチクロやシロのように、人がフェンスの外にいる時には寄ってこれるのに、フェンスがないと怯えて人によれない犬のことで、ここではそう呼びます。

フェンスが安全で安心な結界なようなものなんです。

20081009_pa091157 人の社会と自分の知っている社会を隔てているフェンスが唯一、この子たちの安全を保証しているなんて、少し哀しいですね。

このフェンスを取り除くために(実在するフェンスと犬の感情のフェンス)様ざまなボランティアの手やTeaching Dogが必要になってくるんです。

犬たちが初めから人が好きで信頼しているなんて、ここでは通用しないことが多いんですよ。

本日は、この子たちが初めてセンターの外にへ散歩に行くというので、そのサポートにl来てます。もちろん、Liddellも一緒です。

20081009_pa091159 Teaching Dogなぁんてきくと、みなさん、Liddellのことを優しい先生のように思うかもしれませんが、そんなことはありませんよ。

叱るときには叱るpunch大人犬に対する態度が悪いときには悪いと教えていきますし、このぐらいの子犬たちは犬の社会では教育的指導を受ける時期なんですから。

クチクロ「リデルちぇんちぇーが来たよ。ねぇ、あそんでよー」

20081009_pa091160 「あれぇ~、どうしてすぐにはいってくれないのぉ~~。クチクロ、い子になったよ。人間がやさしいこともわかってきたよ」

母性だけのTeachingでは、子犬のほうが大人犬をコントロールしてしまうことがあるんですが、ごまかしの甘えはβDogのLiddellには通用しませんよ。

βDogな部分が強いLiddellは、自分の順位にこだわるし、βDogはパックの監視と管理が仕事。

よく遊んでくれるし遊びに誘うけどその反面、負けず嫌いな面も見受けられるような気が・・・特にLiddellにはcoldsweats01あるように思いますよ

(これはこれでこまったちゃんっす( ̄Д ̄;;)

Liddellをランの中に入れると、子犬たちが我先とよってくるんですが、ちゃんと犬語の挨拶ができてないと、一喝されてしまいした。特に、肩などに足をかけるなんてことは大人犬にしてはならない行為。遊んでほしいなら、ちゃんと挨拶しようねっ。

20081009_pa091162 さて、この子は花ちゃん。う~~ん。センター内にいる時には、こんなそぶり全然なかったのに・・・。もうもうヒィー(((゚Д゚)))ガタガタですね。

20081009_pa091163 子犬にはハーネスをお勧めしますよ。特に、ちょっと臆病さんにはハーネスがいいと思います。

首をつかまれることと、肩を後ろから抑えられること、皆さんはどちらを選ぶ?犬だから、首でももいいのかしら?それとも肩?

花、あなたは何が恐いのかしら・・・?鼻先をなめているね。そのカーミングは何に対してなのかしら?

へちまこは、人が犬に向って発する言葉で「大丈夫」という言葉が、犬に対してすごく曖昧な言葉だと思ってますよ。

センターの職員さんも、「carだから大丈夫っ」なんて言うけど、花にとってはすべてが未知のもの。人の尺度で考えないでほしいなぁ~~think

20081009_pa091164 そう、少し自信ついてきた?

いいんだよ、花の尺度で・・・。Liddellだって、初めて車を見た時は暴れhorseのようだったんだから

20081009_pa091165 緊張しているね。当たり前だよね。

うしろのマントヒヒ君も見守っているようだよhappy01

Liddellも見ていてくれてるよ。

自分の中で怖くないっていう気持ちになれるまで、待ってもらうように新しい家族の人に伝えておくからね。

怖いものは怖いし、いやなものは嫌でいいんだからね。無理やり人の手で克服するんじゃなくて、花の中で昇華できて納得できるように、その環境を作ってくださいっていうよ。セルフコントロールができる環境を作ってくれなきゃならないのが人のほうなんだからね。

20081009_pa091166 Liddellもセルフコントロールはずいぶんしてきたし、これからも続けていこうと思っているよ。

でも、よかった。花は、人を頼りにしてくれるから助かるよ。

人は忘れちゃう時があるんだよ。君たちのことが好きだっていうことを・・・。

君たちが人を好きなわけじゃなく、その反対だってこと。

そのことに気づくと、すこぉ~し、悲しい気持ちになるね。

もし、この地球上に人以外の動物が一匹もいなかったら・・・どんない恐ろしいことだろうね。来週、君たちはここからいなくなるけど、犬並みの幸せを願っているからね。

もう一回だけ、逢いにくるよ、Liddellと。

20081009_pa091169

Liddell・・・お疲れさま。

Teachingって疲れるんだよね。

明日は、のんびりしようね。

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Liddell The Teaching Dog 20

20081002_pa021133 前回にひきつづき。

ようこそ、みなさんchickpenguinapple

LiddellのNurseryへsun

先週に引きつづき、センターの子犬たちのTeachingに行ってまいりましたよ。

いろいろ考えた末、この2頭(クチクロ、シロ)に絞り、Liddellとの時間を与えることにしました。

他の3頭は、新しい家族に巡り会えて環境が変わっても、人という動物を信頼し、同族を愛することができると、へちまこは思っていますよ。

だけど、この2頭は・・・coldsweats01

見た目一番人気のシロは、何かというとすぐに門歯までむいて威嚇するし、抱かれると体が固くこわばるんです。

クチクロは、とにかく人が恐いし、信用のおけない奴らだと思っているようなので、自信をつけてあげたいと思いますね。

先週よりも人のすることに興味があるようで、カメラを向けたら( ´艸`)プププかわいーですね。こうして「なんだ、なんだ」と、寄ってきてくれました。

20081002_pa021130_2

でも、手を差し出すと、~(°°;)))オロオロ(((;°°)~とするクチクロ。

 20081002_pa021128          

アワ((゚゚дд゚゚ ))ワワ!!しちゃうシロです。

20081002_pa021139 さて、Liddellはクチクロよりもシロが気になるようで、今日は、白の相手をよくしていました。

前回に比べると、Liddellに対する威嚇も減ってきています。

でも、遊びの最中に本気でキレるんですね20081002_pa021142 、この子はcoldsweats01

り「どう?わたしと遊ばない?」

Liddellはバウで誘っていますね。

犬のお辞儀“バウ”は、カーミング・シグナルの一つとして考えられています。単に遊びにお誘いする場合のバウと、相手を落ち着かせるためのバウもあるんです。

20081002_pa021144 シロは、子犬同士の遊びのときでもバウができない子なので、犬語をLiddellから学んでほしいのですが・・・。

子犬同士の順位ゲームは群れの調和維持に必要で、子犬同士よく行うけれど、シロは、遊びと本気の堺があいまいで、つい、仲間を本気で噛んでしまうのです。

咬みつきの抑制は、仲間同士から学ぶのが一番なんですが・・・。

20081002_pa021149Liddellがハンティングゲームに誘っていますね。

クチクロはシロとは遊ばないんです。それはなぜかというと、すぐに本気で咬んでくるから・・・。

20081002_pa021150 Liddellは、シロに咬んでいいものを教えようとしているようですね。

り「ほらっ、これをとってごらん。」

シロがLiddellのおもちゃに興味を持ち始めましたね。

20081002_pa021155_2 り「そぉ~~ら、もう少し、おいかけてみてっsign03

フリープレイで仲間をやりこめるような遊びばかりじゃなく、ルールに則ったハンティングゲームは犬同士の絆を強めていきます。

20081002_pa021156 なぜ、こんなことが必要かと思いますか?

仲間に危害を加えず遊ぶということを学ばせていくわけですね。

これは、人と暮らすようになっても大切なことで、たとえ、なにかの原因で噛んだとしても、最小限のダメージで済ませるためなんだと思うのです。

20081002_pa021157

少し前まで、咬んでくる犬はすべてが悪く思われていましたが、犬だっていやなものは嫌なんだと表現させないでいると、いつかそのストレスがいっぱいになっちゃって、突然爆発なあんてことが起きるんですね。

ただ、その表現がセルフコントロールできていて、致命的なダメージを相手に与えないことが重要なんですね。

20081002_pa021158 へちまこが、LiddellのTeachingをとおしてみている犬語の世界は、恒久的な平和を望む犬たちの世界なような気がしますよ。

シロ、ずいぶんと上手に遊べるようになってきましたね。

20081002_pa021140_3 Liddellの教育的睨みですね。

前回、シロは吠えかかってきたのですが、どうですsign01

上手に、カーミングしてますね。

無駄な争いを避けるための社会的信号ができることは、犬の保険なんですよ。

Liddellはどんなに咬まれても、シロやクチクロを本気で噛むことはありませんでした。上の画像のように、睨みはしても追い詰めて叱るということもしません。

20081002_pa021148_5 シロのいけない行為にボディブロックするLiddell。

20081002_pa021153_3 クチクロとの遊び方をちょこっと、監視してみたり・・・。

20081002_pa021154

もちろん、LiddellもTeachingという仕事を楽しんでいますよ。

20081002_pa021131 人よりも、犬のほうが時間の概念がない分、気長にTeachingしてますよ。

20081002_pa021152 クチクロは、遊び上手なんで人とも遊べるようになってくれるといいなぁ。

20081002_pa021129 でも、だんだんと人にも信頼を寄せるようになってきたから、もう少しで自信もついてくるねhappy01

20081002_pa021134

センターの職員さん、自分たちのTeaching Dogがほしいと望んでますが、「仲良く遊んでいるんだね」としか見れてないようじゃTeaching Dogは見つけられませんよ。犬が何を相手に伝えようとしているのか(人も犬にも)それを観察できないとだめなようですよ。

シロ、クチクロ、17日に譲渡予定らしいから、あと一回Liddellちぇんちぇーは来ますよ。

それまでに、人との付き合い方はセンターのオジサンたちに教えてもらうんだよ。

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Liddell The Teaching Dog 19

20080926_p9261125 Liddellのお仕事とは・・・それはTeaching。

Liddellは、へちまこ一家の大切な家族の一員です。ワンダーもアリスもインコのへちまも、種は違えど、やはり大切な家族です。

ただ、LiddellにはTeaching Dogとしての仕事ができるので、へちまこの仕事のパートナーとして働いてもらうことがあります。

で、本日は、センターに他自治体からの受け入れの子犬のTeachingの依頼があり、センターへ行ってまいりましたよ。

さて、今回の子犬たちですが、すべて親犬が違うし、月齢もさまざま・・・。

子「ちぇんちぇーだ。リデルちぇんちぇーだよォ」

り「はいはい、みなさん、いい子になってください。犬らしくね」

目が明いて、子犬が見る世界に人が認知できる環境にいる子なら心配はないんですが、何頭かは捕獲された状態のまま、人に対するトラウマがあるので、人を恐れ、怯え、本当の姿を表現できずにいる子がいるんですよ。

おとなしくて控え目な子だと思って、そのような子犬を望む人に譲渡したらとんでもないやんちゃ坊主だったとか、怯えて、心を閉ざしたままの子だとか、人に無関心すぎる子だとか・・・みなさんの知っているかわいらしい子犬じゃない子もいるのが事実なんです。

人が介入しない犬語の表現がその子の真実を語ってくれる・・・そのためにLiddellの存在が必要なんです。

tulipようこそ、LiddellのNurseryへchickpenguin

20080926_p9261117 同じように観える子犬たちですね。どの子も元気いっぱいに遊んでいるように見えますが・・・。

全部で5頭いますよ。

でも、口におもちゃをくわえている子は、一番人に怯えてしまいます。

体の大きな白い子は、すぐに背すじの毛が立ちやすく、月齢にしては良く吠える子です。Liddellに初めて会ったときに、吠えかかり威嚇してきました。

クチクロ「ちぇんちぇーっ。おもちゃであそぼーよdash

黒い子と白い子の後ろにいる子は、人に適応でいている子ですので、心配はありませんが・・・。

Liddellは、ちょっと子犬のようすをみているようです。

20080926_p9261115 茶「こっこっこんにちはsweat01

り「あなたは少しみんなと遊ばないとね」

もう一匹は、この子ですね。Liddellにバウのごあいさつです。

この子も、人に適応しています。

クチクロは人にすぐに怯えてしまうのですが、Liddellがランに入った途端にテンションがupました。

職員さんが臆病と表現するのは仮の姿だと思います。確かに、周囲の音に対しては敏感に反応しますが、Liddellに見せる姿は陽気で遊び上手な子ではないかと・・・。

20080926_p9261114 ほらっ、上手にLiddellに遊んでほしいとアピッているでしょう。

ただ、人が恐いので人にはなかなか真実の姿を見せてくれません。

20080926_p9261122

アングルが悪すぎですが、犬との遊び方は一番上手です。

20080926_p9261126

「他犬のものを勝手に取らないのっsign01

犬語の世界のルールです。

「ごっごめんなさいsweat01」上手にカーミングしてますね。クチクロ・・。

20080926_p9261123_2

でも、すぐにLiddellに遊んでほしいと伝えていますね。

この子の親犬は、生粋の野良犬なのかもしれません。十分な社会化ができる忍耐強い人が飼い主さんに向いていると思いますよ。

20080926_p9261118 けっこう、他の子をコントロールしようとします。

20080926_p9261120 おもちゃをくわえて、白い子をコントロールしています。

人を恐れないで、怯えないで自分を表現してほしい子です。犬には素直に表現できるんだから・・・。

20080926_p9261119 さて、白い子はどうでしょう。見た目は、人気ナンバーワンなのですが、人にはあまり適応していないので、人のそばまで来ても触らせるのは嫌いなごようす。

威嚇も多く、小さい子がいるお宅には不向きな感じですね。

20080926_p9261127_2

大人の犬に向かって吠えたてるので、Liddellに2度ほど教育的指導を受けました。そのあとの画像がこれ。少し態度が良くなったところhappy01

20080926_p9261121 Liddellは、クチクロとはまた別の意味で白が気になるようで・・・。

子犬同士のケンカはわりと静観し、許容します。

20080926_p9261116 り「そうそう、仲良くね。」

子「ちぇんちぇー、くろちんもなかまにいれてーheart01

20080926_p9261124_2 り「そうそう、犬の鼻は無敵なのよ。よく鍛えておいてね。」

子「ちぇんちぇー、このことは将来にひつようですかぁsign02

り「犬として犬並みに必要ですよ」

子「わーった。」くんくんくんくんnote

LiddellにTeachingの能力があるとアンジェラ先生に教えられてから、もうすぐ1年になろうとしている。試行錯誤の日々だったけど、へちまこが一番成長したんじゃないかと思う。

人は犬を管理しなくてはならないけど、それは犬の言論の自由を奪うことではないんだよねっLiddell。

さぁ、Liddell、あと少し子犬たちのことをよろしく。

20080925_p9251108 ぽっheart02

へちまの新しいおともだちsign02

ぽっぽっぽっぽっぽーぽーheart04

ぽっぽっぽっぽっぽーぽーぽーぽーぽーheart04

いきなり歌いだしましたよ。

ぽっheart01

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ベータであってオメガなLiddell。さよならアンジー。

20080327_p3270463 アンジーです。先週は、へちまこが病気になりアンジーに面会に行くことができなくて、ちょっと心配でしたがセンターの職員さんがLiddellやへちまこのアドバイスを実行してくれたので、どうです!アンジーの表情!魅力的な子になったと思いませんか・・・。子犬の順応性の高さには驚きますが、それ以上に適応しようとするアンジーは、本当のアンジーなのかもしれませんね。

「アンジーのハンデって、なに?」ある人にそう聞かれた。アンジーばかりではないが、少し前、「側溝犬」とよばれる子犬たちもいた。「へちまこさん、今度の子は山犬だよ」アンジーのことを、センターの職員はそう表現した。側溝犬とは、埋立地の排水坑の側溝から捕獲されたからだ。アンジーは兄弟と山中で捕獲されたからだ。側溝犬の♀のマイは、ここを出るまでスワレの姿勢のまま眠る子だった。それはいつでも逃げ出せるように・・・。マイたちは生後3ヶ月間はおそらく人間など見たことがなかっただろう。たとえ見たとしても、母犬は人間を信用するなと教えていたに違いない。一般の方が思い描く、子犬のかわいさなど持ち合わせず、小さいながらも自分の身を守るために威嚇し唸り、咬みつこうとする。初めて会う人間に追い回され捕獲されれば、恐怖の何物でもないはずだから。そして、不本意ながら親から引き離されるのだ。この生まれて間もない子犬たちのハンデは、ここから始まり、人への不信感を修正しなければ一生涯、マイのような犬になってしまうかもしれない。私はこの修正のために、子犬の母親代わりのTeaching Dogがほしかったのだ

≪さよなら、アンジー。≫

20080327_p3270464前回と違い、アンジーからLiddellにあいさつに来ました。どうです。アンジーの背中も尾っぽも、まっすぐでしょう。自分に自信がついてきたのですね。

歩幅も大きく堂々としてきました。Liddellにきちんと犬語のあいさつも身につけることができてきたのがわかりますね。

20080327_p3270465

Liddellは、以前なら自分のしたいことを相手に押し付けることが多く、そのことで煙たがられることもあったのですが、2歳になったころから(2回目のヒートが終わってからかな)大きく変化したように思います。

ベータドッグの部分はその場をコントロールする威厳となって、オメガの部分はその忍耐強さに表れてきたように思います。

上の画像のアンジーを見てください。実に堂々と、首をあげてその脚の運びにも自信がうかがえますね。Liddellはそんなアンジーを見守るように一緒に歩きます。

20080327_p3270477 Liddellがおもちゃでの遊び方を教えているところです。アンジーはプープートーイの音がするだけで、以前は逃げ回っていましたがLiddellのすることをまねするようになり、子犬らしい好奇心や探究心も出てきました。

アンジーのしっぽ、上がりっぱなしですね。そうそうその調子!

20080327_p3270472 初めてアンジーがおもちゃをくわえてくれました。

犬なんだからアンジー!ハンティングゲームを楽しんで!もっともっとプープー鳴らして!

アンジーが一人遊びをしているときは、Liddellは周りを警戒しています。安心か安全か、ベータな部分ですね。

20080327_p3270474 誰かがきたようです。動きを一緒に止めて、二匹で同じものを見ています。アンジーの耳の表情がLiddellと同じですね。

「怖くないよ!わたしにはLiddellねえさんがいるもん・・・」

20080327_p3270466 小学生の女の子が遊びに来てくれました。アンジーも興味津津です。

「なに、なにかくれるの?」

人を恐れ、こびていた卑屈さもなくなり、子犬らしいアンジーです。

20080327_p3270469 「ほら、こうしていただけばいいのよ」と、Liddell.。

「ふ~~~ん。おいしいの?」と、アンジー。

母犬からの刷り込みは、人間がものを教えるよりもずーっ重要だと感じる瞬間です。アンジーにとってLiddellとのこのひと時を忘れずに、人社会に適応していってほしいと願わずにいられません。

20080327_p3270470 「おいしいね~~」

犬同士の会話のすべてを私たちは理解することはできません。しかし、今日のこの二匹の間には、絆のようなものが育ちつつあるのでしょうか?

アンジーは、今日初めてこのセンターのランで遊でいるのです。センターにはロクという♂のふれあい犬がいるのですが、ロクは、LiddellのようにアンジーをTeachingすることはありません。

20080327_p3270459 20080327_p3270460 20080327_p3270462_2

Liddellが時おり見せる、母犬のような行動と表情。安心して身を任せるアンジー。

少し前まで、本当の母犬と暮らしていたはずのアンジーは、Liddellに何を思うのだろうか・・・?

20080327_p3270476_2 アンジーは、来週、新しい家族のもとに旅立つ。新しい環境でもこのまま子犬らしく当分は暮らしてほしいと願う。センターみたいなところなんて、長くいちゃダメだよ。ただ、Liddellと遊んだことやLiddellに教えてもらった人の優しさを忘れずにいてほしい。そして、犬らしく生きること犬らしく暮らせるように新しい家族にお話しするんだよ。アンジーらしい表現でね。

20080327_p3270475 きっと、名前も、もっといい名前をもらえるよ。

そして、いつか会えるといいね。

Teaching Dogのこと。

このブログを読んで、Teaching DogLiddellに興味をもたれた方もおられると思います。もしかしたら自分の犬も・・・。と思われる方もいると思います。私も勉強中なので、大それたことは言えませんが、生半可な知識だと自分の犬を危険な目に合わせることになってしまうことと、一番大事なのが、その犬が犬をコントロールしたがるのかどうかなのかを見極めることだと思います。何回か書かせていただいてるように、Teaching Dogはオビトレやドッグダンスのように人がコントロールしてやらせるものではないのです。それこそストレスになりますからね。Liddellは、今回のようなTeachingの場合、かなり疲れてしまいます。ベータタイプの場合、役割的にもストレスのあるポジションですので・・・。今日のような日のあとには犬に接しない日を作るのも私の役目です。そして、Liddellの大好きな生肉を奮発するのも私です…。

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ベータなliddellが語るもの。その2。

20080312_dsc04487_2市の愛護センターには、多い時で月に2~3回、訪問することがあります。

(画像は、数日前に他シェルターから来た子犬、どう?かわいらしい子でしょ)

何しに行くかというと、殺処分を思いとどめてもらうためと、センターから譲渡された子犬のしつけ方のアドバイスにに赴いています。私がお手伝いできることは、しつけができなくて(咬むやら、吠えるやら、排泄のことやら・・・)そして、職員さんだけでは対応しきれない犬のことでの飼い主へのアドバイスです。飼い主が放棄した犬は、早いとその日のうちに処分される運命なのですが、その何割かが「しつけができなくて」「家族が咬まれて、」といった、人間側の都合なんですね。でも、しつけや犬の不適切な(人間側からみれば)行動は、飼い主の責任で犬には罪がないはずです。その犬たちを救えるなら救いたいと願う職員さんたちと、昨年からこの事業に参加させていただいています(私は動物取扱業登録しております)

20080312_dsc04486 まろです。チワワのまろは、私の所属するボランティア団体で主催する「犬のしつけ方教室」の卒業生で、本日は、モデル犬として来てもらいました。ちょっと緊張気味ですが、初めて教室に来た頃のまろは、すべてにビビりでごほうびも口に入らないほど、びくびく犬だったんです。そのまろが今日は立派にモデルを務めてくれました。どうしてまろに来てもらったかというと、この日のクライアントのかみつきで超ビビりのM・ダックスの飼い主に見せるためなんです。

今から二月前、このダックスの飼い主の腕や脚には、生々しい咬み傷がありました。週に一度から二度、ひどいと毎日咬まれていたようです。プライバシーがあるので、その子の画像はないのですが、初めて会ったときのダックスの眼は、白眼をむくほど人間に不信感を持っているのがわかりました。月2~3回の面接(犬同伴)で、行動療法、脱感作、陽性強化、嫌悪刺激を織り交ぜながら、人の社会では不適切とされる行動を軽減することができたのです。でもそれは、まろの家もそうなのですが、飼い主が犬に対する考え方や対応を変えることができたからなんですね。犬は人を、まして、飼い主や家族を困らせようとしてその行動や行為をするわけでもないこと。犬は咬む動物で、人が咬まれないようにするにはどうすればいいのか。それは安心で安全な人間に変身すること。犬が納得するまで無理やりいやなことをしないこと・・・犬にわかりやす人になること。

そして、今日。ダックスの眼は、穏やかで愛らしくなっていました。まだまだ不安定な時もあるかもしれませんが、飼い主にも自信がついてきたようで、余裕の笑顔が出てました!まろの飼い主、Uさんの体験談もダックスの飼い主の自信につながったようです。(だって殺処分、考えていたらしいですから)

まろは、卒業後、ドッグダンスのレッスンを続けています。あのビビりのまろが、人前で披露できるほどの成長を見せることができたのは、Uさんの、まろを作られすぎた犬にしないこと、まろをコントロールしすぎないことが自然にできたからなのではないかと、思うのです。

ダックスは、まだメッキのような状態なので、これからも漆のように積み重ねるということを、飼い主がやり続けることができれば、来年の今頃は、きっと、ステキな同窓会ができるはずです。ダックスの飼い主は、ドッグダンスに挑戦したいとの抱負まで持ってくれたのです。犬との未来を語れるまでに・・・すばらしいですね!

ベータなliddellが語るもの・・・その2。

20080312_dsc04489_2 さて、この日は、LiddellTeacihg Dogとしての初めての活動の日。冒頭の子犬は、山中を兄弟と思われる二匹でさまよっていたところを保護されたそうです。他シェルターからの委託犬で、譲渡率の高いこの自治体のセンターへ入所しました。幼歯がしっかりついているので、3~4ヶ月といったところです。

Liddellのいる部屋へ来たのですが、ご覧のように吠えています。なにに吠えているかというと、対面のLiddellなんですね。Liddellは、子犬が入室してきてすぐに挨拶に行ったのですが・・・(アンジーという名前つけちゃいました)子犬好きのLiddellは、「あっ、わたしがあそんであげるー」という感じのでの接近で、しかもゆっくりでした。(アンジー、ちびりました)でもこれでしょ!このアンジーの反応。ちょっとどころではない違和感を感じませんか?そう犬にちょっと詳しい方は、このアンジーの反応が既に犬に対する社会化期の臨界が近づいてきていると、感じるはずです。

アンジーは、子犬らしい遊びや表現ができないのです。人間に対しても順応はしているが適応はしていません。じゃれつくという行為もしなければ、人が抱くと体が固くこわばります。それでも、人間が近づくと精いっぱい、しっぽをふって「お願いです。私をどうかいじめないでください」と、懇願するんです。無理もないのかもしれません。いつ放棄され、何度も怖い目にあっただろうし・・・自分より大きな犬にも遭ったこともなかっただろうし・・・。母犬からの犬語の刷り込みもなかったのでしょうから。

そうここに来る子犬は、ある程度のハンデを負っているのです。

アンジー。そんなに人にこびないで。子犬らしく自信満々に自分を表現しておくれ・・・。そのためにLiddellを、連れてきたのだから。

20080312_dsc04491 Liddellは、子犬のようすが気になるのですが、アンジーがそばに来てくれないので、自分で距離をとることを選択しました。アンジーはLiddellの動く気配があると逃げ出そうとします。Liddellが今まで出会った子犬は、Liddellの誘いにすぐに応じる子ばかりだったので、Liddellは少し戸惑っているのかもしれません。Liddellの脳みそは今、フルで起動しているところかもしれません。

20080312_dsc04492 アンジーがこちらを向いたので、Liddellが視線を外してあげているところです。アンジーは、見ているけど、Liddellは知らん顔・・・でも徐々にLiddellはアンジーに近づいています。そしてLiddellの体は斜めです。

20080312_dsc04493 アンジーがLiddellの接近に気づき、また吠えているところですね。

「あら、まだだめかしら・・・」といった表情のLiddell・・・。

「どうしたらいい?」と、私の指示を仰いでいます。この後Liddellが選択した動きは、床の匂いかぎと大きくゆっくり円を描いて部屋を歩きまわること。私は指示をだしません。Liddellの選択する行動にやりすぎがあれば、no goodのサインは出しますが適切な場合は出しません。

20080312_dsc04490 匂いを嗅ぎながら私のもとにもどったLiddellをガン見する、アンジー。

この真剣な表情、かわいいのですが別の場面でやってほしいですね。たとえばいたずらしているときとか、人との共同作業中とか・・・。

20080312_dsc04495 ひとつわかったことは、アンジーは、まろぐらいの大きさの犬にはわりと平気だということ。やはり、物心つく間に親犬以外の犬との接触がなかったのでしょうか。心配なのは、犬のボディランゲージが全く出ないところ。人間に対しては出るのですが・・・。

20080312_dsc04494 職員さんがおもちゃを出してくれました。Liddellは、さっそく見に行きます。アンジーは、腰がさがり、尾も足の間に入っています。アンジーはおもちゃでも遊べないのです。子犬らしい、好奇心や探究心がないままで大きくなれば、人社会への適応も難しくなるのが、目に見える現実としてせまっています。でも、すこ~~し、またLiddellとの距離がちぢまったのが、確認できますね。もうすこしかも!

このアンジーとのセッションの前、Liddellはここの譲渡犬で2歳のオス犬とのセッションもありました。ケンカぱっやく、すぐに威嚇するということでLiddellをフリーのままで会わせると、相手が♂か♀か調べないうちに、威嚇吠えです。そのくせ、気弱なダックスにはやたらしつこく、相手がいやがっているサインも読もうとはしません。飼い主はこのオス犬を気が強いと表現していましたが、実際は弱く先制攻撃型。Liddellは、このオスを一蹴しています。その後は、Liddellに対する威嚇もなくなりました。そのベータなLiddellと対局するオメガなLiddellの存在には、私が驚かされています。

20080312_dsc04496 約2時間後です!どうです。やりました。アンジーが伏せながらLiddellの傍らまで来てくれました。まだまだビビりますが、大した進歩です。

ちょっとおやつが出たのですが、それをLiddellは食べないでアンジーにあげたのです。「わたしはいいの。アンジーがお食べ・・・」20080312_dsc04497

「この大きな生き物は、ほんとうにいいものなの?」と、アンジーが問いかけているようです。Liddellは、視線をアンジーから外しています。目も閉じています。ふたりで、同じポーズ。これ大事です!

20080312_dsc04498 ちょっと、アンジーを見ています。本当は遊んでみたいLiddellなのですが、それを我慢して、今、自分がすべきことや自分が介入しなくてもよい状況判断が徐々にできるようになったようです。

そして、職員さんも母のない子犬には、母親代わりになるTeaching Dogの存在や必要性を認め、その選別方法を尋ねてきました。でも、それは私にはわかりません。6月に来日する、アンジェラ先生に聞いてみて下さいとしか言えないのです。

ただ、アンジーの今後の幸せを祈る一人として、アンジーが譲渡されるまでには、Liddellと遊べるようになって、本当の子犬のアンジーを見せてほしいと思うのです。

20080312_dsc04500

Liddell・・・おつかれさま。大好きな、馬のアキレス食べながら寝ちゃいました。

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