犬が困っているということを理解できますか?
犬が抵抗や反抗すると、多くの人が犬の困った行動(問題行動)と、とらえます。
しかし、人から捉えた犬の困った行動の多くは、犬にしてみれば、犬にとっての正解なのです。
ただ人間が困っているだけ、、、?
いえいえ、一番困っているのは犬なんです。
犬はわかってもらえないから、その行動を繰り返すだけなのです。
犬たちの抵抗、反抗は犬たちからのメッセージ「わかってほしい」を人間たちが理解すればいいのですが、多くの人間が犬の我儘としてしまいます。
人間は犬にはものすごく自分の我儘を聞いてもらっているのに、犬の我儘は抵抗、反抗しているとして、罰を与えようとします。
人も犬も気持ち良く過ごせる毎日に必要なのは、犬が毎日ご機嫌よく過ごしてくれることなんですよ
センターと言う場所は、保護犬にとってはけして幸せな終の棲家ではありません。
多くの人が救われて殺処分されずによかった・・・と思う様ですが、限られたスペースで自分の好きなように行動ができないのです。
殺されるよりマシと思う前に、自分であったらこの暮らしが果たして幸せで、生きているという気持ちにあふれ、前向きになれるのか考えてみてください。
棄てられたけど、元の飼い主の傍にいるよりは良かったんじゃないかという幻想よりも、サークルの中を疲れるまで歩きまわる犬、吠え続ける犬、動かずにただ耐え忍ぶ犬・・・それらを目の当たりにしてみると、殺処分ゼロにあえぐ犬たちの現状が見えてきます。
そんな中、少しでも生きがいや喜びや楽しみや、自らチャレンジして獲得する行動がどれほど犬たちの心を豊かにするのか・・・
そして、そうした豊かな心の犬たちは、人間に協力的になってくれるんですよ・・・
センターのシロちゃんは、お散歩から戻るとサークルに入りたくないという日があります。
職員さんに時間があるときには、シロちゃんの気が済むまで入りたくないのにに、お付き合いできるのですが、人間の社会にはままならない事情というものがあり、それらは犬たちにとっては、大概が関係ないことばかりです(笑)
で、時間のない職員さんはやむを得ず、シロちゃんの了解なしに入れてしまう日がままあったようでした。
すると、シロちゃんの抵抗はますますひどくなり、入れた途端にガウッとなる日も、、、(T-T)
これではお互いに良くありません。
シロちゃんには、楽しく個室へ戻れるように考えなくてはなりません。
そこで考えたのが、シロちゃんに自分で扉を開けて中に入る!
シロちゃんの今できる行動に鼻先を使うと前肢を使うがあります。
その二つを組み合わせ、クリッカーでシェイピング、、、で、上手く自分で扉を開けて入れるように!
なかなか楽しげにチャレンジしてくれたと思います(^-^)
これができるようになってからは、入りたくない病は今のところ、現れなくなったようです。
では、扉を開けるかわいいシロちゃんの動画をどうぞ!
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