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犬とストレス

犬が感じる人間社会の様々なストレスとストレス軽減について記します。

2016年10月17日 (月)

自分ではどうしようもないことは犬にだってある。

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グローネンダールのチェシアは概ね、安定した気質の犬です。

イライラすることも少なく、極端に臆病であったりはありませんが、シェパード種特有のセンシティブな面もあります。

巷でよく聞く、グローネンダールって神経質で噛む子多いよね、気が小さい子多いよね。。。のイメージからは少し離れていて大雑把?と思えるような部分も(笑)

そんなチェシアですが、この日は、朝の散歩からどーしたわけか、不安でたまらないというご様子。

玄関出てから、どーしたわけか狼狽える、狼狽える。。。

なにかがチェシアの不安の種に火を着けたようで、ガンガンリードを引く引く。

そんなときには、へちまこは自分の行動や表情に気をつけたか気になる。

どこか自分の機嫌の悪さがあったのか?

ナスカンを着けるとき?ハーネス着けるとき?玄関の扉を開けるとき?なにかがチェシアを不安にさせる要素があったの?・・・

玄関開けた時に、良くないラビット・モーメントは無かったはずだけど・・・

うろたえるのはチェシアだけで、リデルは通常モードだ。

ボディ・ランゲッジはご覧の通り、固いです。
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ここ1年近く、こうした不安からやや恐怖を感じている揺り戻しはなかったのですが、今朝はチェシア自身がどうにもできないことがあるようでした。

幸いにも車も人通りも少ない時間帯であったので、リードを引きたいだけ引かせることにしました。

この場合人間は動きません。

犬の動きに合わせてリードを送り出しながら、軽くポンピングブレーキングをししますが公道なので最大3mは越えない長さを保持します。

すると、最初は3mほどビュンとリードを引いていは前方を見据え固まるという行動が、少しずつビュンが低速し見据える行動が減り、リード圧がかからない状態で自分で止まれるようになってきます。

その間、人間はただ待つだけです。
待つって言ったって、何時間もかかるわけではありません。

チェシ アの中のものは私にはわかりません。

ただ見えている行動は、チェシアの真実の心理が表れています。

人間だってその日によっては、感情や心理の影響を受け、なんとなくモヤモヤしたり、イライラしたりしますよね。

そんな時、好きな飲み物や食べ物で不安な感情を払いのけることはできるかもしれませんが、犬自身が落ち着こうとしているのはわかります。

自分で落ち着けることは、自分でその行動を選択しているわけです。

私たちの介入が多ければ多いほど、自分で対処することができなくなり、人間へ過剰な依存をしだすかもしれません。

人間がいないと、何もできない、何も決めることができない犬にはなってほしいとは、へちまこは思っていません。

犬たちが自分の行動を自分で選択できる安全な環境は約束できればと思っています。

その時間を待つことはとても意味のあることだと思うのです。

チェシアが徐々に落ち着きを取り戻し、過剰な反応が減っている行動が視認できるようになれば、チェシアの耳にも私の声は届くようになります。

チェシアの身体につながるリードに緩みが見え出すと、リードの長さ1mほどで弛みを残し、チェシアは大きな溜め息をつきました。

ああ、ストンときたな、行動が変わるな。。。
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不安からの緊張が解けて、私の「お家に帰ろう。」に反応し、いつもの穏やかな足取に戻ってから帰宅しました。

結局、何が原因はわからず仕舞いでしたけど。

なんだったの?

あ、何かの匂いか・・・チェシアの苦手なワンコ通ったのかも。

犬が自分自身をリカバリーできるように見守りながら、犬たちのエンパワーメントができる人間でありたいと思いました。


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2016年10月10日 (月)

人間の対応のまずさが問題行動の原因だってば。

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すっかり秋でございますね・・・今日なんて、涼しいを通り越し、寒いぐらい・・・

昨日までは半そでで大丈夫だったのに、気候とは不思議なものです。
でも、秋物を買ったので、それに袖を通すことができてうれしいことと、やっと犬たちの元気になる季節が到来も、うれしいことの一つです。

赤い秋の実はセンターの犬たちとお散歩をしていて見つけました。
緑なす季節、花咲く季節も良いですが、赤い実をつけるこの季節も大好きな季節です。

我が家の犬たちも徐々に散歩の時間が朝は遅めになり、夕方は早めになりつつあります。

今回のお話は、この夏の早めの時間で出会うあるラブラドール多頭(とはいっても2頭)一家とすれ違うことが多くあり、その様子をお伝えします。

ラブたちの飼い主の若夫婦は、知人の娘さんで知人の家ではイエローのYちゃんというオスの穏やかなラブラドールを飼っていました。

その後、娘さんは結婚して実家とそう遠くないところで新居をかまえました。

しばらくすると、ブラックのラブを飼いだし、毎朝、実家のYちゃんと並んで歩くかわいらしい姿が見られました。

このラブの飼い主たちは近所の大型スーパーの前の駐輪場で、近所の犬の飼い主たちと毎朝集会し、それなりに楽しんでいるようでしたが、状況が変わり始めたのは、娘さんがもう一頭、イエローのラブの子犬を迎えてからでした。

最初の黒ラブの子はYちゃんとの相性も良いのか、穏やかに育っているようでしたが、イエローの子とはそうは歳差がなかったのです。
そう、まだ何かを学ぶ側の犬だったのです。

多頭飼育は犬飼なら、憧れることも多いですよね。
我が家も多頭ですし・・・ところが・・・夢に描く多頭の楽しさは人間の努力あってのものなのです。

イエローの子犬はすくすく育ち、すぐに黒ラブの先住犬とほぼ同じ大きさになりました。

やはり、この子も毎朝の集会は欠かさず、興奮マックスな犬の吠え声も交じる中で子犬期を過ごしました。
Dsc_0071_440x248なになに?ああ、ここ毎朝集まるあの子たちの匂いがぷんぷんね。あ、あの吠えてくるラブ一家の匂いは?
わたしたちはさあ、匂いの生き物。直接会わなくとも、匂いで情報を仕入れるのよね、だから近づかなくたっていいのよ・・・あ、近所のKちゃんも来てるのね・・・



子犬の自我が確立する半年ごろから、それは突然のように始まりました。

すれ違い時の、他犬への吠えかかり・・・
前足をあげて、地団駄を踏むように吠えかかってきます。

この時点では、同伴する黒ラブの子もYちゃんも、それを気にするそぶりは無かったのですが、徐々に黒ラブが参戦するようになって、もうその頃にはハーネスでのフンフンクンクン散歩ができなくなり、いつの間にかチョークチェーンに替えられていました。

吠えかかりが出始めた頃、飼い主たちは「ヤメ!イケナイ!」と、叱りつけていましたが、イエローにはその声が届かず、ずるずると引きずられながら連れていかれてしまうのです。

そして、9月が終わるころには、私たちは出会う都度毎回吠えかかられ、毎回飼い主たちの怒声を聞き、その頻度が多くなり、チョークを引く力も大きくなり、それと伴って、吠えかかる距離がどんどん離れ、今では30mはあろうかと思う国道の対面で私たちを見かけると吠えつくのです。

重症化です・・・

Dsc_0072_440x248ああ、ここ、ここにあのラブの匂い・・・フンフン・・・




10月に入ると、それまでうちの犬たちに吠えかかることのなかった黒ラブまで参戦しだし、Yちゃんだけが昔のまま、穏やかで早くこの場をどうにかしてくれと言わんばかりに、首が下がり、目がしばしばになり、耳がキュっと後ろへひかれるのです。

私たちは見かけたらなるべくすれ違わないようにするのですが、それができない状況や環境でも、ラブラドール一行は後退する、道順を変える、速度を落とすということもなく、「いいか、やるな!ダメよ!ほえないよ!」と、イエローに言い聞かせながらも、イエローに同じ行動を繰り返させるのです。

できないと言っては、またやった、何度言ってもやる、まだ分からない!と、自分たちの対応のまずさに気がつかないのです。

こうなると、犬を変えようとする飼い主がほとんどで(自分が悪いとは思っていないのが飼い主)犬に罰を与え、その行動を止めようとし、力や痛みや嫌悪を使った罰はますますその量を増していきます。

何がいけなかったのか・・・
Dsc_0073_440x248あーーー、ここ、あのラブちゃんのオシッコの匂い・・・あっちゃーーー!
ストレス溜まってネ?(想像です)





多頭飼いにする先住犬の年齢が低かったこと。イエローを指導できる、良いお手本になる前に子犬を迎え入れてしまったことは大きな原因の一つ。

同じ犬たちと毎朝会い、走り回らせたこと・・・教育的な犬の存在がなく、飼い主たちもその知識がなかった。

狭い犬社会での社会化は、気をつけないとかえって狭量な犬が育ちます。

(いい大人犬、それも家族や同じ犬ばかりではなく、違う社会の大人犬に出会うことや自分よりも弱い犬に出会うことも大切な経験なのです)

小さな犬のストレスサインを見逃して、犬が大声を発する(吠えかかる、飛びつくはストレスレベル4~5)ようになってから罰するようになったこと。
これが、実は一番の理由だと思います。

犬には個性があり、どう犬種でも同じ対応で育つとは限らないのです。

今までの犬では良かった環境は、子犬がヒトリ加わったことで大きく変わり、それに合わせて人間も環境も変えるべきだったのです。

では、どうすればいいのでしょう・・・

1頭ずつの散歩と関わる時間をもち、個々の犬のニーズに対応し、良くない学習をしない環境の提供をします。

当分は犬の集会には出ず(たぶん半年ぐらい)他の犬を見ても、吠えないでいられる環境をひたすら作り、平常でいられる距離から正の強化を使うトレーニングをします。

このイエローラブはすでに30mでのリアクティブ。

30mプラス10mは必要かもしれません。

ここへ至る前に犬の行動は変化があったはずなのです。
それに気づかなかった人間は知らず知らずのうちに、犬を強化してしまう環境においてしまっていたんですね。

え、何?

うちのもリアクティブで、半年もかかるなんて、そんな方法よりも即効性のある、ガツンと効く方法は無いの?

こちらにストレス溜まりそう・・・と思う方は、蹴るなり、ブッ飛ばすなり、チョークで首絞めるなりでいいと思いますよ。

でも、それ以上にストレスを溜めてきているのは、犬であることを肝に銘じてほしいもんです。

そして、何よりも、自分で勝手に連れてきて犬。

犬がそこへ来たいと言ってはなかったはずです。

人目ぼれとか、運命の出会い?

それをお互いに思っていることを誰が証明するのでしょうか・・・

人間のひとりで気持ちいい、こうだったらいいのにな論はやめて、冷静に犬の行動を見てほしいものです・・・


 何をどう対処しても過剰反応(リアクティブ)なワンコさんの相談にのります!
  まずは、で・・・お願いいたします。


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2016年7月16日 (土)

乗車に対する動揺のひとつの軽減方。

Fb_img_1467290059929_440x248あたまかくして・・・ああ、あんしん。


今回の記事は、FBのプライベートページでシェアされている記事の詳細をお伝えしようと思いました。

プライベートで投降した記事は私の犬、グローネンダール・チェシアの車に乗ることへのストレス軽減の内容なのですが、記事があまりにもあっさりしていて、もしかすると、このままでは誤解を生んで、みなさんの大切な犬たちを余計に不安にさせてしまうかも、ストレスをかけてしまうかもと思ったからです。

犬のためのアイテムですが、使い方、取り組み方がまずければ、良いものも犬にとっては悪いものになります。

犬は、初対面、初体験が大切だと言います。

そのことを範疇に入れて、犬のストレスを軽減する良いものを、より良く利用されますよう、お伝えします(車酔いに悩む犬たち多いですものね)

私のチェシアは、幼いころから車酔いがひどく、気の毒なくらいでした。

今は、ひどい車酔いはセレニアという薬で、涎ダラダラ、吐くほど、震えるほどの症状は無くなり、最初の不安を乗り越えれば後は落ち着いて乗っていられるようにはなりました。

ところが、いつも車に乗ることへの不安や動揺がないわけではなく、そこは生き物・・・日によってはいつもより強い不安や動揺が現れることがあります。

セレニアという酔い止め錠は、劇薬扱いなので獣医の処方がないと不安で使えませんし、1度の投薬で2日ほどの効力があり、吐き気中枢に働くので犬の吐くという行為はありませんが、不安や動揺には効き目がないように思います。

吐くということがなくなったので、今ではセレニアに頼ることもなく乗車しているのですが、どうしたわけかこの日は乗った途端にひどい動揺に襲われてしまったチェシアでした。

目は視点が定まらず、口からはヨダレ、落ち着いて伏せていられず、身体は緊張していました。

車酔いする犬にはクレートを薦める人もいますが、チェシアは普段はクレートにも入るしその中でも睡眠もとれるのですが、車にクレートを試したところ悲惨な結果になり、それ以来、車の中のクレートは嫌いとなり、私の膝ダッコで乗ることが一番安心するようだとわかりました(笑)

それでもこの日の車への動揺は収まらず・・・そこで画像の様なタオルで簡易遮眼帯を作りました。

この遮眼帯は、今までにも、幾度か試していますが、本犬は外す意思はなく、このままで楽なようです。

犬は視覚の動物ではないので、多すぎる視覚はその情報の処理が追い付かず、過剰なストレスになるそうです(チェシアは特にトンネル内の光への動揺が強い)

チェシアは視覚を遮断するだけで、ストレス軽減ができるようで、こうしたモノはきちんと商品化されていて「カーミングキャップ」と言うそうです。

ただ、何でもそうですが、タオルにしろ、カーミングキャップにしろ、いきなり犬に被せれば、それがかえって脅威になりストレス軽減のアイテムにはならなくなります。

犬は1頭、1頭違うもので、その犬に合ったステップを細かく踏んでいくことになります。

チェシアは新奇のモノに関して、過剰な嫌悪を示すことは稀ですが、それでもこの遮眼帯に慣らすことは必要でした。

被せるモノも、重さや厚さ、材質なども考慮して、真っ暗になるようなことは避けます。

犬が平気でいられる、犬に受け入れるてもらえる、小さな刺激から徐々に馴らしいていきます。

まずは、いきなり頭や顔を覆うは避ける。

少しずつその刺激を上げていきますが、犬の身体や顔に現れる表情やサインに気をつけます。

チェシアのスタートは首に巻くから始められましたが、犬によってはもっともっと細分化をする必要があるかもしれません。

たとえば、ただ首の上に乗せるとか・・・

犬が嫌悪の表情や避けるような行動があれば、それはこちらのアプローチがまずく、やり方や設定したステップが雑だったことになります。

私のFBページではこの辺りを端折っていましたので、シェアいただいた人の中には、いきなり遮眼帯をしてしまう人がいるかも・・・と、不安になりました。

そんなことになってしまったら、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

なので、本当にいきなりはやめてくださいね。

そうそう、実は手作り遮眼帯もあるのですが、最初に使った使い古しのタオルがチェシアには安心なようです。

これも最初が肝心ということなのかもしれません。

タオルの結び目の調節の仕方によっては、わずかな隙間から外を眺めている場合もあります。

その時のチェシアは動揺もなく、狭い視覚からの情報を余裕を持って見ているようです。

人によっては外を見れなくてかわいそう・・・という方もいますが、犬が何に苦痛を感じているのかをきちんと見極めることのできる犬飼でいたいものですね。

Dsc_0435_247x440えへへ、あたち、お車苦手なの。


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2016年6月16日 (木)

殺されないから幸せなのか?行政センターの動物福祉

3年連続「犬の殺処分ゼロ」(猫は昨年9頭)を達成している「某動物愛護センターの環境エンリッチメント」の様子をご報告します。(えっ、某ってつけて・・・もうバレとるよって・・・へへ、そこはあえてあえて匿名ということで(笑))

へちまこは、ここのセンターでボランティアトレーナーの活動をしています。

まずは、エンリッチメントってなに?

エンリッチメントとは、生活の充実感と申しておくとわかりやすいかも。

飼育動物に幸福な暮らしを提供するのがエンリッチメント。

最近では、動物園でも飼育動物へのエンリッチメントは大事なものになってきていますね。

それは、もちろん家庭で暮らすごく普通の犬にも、エンリッチメントは大切なものになります。

採食エンリッチメント、環境エンリッチメント・・・いろいろあります。

ただ食器かからご飯をもらうだけでは、ただ散歩をするだけでは・・・退屈というストレスにさいなまれます。

この辺りは、ネットで調べていただけばワンさと出てくるでしょう。

殺処分ゼロの気運高く、殺されない犬猫は増えたかもしれませんが、その殺されない施設で、収容動物たちは幸福な暮らしをしていると思いますか?

殺されないから幸せなのか・・・生きるとはどういうことなのか?

ただ殺されずに閉じ込められる犬猫の苦しみを、理解してからこその、その先への、行政センター職員の取り組みです。

★ 増え続ける老犬たちと迎えに来てもらえない犬たちの環境エンリッチメント。

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1枚目: 徘徊のある老犬のために円形ソフトサークル。

シートは、ずれて足をとられないようにテープで止める。

写真では見えないが、水飲みの器で足を痛めないよう緩衝用タオルで器を包んでいる。

フードは個々の体調、年齢ステージ別で用意し、サプリメントも使用します。
サプリメント等は市民からの寄付等。

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2枚目: やはり老犬、こちらもサークルにあたってケガをしないようにダンボールを緩衝材にしています。

足元に敷く毛布やシートはその犬の動きや状態によって変えます。

この犬の場合は、足がほとんど上がらずつまずくことも多く、滑らない、糸がほつれにくい素材を選んでいます。

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3枚目: まだ収容されて間もない犬のサークル。

視覚、視線の刺激を極力遮断。

良く吠えるダックス。

人がいると吠えるので、人が強化子になっているのは確かなこと。

人を見ると興奮をするので、刺激(人)ストレス軽減のためにも必要なことです。

下に敷くシーツや毛布は毎日取り換える、汚した場合も交換しています。

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4枚目: こちらも視覚の刺激を遮断。

隣同士の犬の視線のストレスを軽減することができます。

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5枚目: いわゆる犬舎。やはり、視線からのストレス軽減のためにシーツで覆います。


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6枚目:  犬舎の床も毎日新しい毛布を敷き詰めますが、こちらもテープで固定。(ヒトリ一部屋厳守!)

奥の方には床暖房が入るようになっています。

数十年昔は、このセンターも犬を犬舎に入れたままホースで水を流しながら犬舎の床を洗って、水浸し、犬も濡れそのまんまでした。

どうせ処分する命には名前など付けることもなく、関われば関わるほど情が移り、処分する苦しさが増していたでしょう。

そのセンターが少しずつですが、古い前例を削除し、新しい前例を作り続けできました。

今回は犬ばかりですが、猫の環境エンリッチメントも多彩です。
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7枚目、8枚目は職員室組の犬たち。

人を恋しがる、人の傍にいたがる、見守りが必要、人への社会化のためになるべく人と同じ環境に置くようにしています。

猫もいます。

某市動物愛護センターは、古い狭いボロいと、3拍子の揃い踏み(笑)

でも、その限られた資源のなかで、出来る限りのことをする、収容された動物たちは命あるものとしてその尊厳を守る、過剰なストレスを軽減する、そのための工夫や努力を惜しまない、とてもハートフルな行政施設なんです。

殺さないで置いておくことは、どこのセンターでもできることなのです。

でも、収容動物たちの福祉は本当に守られているのか?

私たちは、殺されないということに満足して、それが動物愛護の先進国の仲間入りと思ってはいないでしょうか?

収容動物たちが、飼い殺しのような生き地獄へ行きつくようでは、動物愛護先進国には程遠いと思うのですが…


* ここへ掲載された動物たちはすでにセンターにいない動物もいます。


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2016年6月13日 (月)

犬の問題行動?それは犬へのストレスが原因かも?

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またまた間が空いたけど、更新しました・・・お詫びと言ってはなんですが、今回の記事は長いよ~

6月11日(土)。

新潟県長岡市で「犬も同伴できる食堂 ひまわり」さんが、「犬のストレスを考える」というテーマで企画された講座に講師として行ってまいりました。

「ひまわり」さんは、超大型犬のウルフハウンドとも暮らしていて、もちろんハーネスユーザーなのです。

新潟県でも「犬にはとりあえずハーネスを」の普及活動に力を入れていただいていもいます。

なぜ、ハーネスがいいのかは、このブログを講読くださっているみなさんには、しつこく説明したしておりますが、私たちHUTSGが推奨するハーネスの考案者、サリー先生が来日して、「犬のストレス」についてセミナーを開いてくださったのが、3年前・・・

そうなんです、すでに3年も経っていて、へちまこ自身も、犬とストレスの関係やストレスシグナル(シグナルもサインは同じです。)の早期発見やその対応、対処、ストレス軽減の重要性を疎かにしているところも出始め、自分を顧みるよい機会を与えてくださいました。
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さて、犬は人間社会で多大なストレスを感じながら生きているというと、みなさんは、そんなことはない!と、断言できますか?

こんなに可愛がってるし、お散歩も食事もプレミアフードだし、いつも一緒だし(お出かけ、イベント等)
健康にも気をつけているし、犬のためになることはやっています・・・。

そうなんです!

みなさん、犬のためにやってあげていることがたくさんあり、どれも愛から来る犬のためのことなのですが・・・

ところが、犬は最大のものを手放して私達との暮らしを選択させられてきています。

それは、自由です。

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私たちは、好きな時に出かけ、好きな時に食べ、好きな時に恋人に会に行き、好きな時に行動できる自由があります。

しかし、犬たちは、その自由を私たちに委ねたばかりか、ヒモ付きで出歩かなければ外にも行けないという不自由さ・・・

生物の最大の生存意義だという、自分の子孫を残すということもカットされてしまいます。

だーかーらー、いつも一緒にお出かけしているのよっ!犬のためにやっているのよっ!私っていい飼い主なのよねっ!と、いう前に、犬のストレスサインを見極めているのかどうか・・・

“私がストレスを感じてないしぃ~、楽しいしぃ~、だから私の犬もおんなじ!”なーに、失礼なこと言うののよ”と、思い込んでいる犬飼さんほど、以下の記事を読んでほしいのですが、ご気分が悪くなるようならお勧めしません(笑)

特に、↑、2枚の写真になんにも感じない犬飼さんは、自分の犬の窮地を救ないばかりか、人間が「犬の問題行動」とする犬の正常な行動を、犬のほうに問題があるとするドッグトレーナーを選択してしまうかも・・・(゚ー゚;

その、あなたが困っている犬の行動は、実はストレスが原因!かもしれません。

ほんの小さな気配りであなたの大切な犬を、過剰なストレスから救いあげられるのです。

ストレスは乗り越えさせるもの、ストレスは飼い主がいれば大丈夫になるもの、ストレスを避けていてはだめ、トレーニングでどうにかなる、というトレーナーもいますが、それらは人側から観た、大丈夫で乗り越えられるものに見えるモノにしかすぎません。

で、ストレスは乗り越えさせるものでも、克服させるものでもなく、犬自身が平気になる、平然となることなのです。

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あなたが本当に犬のことを気遣いたいと思うなら、まずは、犬のストレスサインをつぶさに見ることをお薦めします。

かわいいとかうれしそうだとか、喜んでいるとか、とかではなく、少なくとも犬たちが感じている不快と苦痛がわかるようになってみることなんです。

私たちは、犬が何かに不快を感じているとその表情や体に表れる行動でわかるのですが、わかるだけではなく、どのぐらいの不快や苦痛を感じているかはわかりますか?・・・・

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へちまこがストレスについて調べたり、学んだりするのは、一重にセンター収容犬のためでもあります。

殺処分ゼロの機運の高まり共に、センターで長期収容される犬たちを避けることができなくなりました。

もちろん、それは現場にとっても、多くの殺さないということを選択できるようになり、殺伐とした現場では無くなりつつありますが、長期に収容される犬たちは、過大なストレスに苛まれるのです。

その犬たちのためにも、ストレスレベルを下げるマネジメントやエンリッチメントは、何かのトレーニングするよりも、犬たちの環境へのストレスレベルを下げる場合があるのですから・・・

あれほど吠えていた収容犬が、譲渡先や一時預かり方で吠えが軽減するということをよく聞きます。

これは、環境を変えたことで、犬のストレスレベルが下がり、吠える必要がなくなった証拠になります。

そして、この環境には人間・・・飼い主も含まれるています。

私が犬のストレスの一因!!

そう、犬からか見れば、私たち人間もストレスの一部であることを認識してほしいのです。

散歩の道順に、垣根越しや塀越しに激吠えする犬がいるのに、大丈夫と言って、リードを短くして同伴させてませんか?

その時の犬のサインを見てますか?

我が家の犬はドッグランが好き・・・何を根拠に言えますか?

走り回るから?、ケンカをしても仲直りするから?

犬が行きたがるからドッグランが好きだろう?・・・そう、その「だろう?」という根拠です。

何を見て「そうだ」としているか、なのです。

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あなたがストレスシグナルを学べば、犬のストレスを無視しないドッグトレーナーに出会えるのです。

何かのトレーニングを犬とともに、または犬だけトレーニングをトレーナと受けている時、犬がストレスシグナルを出しているを見つけることができたときに、そのトレーナーに聞いてみましょう。

うちの子、ストレスを感じていませんか?と。

もし、そのトレーナーが「大丈夫ですよ、軽いので乗り越えられますよ」と、いって、そのストレスレベル軽減に対応せずにトレーニングを推し進めるようであれば、それが犬に優しい方法である正の強化を使った方法でも、とんだお門違いのトレーナーなのですから。

そうした方法から大切な犬を守るためにも、飼い主がストレスシグナルを読めることが必要になるのです。

今回の記事で今まで使用した写真は、どれもストレスを感じている写真です。

犬のストレスサイン(シグナル読めましたか?)

ストレスは外部からの刺激と内部からの刺激のストレスがありますが、「心理は行動に現れ、行動は心理を表す」といわれるように、目に見えてくるものを対象にしています。

心理が働けば、どこかで、たとえば瞳孔や顔や喉の筋肉は動いて(行動)しているのですから。

そして、犬のストレスレベルは7段階(講師によって違うようですが私はサリー参照です)

ステージ1  転移行動(自分自身を落ち着かせるため)

ステージ2  カーミング・シグナル(自分の状態を外へ知らせるため、わかっ 
        てもらうため)

 

ステージ3  ストレス反応(もっとも強いカーミング・シグナル)

ステージ4  フォーカスタイプ(襲撃、狩猟モード)と負けを認めるタイプ(被害
        者いわゆる自閉タイプ)


犬とのコミュニケーションがうまくいってないと思い始めるのが、ステージ3ぐらいから、ステージ4のフォーカスタイプはこの時点で「うちの犬、おかしいんです・・・」と、トレーナーの元に連れてこられることが多い。

自閉タイプは何も選択しない、自分から動こうとしない、よい子、おとなしい子と思われることも多く、健康の問題を抱えることも多い。

ステージ5.6.7は(自衛体制がデフォルトになる)ステージ1の小さなシグナルをすっ飛ばし、いきなりこれが現れるようになり、俗に言う「攻撃的な行動、攻撃性のある犬」といわれるものです。

本当には各ステージのシグナルも細かく分けられているのですが、省略しております(ストレス講座でお話ししますので呼んでちょストレス軽減ツールも話すよ)

でも、これだけはお伝えしておきます。

ステージ1 環境(人含む)から受けたストレスから見られる行動(目につく行動)。
地面の匂いを嗅ぐ、後足で身体を掻く、地面を掘る、自分の身体をなめる、周りの物をなめる(床、玩具、ソファー)

ステージ2 環境から(人含む)から受けたストレスから観られる行動。
舌をペロペロする舌を小さく出す唇をなめる動作、あくび、前脚を持ち上げる、瞬きの回数が多くなる、目をそらす細める、人・犬・その他の脅威と感じるモノを円を描くように避けて通る(通ろうとする)


以上のシグナルが、お家の中(人と人とのケンカ、眠りの中断、怒鳴る)やお散歩時やトレーニング時、何かのイベントに犬同伴で参加時、犬のスポーツやアクティビティ参加時等に見られたら、いつか慣れる、軽いから大丈夫と考えるのではなく、ストレス反応に移行する前に・・・・

犬がストレスだと感じている環境からいち早く離れること!

なぜなら、小さなストレスシグナルを無視したり、やめさせようとしたり、罰したりすれば、犬たちは寡黙になり、小さなシグナルをすっ飛ばして、一気に高い段階のシグナルへ移行してしまうのです。


そして、馴らすなら、犬が脅威や不快(ストレスを感じない環境)を感じないようにそのハードルを下げてください。
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もし、あなたの犬が何かの対して、ステージ3や4.5.6.7の行動が出ている場合、いち早くそのストレッサーからの離脱と経験豊富なトレーナー(強制首輪や電気ショック首輪、痛みや脅かしを使わない)や、真の犬のビヘイビヤリスト(この犬は例外、特別に痛みや嫌悪刺激が必要と言わない)にご相談ください。

そういったトレーナーは、ストレスを軽減するスキルを持ち、つたえてくれます。

環境の整備に力を入れ、犬も人も穏やかに過ごせる環境を重視し、緩やかな下降を目指してくれると思います。

犬の問題行動?トレーナーを頼る前に、犬にストレスをかけていないか?ストレスのかかる環境に連れ出していないか?

きちんと、不断の眠りを与えているか(眠っているのに触る、抱きあげる、散歩の時間だと言って起こしていませんか)

疲れさせればいいといつも過激な運動ばかりしてませんか?

ボールジャンキーにしてませんか?

よいとされるアクティビティも運動も、過ぎればストレスになるのです。

活発な犬と過活動の犬は違いますし、一度マックスになったアドレナリンレベルはすぐに下がることはなく、3~5日(個体によっては7日とも)かかり、その間、また過剰な刺激(ストレス)を与えればすぐにストレス反応が起き、犬の身体は苦しみ続けるのです。

あなただって、何かのイベントに毎週出かけていれば疲れませんか?

疲れていないのはあなただけかもしれませんよ・・・喜んで見える、楽しんでいる、好きなようだという前に、犬のストレスシグナル読むこと、気付くことをお薦めします。

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犬たちのニコニコの毎日のためにね・・・私たち人間ができること。。。


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